授業科目 (英名) |
社会保障論 (Social Security) |
授業科目コード | NN206202Jキ |
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科目責任者 | 大橋 誠 |
1単位 |
必修 |
講義 |
15時間 |
2学年 3セメスター 専門基礎科目 |
[授業の概要] 社会保障制度の成り立ちを学び、時代や民族によって変化する社会の様相と関連して社会保障制度があることを理解する。特に、医療従事者として、患者の利用しうる社会資源を幅広く知り、ケアの質を高め治療や社会復帰を円滑に進めることが出来るよう、健康保険、介護保険、国民年金、生活保護など市民生活の安全を保障する基本的な制度について、統一的な視点から体系的に学修する。 |
[授業の目的] 社会保障制度の成り立ちや社会保障の仕組みを学び、看護職者として必要な制度政策を理解する。 (保健・医療・福祉チームの一員として、看護の役割と責任をもって協働できる) |
[到達目標] 1.社会保障の概念や対象及びその理念を説明する。 2.社会保障である社会保険、生活保護、社会福祉等の制度を説明する。 3.一生涯の各時期における所得保障及び各種の社会サービスを説明する。 4.看護職として求められる社会保障と関連する社会的な支援方法について説明する。 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 5 | 16 | 木 | 1 |
【講義】 社会保障の全体像 社会保障を学ぶ意義と概念整理 社会保障の3つの仕組み 社会保険、生活保護、社会福祉 |
【講義】 社会保障の全体像 社会保障を学ぶ意義と概念整理 社会保障の3つの仕組み 社会保険、生活保護、社会福祉 人口減少と高齢化 所得の再分配 |
事前学習:社会保障の給付となる医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、社会手当などが、受講生またはご家族にどのようにかかわりを持っているのかを調べておくこと。たとえば、社会保険料はどのように支払っているのか、またサービスを受けるための手続きはどうなっているかなど。 日本の高齢化率を調べておくこと。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 | 大橋 誠 |
2 | 5 | 23 | 木 | 1 |
【講義】 医療保険1 医療保険を保障する仕組み 被保険者と保険料 |
【講義】 医療保険1 医療保険を保障する仕組み 医療保険制度の分立 被保険者証の違いを受講生同士で確認し合う。 国民皆保険 被保険者と保険料 |
事前学習:医療保険が、受講生またはご家族にどのようにかかわりを持っているのかを調べておくこと。 医療機関へ受診した際の領収証から自己負担と保険給付について調べておくこと。 受講生が持っている被保険証を持参すること。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 | |
3 | 5 | 30 | 木 | 1 |
【講義】 医療保険2 保険給付 高齢者医療 |
【講義】 医療保険2 高額療養費 保険給付(金銭給付) 高齢者医療 混合医療のメリット・デメリット 診療報酬 グローバリゼーションとパンデミック 地域包括ケアシステム 在宅医療 アドバンスケアシステム |
20分 | ||
4 | 6 | 6 | 木 | 1 |
【講義】 生活保護・社会福祉制度 生存権とセーフティーネット 社会手当 |
【講義】 生活保護・社会福祉制度 社会福祉の考え方と目的 生存権とセーフティネット 幸福追求権 生活保護の3つの原理と4つの原則 社会手当・子育て支援 少子化対策 孤独・孤立の悩み相談、支援 災害時の生活支援政策 |
事前学習:社会手当などが、受講生またはご家族にどのようにかかわりを持っているのかを調べておくこと。 日本国憲法第13条幸福追求権、第25条生存権とは何かを調べておくこと。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 | |
5 | 6 | 13 | 木 | 1 |
【講義】 介護保険 介護サービスを保障する仕組み 措置制度と契約制度 権利保護 |
【講義】 介護保険 介護サービスを保障する仕組み 導入の背景 介護の社会化 措置制度と契約制度 権利保護 地域包括支援センター 成年後見制度 |
事前学習:介護保険が、受講生またはご家族(祖父母)にどのようにかかわりを持っているのかを調べておくこと。受講生の住む市町村にある介護サービス事業所、施設等が、どの介護サービスにあたるのかを調べておくこと。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 | |
6 | 6 | 20 | 木 | 1 |
【講義】 年金保険 所得を保障する仕組み 老齢年金、障害年金、遺族年金 |
【講義】 年金保険 所得を保障する仕組み 国民皆保険 国民年金(自営業者)と厚生年金(被用者) 老齢年金、障害年金、遺族年金 高齢者の年金と就労 |
事前学習:年金保険が、受講生またはご家族にどのようにかかわりを持っているのかを調べておくこと。年金保険料の負担がどれくらいなのか、また老齢年金受給は、どれくらい給付されるのかなど。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 | |
7 | 6 | 27 | 木 | 1 |
【講義】 雇用保険・労働者災害補償制度 失業した場合の所得を保障する仕組み 業務上の事故について補償する仕組み |
【講義】 雇用保険・労働者災害補償制度 失業した場合の所得を保障する仕組み 求職者給付 業務上の事故について補償する仕組み 治療費、休業給付 ハローワーク(公共職業安定所) |
事前学習:労働保険が、受講生またはご家族にどのようにかかわりを持っているのかを調べておくこと。 ハローワークの役割をまとめておくこと。 看護師の労災に関わる事例を調べておくこと。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 | |
8 | 7 | 4 | 木 | 1 |
【講義】 社会保障制度の動向とその課題・ソーシャルワーク 社会保障と税の一体改革 利用者本位とエンパワメント |
【講義】 社会保障制度の動向とその課題 全世帯型社会保障制度 ソーシャルワークの展開 利用者本位とエンパワメント バイステックの7原則 求めと必要と合意 要支援者の権利と義務 補習とまとめ |
事前学習 令和6年度の社会保障予算関係の要点を調べておくこと。 事後学習:講義ごとに配付するレジュメを中心に復習すること。 |
20分 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 授業参加度(20%)と定期試験(80%)により評価する。授業の参加度は、小テストとリフレクションの評価とする。 |
[履修上の注意] 国の社会保障予算関係などのマスコミ報道に関心を持ち、受講生またはご家族にどのような受益と負担があるかについての理解に努めること。 講義は、教科書に沿って説明するので、事前に該当する部分を通読すること。 |
[教科書] はじめての社会保障 椋野美智子・田中耕太郎著 有斐閣アルマ |
[参考書・参考資料] 適宜紹介する。 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] メールについても受け付ける。(メールアドレスは初回の授業で連絡する。) |
[備考] ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |