授業科目
(英名)
薬理学
(Pharmacology)
授業科目コード NN208223Jキ
科目責任者 内田 幸介
2単位
必修
講義
30時間
2学年 3セメスター 専門基礎科目
[授業の概要]
薬理学は、化学物質(薬物)と生体(個体~分子レベルを含む)との相互作用を探究する学問である。薬物の生体での作用機序、作用点について、および薬物の体内動態(薬の吸収、分布、代謝、排泄)についての基本的な知識について学修する。 さらに、主な疾患に対する薬物の臨床効果、副作用、禁忌、また、薬物相互作用について学修する。
[授業の目的]
薬物の生体での作用機序、作用点、体内動態についての基本的な知識を学び、主な疾患に対する薬物の臨床効果、副作用、禁忌、薬物相互作用について理解する。
(看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる)
[到達目標]
1.薬物療法における理論的背景の基本的事項について説明する。
2.体内動態に基づいた薬効発現および薬物相互作用を理解し、説明する。
3.主な治療薬の適応疾患、作用機序、有害作用、禁忌などについて説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 3 3
【講義】 薬理学では「薬物とは」および「薬理学とは」から始まり、「各疾患治療薬における作用機序や薬物動態」などについて、最新の知見も踏まえつつ講義を行う。

講義中・講義終了時の質問提示について:本科目の各回の講義中もしくは講義終了時に質問や課題を提示し、解答(回答)してもらう予定である。

薬理学総論(1)
「薬理学とは何か」、「薬物療法における看護師の役割」、「薬物の作用機序の基本」、「薬物の用量反応曲線」について学ぶ。

事前学習:「薬物とは何か」、「薬理学とはどのような学問か」について、参考図書等にて調べておくこと。

事後学習:各講義聴講後に講義資料および指定図書を参考に、講義内容を整理することは学びの基本である。

事前学習や事後学習は、自身の「薬理学学習ポートフォリオ」として残しておくこと。
30分 内田 幸介
2 4 4 3
【講義】 薬理学総論(2)
「薬物の体内動態」、「薬効に影響する因子」、「薬物相互作用」について学ぶ。
事前学習:人体の構造・機能を復習し、「食物の消化管吸収経路」、「肝や腎の役割・機能」について纏めておくこと。
3 4 17 1 【講義】 薬理学総論(3)
「薬物依存の基本」、「薬物中毒の概説」、「医薬品の分類」について学ぶ。
事前学習:「薬物依存」、「薬物中毒」とは、どのようなことか調べておくこと。
4 4 24 3
【講義】 循環器作用薬
「血圧の調節機構」、「高血圧の病態」、「高血圧治療薬の作用機序、有害作用、禁忌」、さらに「心筋の電気的活動と抗不整脈薬」について学ぶ。
事前学習:人体の構造・機能を復習し、「循環器系の構造と機能」、「血圧の維持・調節機構」、また「刺激伝導系と心筋電気的活動」について纏めておくこと。
5 5 1 3
【講義】 循環器作用薬
「冠血流と狭心症発症メカニズム」、「狭心症治療薬」、さらに「心不全の病態」、「心不全治療薬の作用機序、治療目的、有害作用」について学ぶ。
事前学習:「冠血流と心筋の酸素供給・需要(消費)」、また「心拍出量の調節」、「循環血漿量調節機構であるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系-」について、人体の構造・機能を復習し纏めておくこと。
6 5 8 3
【講義】 呼吸器作用薬
「気管支喘息の発症メカニズム」、「気管支喘息治療薬」、「鎮咳薬」、「去痰薬」などの作用機序、有害作用について学ぶ。
事前学習:人体の構造・機能および病理学を復習し、「呼吸器の構造と機能」、「咳の発現機序」について纏めておくこと。
7 5 22 3
【講義】 消化器作用薬
「潰瘍発生機序」、「消化性潰瘍治療薬」、「制吐薬」、「瀉下薬」、「止瀉薬」の作用機序や有害作用について学ぶ。
事前学習:「胃酸分泌機序」、「嘔吐のメカニズム」について人体の構造・機能を復習し、纏めておくこと。
8 5 29 3
【講義】 代謝性疾患治療薬
「糖尿病治療薬」、「脂質代謝異常治療薬」、「高尿酸血症治療薬」の作用機序、有害作用、さらに各疾患の診断基準などについて学ぶ。
事前学習:生化学を復習し、「血糖調節機構」、「脂質の吸収過程および血清脂質の種類」、「尿酸とは何か」について纏めておくこと。
9 6 5 3
【講義】 抗炎症・解熱鎮痛薬
「炎症発現の基本的メカニズム」、さらに「ステロイド抗炎症薬」の作用機序、有害作用、使用上の注意点について学ぶ。
事前学習:病理学および人体の機能を復習し、「炎症の病理」、「副腎皮質ステロイドの主な生理作用」について纏めておくこと。
10 6 12 3
【講義】 抗炎症・解熱鎮痛薬
「非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)・解熱鎮痛薬」の作用機序、有害作用、使用上の注意点について学ぶ。
事前学習:病理学を復習し、「炎症性メディエーターの役割」について調べておくこと。
11 6 26 3 【講義】 抗腫瘍薬
「悪性腫瘍の化学療法薬」:主な種類と作用機序、有害作用、支持療法について学ぶ。
事前学習:「腫瘍の病理」、「悪性腫瘍とは」について病理学を復習し、纏めておくこと。
12 6 26 4
【講義】 感染症治療薬
「抗感染症薬(抗菌薬)」:細菌感染症治療薬の種類、各々の特徴(作用機序・抗菌スペクトル・適応症・有害作用・耐性菌)について学ぶ。
「消毒薬」:消毒薬の種類、効力、用途(使用法)などについて学ぶ。
事前学習:「一般細菌とウイルスの違い」、「代表的な細菌にはどんなものがあるのか、さらに、それぞれはどんな感染症を引き起こすか」について微生物学を復習し、纏めておくこと。 40分
13 7 3 3
【講義】 中枢神経作用薬
「アルツハイマー病治療薬」、「抗うつ薬・抗躁薬」、「統合失調症治療薬」の作用機序、有害作用について学ぶ。
事前学習:「認知症」、「気分障害」、「統合失調症」とは、どのような病態か調べて整理しておくこと。 40分 宮本 雅之
14 7 3 4
【講義】 中枢神経作用薬
「抗不安・催眠薬」、「パーキンソン病治療薬」の作用機序、臨床効果の特徴、有害作用について学ぶ。
事前学習: 「生理的睡眠機構」や「大脳基底核のドーパミン神経経路とその役割」について人体の機能を復習し、纏めておくこと。 40分 宮本 雅之
15 7 10 3
【講義】 中枢神経作用薬
「全身麻酔薬」、「麻薬性鎮痛薬」、「抗てんかん薬」の適応(使用目的)、作用機序、有害作用について学ぶ。
事前学習:「中枢神経系の構成」、「神経細胞興奮の伝導と伝達」について、人体の構造・機能を復習し、纏めておくこと。さらに、「麻薬とは何か」、「てんかんとはどのような病態か」参考図書等にて調べておくこと。 内田 幸介

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
1.授業参加度(20%):事前学習項目や講義中・講義後の質問・課題に対する解答(回答)などの提出により積極的な参加度を評価
2.レポート提出(15%):理解力、科学的・論理的表現力を評価(レポートは1回もしくは2回提出の予定、レポート課題および提出期限については講義時に掲示)
3.前期定期試験(65%):知識の修得度、論理的思考を評価(記述式問題および多肢選択問題を出題予定)
[履修上の注意]
 「志を立てて学問に従事すれば、これに次ぐもの勉強にあり(獨逸学協会学校 初代校長 西 周 先生)」:準備と継続が自らの理解に繋がる。
これまで学んだ知識(人体の構造・機能、生化学など)を確認し、理解を深めることが、薬理学を学ぶ上での基本である。それらの修得不足では、
薬理学の理解は困難である。 講義中には質疑応答を行うことがある。
[教科書]
本学部では、「医学書院 系統看護学講座シリーズ電子版」が指定図書となっており、「薬理学」もその中に含まれている。講義の進行は配布資料にもとづき行うが、講義前後に指定図書などをしっかり読み込んで臨むように。
さらに、このシリーズの専門基礎分野(解剖生理学・生化学・病態生理学)および 専門分野Ⅱ(成人看護学:呼吸器、循環器、内分泌・代謝、脳・神経) などの図書(すべて電子図書)も適宜参照し、主体的に講義に臨むこと。


[参考書・参考資料]
上記「医学書院 系統看護学講座シリーズ」各関連分野の記述内容なども理解を深めるための参考となる。
また、下記に記載したのものは、医学部学生を対象とした薬理学の書籍であるが、病態生理学的解説がなされており参考になる。
1.「NEW 薬理学」改訂第7版 田中千賀子・加藤隆一 ・成宮 周 (編集)  南江堂
2.「標準薬理学」第8版 飯野正光(監修) 医学書院
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
1.質問は各講義時間終了時に対応
2.オフィスアワー 科目責任者(内田):水曜日17時~18時
3.Email:k-uchida@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・講義中の質疑にはしっかりと解答(回答)すること。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。