授業科目
(英名)
看護過程展開論
(Nursing Process and Diagnosis)
授業科目コード NN206231J
科目責任者 河野 かおり
担当教員 河野 かおり、新井 龍、上田 理恵、遠藤 恭子、齋藤 道子、茅島 綾、山本 典孝 保・助・養の受験資格

保健師 : 必修

助産師 : 必修

養教一種: 必修

担当形態 複数(全コマ)  施行規則に定める科目

科目区分又は事項


2単位
必修
講義・演習
30時間
2学年 3セメスター 専門基盤科目
[授業の概要]
人がよりウェルネスで在るための課題、健康上の問題や障害をもつ人々の生活上のニーズや諸問題を明らかにし、その解決に向けた的確な援助を提供するための看護の思考プロセスについて学修する。
[授業の目的]
「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、健康上の問題や障害をもつ人々の生活上のニーズや諸問題を明らかにし、その解決に向けた的確な援助を提供するための看護の思考プロセスについて学修する。
[到達目標]
1.看護の問題解決方法論である看護過程の展開について説明する。(DP-2◎、DP-4○)
2.対象の情報収集とアセスメント(情報の分析・解釈)について説明する。(DP-2◎、DP-4○)
3.情報の関連付けと全体像を把握し、看護問題を明確化する過程を説明する。(DP-2◎、DP-4○)
4.抽出された問題解決のための看護計画立案について説明する。(DP-2◎、DP-4○)
5.事例患者の経過をイメージし、立案した看護計画の評価について説明する。(DP-2◎、DP-4○)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 4 2 【講義】 ガイダンス
1.授業の進め方
2.看護過程とは
3.事例の提示
事前学習:教科書「基礎看護技術Ⅰ」第3章 看護過程の展開技術内のA看護過程とは、B看護過程を展開する際に基盤となる考え方を読んでくる。
事後学習:事例を精読し意味の分からない言葉について調べる。
15分 河野 かおり
新井 龍
上田 理恵
遠藤 恭子
齋藤 道子
茅島 綾
山本 典孝
2 4 7 4 【講義】 情報の整理・解釈
1.病歴・入院までの経過
2.情報の分類:S情報とO情報
3.アセスメントとは
4.理論家によるアセスメントの枠組みの紹介

事前学習:患者事例のわからない専門用語、イメージのわかない言葉を調べてくる。
対象患者の発達段階の特徴を調べる。
60分
3 4 11 2
【講義・演習】 情報の整理・解釈
1.「疾患による身体面への影響」の健康知覚と健康管理の情報の整理
2.情報の解釈
事前学習:アセスメントに必要な情報項目を挙げる。事例患者に関する情報をS情報とO情報に分類する。
事後学習:「疾患による身体面への影響」の健康知覚と健康管理に関する情報を整理し情報の解釈を記載する。
4 4 14 4
【講義・演習】 情報の整理・解釈 
1.「疾患による身体面への影響」の栄養・代謝、排泄の情報の整理
2.情報の解釈
事前学習:アセスメントに必要な情報項目を挙げる。事例患者に関する情報をS情報とO情報に分類する。
事後学習:「疾患による身体面への影響」の栄養・代謝、排泄に関する情報を整理し情報の解釈を記載する。
5 4 17 2
【講義・演習】 情報の整理・解釈 
1.「疾患による身体面への影響」の活動、睡眠・休息の情報の整理
2.情報の解釈
事前学習:アセスメントに必要な情報項目を挙げる。事例患者に関する情報をS情報とO情報に分類する。
事後学習:「疾患による身体面への影響」の活動、睡眠・休息に関する情報を整理し情報の解釈を記載する。
6 4 21 4
【講義・演習】 情報の整理・解釈 
1.「疾患による身体面への影響」の衣生活・清潔、感覚・認知の情報の整理
2.情報の解釈
事前学習:アセスメントに必要な情報項目を挙げる。事例患者に関する情報をS情報とO情報に分類する。
事後学習:「疾患による身体面への影響」の衣生活・清潔、感覚・認知に関する情報を整理し情報の解釈を記載する。
7 4 24 2
【講義・演習】 情報の整理・解釈
1.「疾患による心理面への影響」の情報の整理
2.情報の解釈
事前学習:アセスメントに必要な情報項目を挙げる。事例患者に関する情報をS情報とO情報に分類する。
事後学習:「疾患による心理面への影響」の情報を整理し情報の解釈を記載する。
8 4 28 4
【講義・演習】 情報の整理・解釈
1.「疾患による社会面への影響」の情報の整理
2.情報の解釈
事前学習:アセスメントに必要な情報項目を挙げる。事例患者に関する情報をS情報とO情報に分類する。
事後学習:「疾患による社会面への影響」の情報を整理し情報の解釈を記載する。
9 5 1 2
【演習】 「疾患による身体面への影響」「疾患による心理面への影響」「疾患による社会面への影響」について情報の整理と解釈をグループ間でディスカッションする 事前学習:「疾患による身体面への影響」「疾患による心理面への影響」「疾患による社会面への影響」について情報の解釈をまとめ、他者に説明できるようにしておく。
事後学習:ディスカッションを基に自分の不足点を追加・修正する。
10 5 9 2
【講義・演習】 関連図
1.関連図を書く意義
2.関連図の書き方
3.対象の全体像の把握
事前学習:関連図の授業資料を読む。
事後学習:関連図を完成させる。
遠藤 恭子
河野 かおり
新井 龍
上田 理恵
齋藤 道子
茅島 綾
山本 典孝
11 5 12 4
【講義・演習】 看護問題の抽出
1.看護問題の確定
2.優先順位の考え方
事前学習:関連図を基に看護上の問題を抽出する。
事後学習:関連図を修正・追記し看護問題を明確化し優先順位をつける。
12 5 16 2
【講義・演習】 目標設定と看護計画の立案 事前学習:目標設定と看護計画に関する授業資料を読む。
事後学習:目標と看護計画を追加・修正する。
茅島 綾
河野 かおり
新井 龍
上田 理恵
遠藤 恭子
齋藤 道子
山本 典孝
13 5 19 4
【講義・演習】 看護計画の評価 事前・事後学習:看護計画の評価に関する授業資料を読む。
14 5 23 2
【講義・演習】 1.看護記録とは
2.経過記録(SOAP)の記載方法
事前学習:経過記録に関する授業資料を読む。
事後学習:経過記録を追加・修正する。
30分
15 5 26 4 【講義・演習】 まとめ
1.看護実践における看護過程の展開
2.最新の知見紹介
3.課題に関する質疑応答
事前学習:これまで自分が書いた記録用紙を完成させる。疑問点は明らかにしておく。
事後学習:授業やグループワークで得た知識を生かして課題②に取り組む。
河野 かおり
新井 龍
上田 理恵
遠藤 恭子
齋藤 道子
茅島 綾
山本 典孝

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
課題レポート①20%、課題レポート②20%、ミニテスト30%、リフレクションの記載内容30%で評価する。
課題内容および提出期限は授業内で説明すると共に、LMSに提示する。
[履修上の注意]
1.グループワークを中心に学習を進める。主体的にグループ学習を行うこと。
2.LMSに講義資料、課題レポート等を掲載する。各自、確認を必ず行うこと。
3.課題レポートは提出期限を厳守すること。提出期限を過ぎたものは、評価対象とならない、および受け取らないので注意すること。
4. 受講に当たっては、人体の構造と機能、日常生活援助論、診断-治療援助論、病理学、成人看護学・高齢者看護学が前提科目となる。
[教科書]
系統看護学講座 専門分野Ⅰ基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅰ 任和子他 医学書院2025(電子教科書)
[参考書・参考資料]
看護がみえる vol.4 看護過程の展開 メディックメディア 
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
毎回の授業終了後に対応する。
メールによる質問は、kono@dokkyomed.ac.jp で受け付ける。
オフィスアワー:水曜日12:00~13:00
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・教科書、eナーストレーナー等を利用した事前・事後学習を行う。
・演習時は、与えられた課題に基づいてグループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・授業に関する質問には、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。