授業科目
(英名)
保健医療福祉行政論
(Administration of Public Health and Welfare)
授業科目コード NN206206Jキ
科目責任者 高瀬 佳苗
2単位
必修
講義
30時間
2学年 4セメスター 専門基礎科目
[授業の概要]
 保健・医療・福祉制度の仕組みとその成り立ち、地域で実施される保健事業についての法律、制度、政策、行政課題である保健計画の策定や評価に関する基本的な考え方について学修する。とくに、社会情勢の変化とそれに伴う保健・医療・福祉行政の動向とその背景、及び、行政と地域保健活動との関連について学修する。
[授業の目的]
 保健・医療・福祉に関連する制度および地域の保健計画の策定や評価に関する基本的な考え方について理解する。
(保健・医療・福祉チームの一員として、看護の役割と責任をもって協働できる)
[到達目標]
1.保健医療福祉行政の理念と発展過程について、その概要を説明する。
2.保健医療福祉の現状と課題に対する各領域の計画および関連法規について、その概要を説明する。
3.保健医療福祉行政のしくみと財政について、その概要を説明する。
4.保健医療福祉行政における看護職の役割について説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 10 8 4 【講義】 本授業の概要および概論
保健医療福祉行政の基本と社会状況(人々の生活等)並びに健康政策の変遷
事前・事後学習:わが国の少子高齢・人口減少社会と国民生活の状況を知る。また、保健医療福祉行政の基本となる用語を調べる。 30分 高瀬 佳苗
2 10 22 4 【講義】 健康政策の動向:母子保健対策
健やか親子21(第2次)と母子保健対策の体系・関連計画(最新の知見を含む)
事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:母子保健対策 30分 高瀬 佳苗
榊原 理恵子
3 11 5 4 【講義】 健康政策の動向:生活習慣病対策
すべての国民のための「健康日本21(第二次)」と健康増進法・関連計画(最新の知見を含む)
事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:生活習慣病対策 30分 高瀬 佳苗
4 11 12 4 【講義】 健康政策の動向:高齢者・認知症対策
高齢者医療確保法と介護保険法・関連計画(最新の知見を含む)
事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:高齢者・認知症対策 30分 高瀬 佳苗
5 11 19 1 【講義】 健康政策の動向:感染症対策
感染症法(AIDS、最新の知見を含む)と人権
事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:感染症対策 30分 齋藤 道子
6 11 19 4 【講義】 健康政策の動向:精神保健対策
関連法と給付・事業、関連計画(最新の知見を含む)
事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:精神保健対策 30分 高瀬 佳苗
7 11 26 4 【講義】 健康政策の動向:歯科口腔保健対策(最新の知見を含む) 事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:歯科口腔保健対策 30分 藤澤 隆一
8 12 3 4 【講義】 健康政策の動向:障害児・者支援対策(難病対策、最新の知見を含む) 事前・事後学習:日本が健康レベルの向上のために実施してきた健康政策の変遷を調べる:障害児・者支援対策 30分 高瀬 佳苗
9 12 10 4 【講義】 社会保障制度の理念としくみ:主に医療制度・医療計画(最新の知見を含む) 事前・事後学習:社会保障の目的と日本の社会保障制度(医療・介護・年金・福祉)を調べる。 30分 高瀬 佳苗
10 12 17 1 【講義】 行政のしくみと役割
国・都道府県・市区町村のしくみと役割(最新の知見を含む)
事前・事後学習:国・都道府県・市区町村のしくみと役割について調べる 30分 高瀬 佳苗
11 12 17 4 【講義】 NPOとの協働
地方公共団体とNPOとの協働の実際と保健師に求められること
事前・事後学習:NPOとは何か、また地方公共団体とNPOとの協働の活動事例を調べる。 30分 ゲストスピーカー
矢野 正広(NPO法人とちぎボランティアネットワーク)
高瀬 佳苗
12 12 24 4 【講義】 保健医療福祉の財政
国と地方公共団体の財政のしくみ、予算、社会保障の給付と財源
事前・事後学習:国と地方公共団体の財政のしくみ、予算、社会保障の給付と財源について調べる 30分 高瀬 佳苗
13 1 7 4 【講義】 地域保健医療体系における都道府県と市町村の役割と機能:町保健師の立場から 事前・事後学習:壬生町が展開している健康政策を調べる。 30分 ゲストスピーカー
落合 有美(壬生町保健師)
高瀬 佳苗
14 1 14 4 【講義】 地域保健医療体系における都道府県と市町村の役割と機能:県保健師の立場から 事前・事後学習:栃木県が展開している健康政策を調べる。 30分 ゲストスピーカー
(栃木県保健師)
高瀬 佳苗
15 1 21 4 【講義】 保健計画の策定・評価プロセスと保健師の役割(最新の知見を含む) 事前・事後学習:日本の社会保障・社会福祉の制度の変遷を調べる。 30分 高瀬 佳苗

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
定期試験:70%
平常の学ぶ姿勢(課題/Moodleへのリアクション等):30%
[履修上の注意]
・事前/事後課題には必ず取り組むこと。
・欠席した場合、その日に出された課題は0点とする。また、期限後に提出された課題は評価しない。
[教科書]
①標準保健師講座別巻1 保健医療福祉行政論.医学書院 (電子教科書)
②厚生の指標 国民衛生の動向 2024/2025.厚生労働統計協会
①(略称「行政」)および②(略称「動向」)の教科書を中心に、予習・復習を行う。
[参考書・参考資料]
看護法令要覧 令和5年版.日本看護協会出版会
標準保健師講座1 公衆衛生看護学概論.医学書院(電子教科書)
公衆衛生がみえる 2023/2024.メディックメディア
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
科目責任者
オフィスアワー:講義日の12時から13時
E-mail:t-nakajima454@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・授業資料は事前にMoodleに掲載し、学生の学習状況を確認する。
・Moodleにて課題を出すので、必ず回答/提出すること。
・講義で実施した課題や学生からの質問は、コメントを記載したうえで講義内またはMoodleにて回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。