授業科目
(英名)
病態治療学Ⅰ
(Clinical Medicine Ⅰ)
授業科目コード NN208220Jキ
科目責任者 宮本 雅之
2単位
必修
講義
30時間
2学年 3セメスター 専門基礎科目
[授業の概要]
健康障害を身体器官の系統に沿って学び、それぞれの代表的な内科領域の疾患について、診断のための検査や診断基準、症状と予後、主な治療について学修する。
[授業の目的]
代表的な内科領域の疾患における病態と治療について理解する。
(看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる)
[到達目標]
代表的な内科領域の疾患について、病態生理、症状、診断過程、治療法、予後を説明する。
1.各疾患の病態と症状を説明する。
2.各疾患の診断基準と検査を説明する。
3.各疾患の基本的な治療と予後を説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 4 5 【講義】 ガイダンス
【講義】脳・神経
睡眠障害、てんかん
【講義】 ガイダンス
脳神経疾患
脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、睡眠時無呼吸
治療についての最新の知見を含める
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:心臓から脳への循環動態と脳血管系の解剖、錐体路の走行、脳神経核、言語中枢の局在についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 宮本 雅之
2 4 8 5 【講義】 呼吸器
気道・肺の炎症・呼吸器感染(結核含)
【講義】 循環器疾患
高血圧
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:血圧の調節機構、高血圧の診断基準についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 内田 幸介
3 4 12 4 【講義】 循環器
不整脈
【講義】 循環器疾患
心不全(急性・慢性)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:心臓の構造と生理、体循環と肺循環についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 有川 拓男
内科学
(心臓・血管/循環器)
4 4 15 3 【講義】 循環器
高血圧
【講義】 循環器疾患
不整脈
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:心臓刺激伝導系と心電図についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 内田 幸介
5 4 18 5 【講義】 循環器
狭心症・急性心筋梗塞
【講義】 腎泌尿器疾患
ネフローゼ症候群、慢性腎臓病、腎不全(透析療法含)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:腎臓の構造と機能についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 藤乗 嗣泰
大学病院血液浄化センター
6 4 19 5 【講義】 循環器
急性・慢性心不全
【講義】 循環器疾患
虚血性心疾患(狭心症・急性冠症候群)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:狭心症・心筋梗塞時の心電図変化についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 阿部 七郎
内科学
(心臓・血管/循環器)
7
4 22 3 【講義】 アレルギー・免疫
免疫の基礎、アレルギー、アナフィラキシーショック
【講義】 内分泌代謝疾患
糖尿病、肥満、高尿酸血症・痛風
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:血糖調節機構とインスリンの作用、糖尿病の概念・診断基準・合併症、メタボリックシンドロームの診断基準についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 櫻井 慎太郎
内科学
(内分泌代謝)
8 4 25 5 【講義】 膠原病
全身性エリテマトーデス、関節リウマチ
【講義】 内分泌代謝疾患
内分泌総論、間脳下垂体疾患、甲状腺疾患、副腎皮質・髄質疾患
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:内分泌器官、ホルモン、標的臓器、その作用とホルモンのネガティブフィードバック機構についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 登丸 琢也
内科学
(内分泌代謝)
9 5 2 5 【講義】 腎・泌尿器
ネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全(透析含)
【講義】 呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患(呼吸不全、在宅酸素療法含む)、気管支喘息
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:呼吸機能検査についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 池田 直哉
内科学
(呼吸器・アレルギー)
10 5 13 4 【講義】 血液・造血器
白血病(骨髄移植含)、悪性リンパ腫、貧血
総評
【講義】 血液造血器疾患
白血病(骨髄移植含)、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:血液の成分(血球、血漿)、血球の形態と機能、正常値についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 半田 智幸
内科学
(血液・腫瘍)
11
5 16 5 【講義】 消化器
肝炎、肝不全、食道静脈瘤、肝細胞がん
【講義】 消化器疾患
ウイルス性肝炎、肝硬変(肝細胞がんの内科的治療を含む)
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:肝の構造と機能、慢性肝疾患の経過についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 田中 考尚
内科学(消化器)
12
5 31 5 【講義】 内分泌・代謝
糖尿病、メタボリックシンドローム、高尿酸血症・痛風
【講義】 呼吸器疾患②
呼吸器感染症(ウィルス、細菌、結核など)
*新型コロナウィルス感染症を含む
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:感染形式(飛沫、空気)、肺炎の分類についてについてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 武政 聡浩
内科学
(呼吸器・アレルギー)
13 6 5 5 【講義】 内分泌・代謝
内分泌総論、視床下部下垂体前葉系疾患、甲状腺疾患・副甲状
腺疾患、副腎疾患
【講義】 膠原病
全身性エリテマトーデス、関節リウマチ
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:膠原病の概念と臨床的症状、レイノー現象についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 新井 聡子
内科学
(リウマチ・膠原病)
14 6 7 5 【講義】 脳・神経
脳梗塞・脳出皿
【講義】 アレルギー免疫疾患
アレルギー免疫総論、アナフィラキシーショック
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
事前学習:免疫応答にかかわる生体因子についてについてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 平田 博国
埼玉医療センター
呼吸器・アレルギー内科
15 6 28 5 【講義】 呼吸器
慢性閉塞性肺疾患(呼吸不全、在宅酸素含)
【講義】 脳神経疾患②
免疫性神経疾患(多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症)、神経感染症(髄膜脳炎)、機能性疾患(頭痛、てんかん)
治療について最新の知見を含める
*授業の前半60分は講義、後半30分は講義の内容のリフレクション課題を行い当日中に提出する
総評
事前学習:髄膜の構造、髄液循環動態、髄液検査と正常所見についてまとめておく。

事後学習:講義での配付資料を復習すること。
30分 宮本 雅之

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
授業参加度(20%)、リフレクション課題(20%)、定期試験(60%)を総合評価して、合否を判定する。

[履修上の注意]
 担当教員の都合により講義の日時が変更になることがあるので、掲示板やMoodleの連絡に注意すること。
 事前学習の課題は、講義を理解する上で重要な基礎知識となるので、各自ノートにまとめること。講義資料をMoodleに事前に配信するので講義前に予習すること。
 事後学習は、講義の配付資料を中心にリフレクション課題を行い復習すること。
 病態治療学を学ぶ上で、解剖と生理を理解することは重要である。下記の参考書(人体の構造と機能第5版、看護師国家試験 解剖生理学クリアブック第2版)をもとに、1年次に学んだことを復習すること。
[教科書]
 講義配付資料を基本とするが、教科書を必ず購入すること。
 系統看護学講座全69巻 看護師国家試験出題基準 クイックリファレンス 医学書院(電子教科書で参照可能、各講義の事前事後学習で活用すること)
 系統看護学講座 専門Ⅱ 医学書院(電子教科書)
 成人看護学
  2.呼吸器
  3.循環器
  4.血液・造血器
  5.消化器
  6.内分泌・代謝
  7.脳・神経
  8.腎・泌尿器
  9.アレルギー 膠原病 感染症
 看護学生のための神経内科学 中外医学社 2016
[参考書・参考資料]
 随時提示する。
 人体の構造と機能第6版 医歯薬出版株式会社 2023
 看護のための臨床病態学改訂3版 南山堂 2017
 はじめの一歩の病態・疾患学 病態生理から治療までわかる 2018 羊土社
 ナースの内科学改訂第10版 中外医学社 2017
 ナースのためのイラストで学ぶ脳卒中 金芳堂 2010
 神経内科看護の知識と実際 メディカ出版 2015
 ホルモンのしくみ メディカルレビュー社 2017
 看護師国家試験 解剖生理学クリアブック第2版 日本生理学会教育委員会編 医学書院 2015
 
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
 講義終了後に科目責任者(宮本)が直接またはE-mail(下記)で随時受け付ける。
 E-mail:miyamasa@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・講義資料は事前にMoodleに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・講義内でMoodle等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した小テストやMoodleに挙げられた質問について、講義・Moodleなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。