授業科目
(英名)
病態治療学Ⅲ
(Clinical Medicine Ⅲ)
授業科目コード NN208222Jキ
科目責任者 宮本 雅之
2単位
必修
講義
30時間
2学年 4セメスター 専門基礎科目
[授業の概要]
健康障害を身体器官の系統および発達に沿って学び、精神科、産婦人科および小児科等の代表的な疾患について、診断のための検査や診断基準、症状と予後、治療について学修する。
[授業の目的]
精神科、婦人科および小児科等の代表的な疾患における病態と治療について理解する。
(看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる)
[到達目標]
 代表的な小児科、産婦人科、精神科等の疾患について、病態生理、症状、診断過程、治療法、予後を説明する。
1.各疾患の病態と症状を説明する。
2.各疾患の診断基準と検査を説明する。
3.各疾患の基本的な治療と予後を説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 10 7 4 【講義】 ガイダンス
【講義】小児
小児科総論、小児先天性疾患(染色体異常、代謝異常)
【講義】 ガイダンス
小児疾患
総論、アレルギー疾患(気管支喘息、食物アレルギー)、呼吸器疾患
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①アレルギー反応の分類、②アナフィラキシーショックについてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 宮本 雅之
吉原 重美
小児科学
2 10 10 5 【講義】 小児
小児の心疾患
【講義】 小児疾患⑤
小児心疾患(先天性心疾患、川崎病)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:胎児循環、チアノーゼについてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 関根 佳織
小児科学
3 10 17 5 【講義】 小児
小児脊椎疾患(側彎症)
小児の運動器疾患
【講義】 小児疾患
小児運動器疾患(骨折、先天性股関節脱臼、発育性股関節形成不全、大腿骨すべり症、ペルテス病、先天性内反足)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:小児の四肢痛を主訴とする疾患についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 瓜田 淳
整形外科学
4 10 21 4 【講義】 小児
小児白血病
【講義】 小児疾患
小児白血病
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:骨髄穿刺についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 佐藤 雄也
小児科学
5 10 28 4 【講義】 小児
新生児疾患
【講義】 小児疾患
新生児疾患(分娩時損傷、呼吸障害、黄疸、新生児仮死、新生児遷延性肺高血圧症、低出生体重、感染症)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:胎児の成長、低出生体重児の分類、新生児呼吸障害についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 渡部 功之
小児科学
6 10 31 4 【講義】 小児
小児の手術総論、小児外科疾患(消化器疾患、ヘルニア)
【講義】 小児疾患
小児手術総論、消化器疾患(先天性食道閉鎖症、肥厚性幽門狭窄症、ヒルシュスプルング病、腸重積症)、ヘルニア(横隔膜、鼠径)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:小児外科の対象疾患となる消化器疾患についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 荻野 恵
小児外科学
7 11 13 2 【講義】 小児
小児の感染症
【講義】 小児疾患
小児感染症
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①脱水症、②予防接種、③出席停止基準についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 福島 啓太郎
小児科学
8 11 18 4 【講義】 精神
統合失調症
【講義】 産科疾患
妊娠中の健康問題(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、流産・早産、血液型不適合妊娠、前置胎盤、常位胎盤早期剥離)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①妊娠高血圧、②妊娠糖尿病についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 成瀬 勝彦 
産科婦人科学
9 11 25 5 【講義】 女性生殖器
性感染症、子宮がん、卵巣がん
【講義】 女性生殖器疾患
不妊症、月経異常・月経随伴症
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:正常月経の周期的変化についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 尾林 聡
産科婦人科学
10 12 2 5 【講義】 精神
気分障害
【講義】 精神疾患
気分障害
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①気分障害の分類と症状、②抗うつ薬の薬理作用と副作用についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 菅原 典夫
精神神経医学
11 12 5 5 【講義】 女性生殖器
不妊症
【講義】 女性生殖器疾患
子宮がん、卵巣がん、性器感染症(HPV)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:女性生殖器の解剖・組織についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 三橋 暁
産科婦人科学
12 12 9 5 【講義】 精神
認知症、せん妄
【講義】 精神疾患
統合失調症
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①統合失調症の診断基準、②ドパミン作動性神経系の解剖、③抗精神病薬の薬理作用と副作用についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 川俣 安史
精神神経医学
13 12 16 5 【講義】 精神
摂食障害、薬物・アルコール依存症
【講義】 精神疾患③摂食障害、アルコール・薬物依存症
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①摂食障害の概念、②薬物依存・乱用・中毒についてまとめる。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 川俣 安史
精神神経医学
14 12 19 4 【講義】 脳・神経
パーキンソン病、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側策硬化症、筋ジストロフィー
【講義】 脳神経疾患
神経変性疾患(パーキンソン病、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症)、筋ジストロフィー、睡眠障害
神経難病について、治療についての最新の知見を含める
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①神経変性疾患の概念、②運動系(錐体路系、錐体外路系、脊髄小脳系)の機能についてまとめる。

事後学習:①講義での配付資料を復習すること。②総説:高齢者の神経疾患における睡眠障害(不眠を中心に).Dokkyo Journal of Medical Sciences 2017;44(3):271-282を一読し、脳神経疾患と睡眠についての理解を深める。
30分 宮本 雅之
15 12 20 5 【講義】 脳・神経
多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、頭痛、髄膜脳炎
総評
【講義】 脳神経疾患②
認知症(アルツハイマー病、レビ-小体型認知症、血管性認知症)、レム睡眠行動障害、せん妄、総括
認知症の領域について、最新の知見の解説を含める
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:①認知症と軽度認知障害の定義、②大脳皮質の機能局在、③認知症の中核症状と行動心理症状、④せん妄の概念についてまとめる。

事後学習:①講義での配付資料を復習すること。②総説:睡眠関連疾患と認知機能障害/認知症.Dokkyo Journal of Medical Sciences 2020;47(3):227-238を一読し、認知機能/認知症と睡眠についての理解を深める。
30分 宮本 雅之

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
授業参加度(20%)、リフレクション課題(20%)、定期試験(60%)を総合評価して、合否を判定する。
[履修上の注意]
担当教員の都合により講義の日時が変更になることがあるので、掲示板やMoodleの連絡に注意すること。
 事前学習の課題は、講義を理解する上で重要な基礎知識となるので、各自ノートにまとめること。講義資料をMoodleに事前に配信するので講義前に予習すること。
 事後学習は、講義の配付資料を中心にリフレクション課題を行い復習すること。
 病態治療学を学ぶ上で、解剖と生理を理解することは重要である。下記の参考書(人体の構造と機能第6版、看護師国家試験 解剖生理学クリアブック第2版)をもとに、1年次に学んだことを復習すること。
[教科書]
 講義配付資料を基本とするが、教科書を必ず購入すること。
 系統看護学講座全69巻 看護師国家試験出題基準 クイックリファレンス 医学書院(電子教科書で参照可能、各講義の事前事後学習で活用すること)
 系統看護学講座 専門Ⅱ 医学書院(電子教科書)
 成人看護学
  7.脳・神経
  9.女性生殖器
  10.運動器
 小児看護学
  2.小児臨床看護各論
 母性看護学
  2.母性臨床看護各論
 看護学生のための神経内科学 中外医学社 2016
[参考書・参考資料]
 随時提示する。
 人体の構造と機能第6版 医歯薬出版株式会社 2023
 看護のための臨床病態学改訂3版 南山堂 2017
 はじめの一歩の病態・疾患学 病態生理から治療までわかる 2018 羊土社
 ホルモンのしくみ メディカルレビュー社 2017
 ナースの小児科学改訂6版 中外医学社 2015
 ナースの外科学改訂6版 中外医学社 2012
 こどもの心臓病と手術 MCメディカ出版 2016
 川崎病学 日本川崎病学会編 診断と治療社 2018
 学生のための精神看護学 医学書院 2010
 看護師国家試験 解剖生理学クリアブック第2版 日本生理学会教育委員会編 医学書院 2015
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
 講義終了後に科目責任者(宮本)が直接またはE-mail(下記)で随時受け付ける。
 E-mail:miyamasa@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・講義資料は事前にMoodleに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・講義内でMoodle等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した小テストやMoodleに挙げられた質問について、講義・Moodleなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。