授業科目 (英名) |
急性期看護学 (Acute Care Nursing) |
授業科目コード | NN206236J |
---|---|---|---|
科目責任者 | 迫田 典子 | ||
担当教員 | 迫田 典子、野口 貴史、菱沼 秀一、村岡 智美 | 保・助・養の受験資格 |
保健師 : 必修 助産師 : 必修 養教一種: 必修 |
担当形態 | 一部複数 オムニバス | 施行規則に定める科目 科目区分又は事項 |
|
1単位 |
必修 |
講義・演習 |
15時間 |
2学年 4セメスター 専門基盤科目 |
[授業の概要] 急性期にある患者および家族の身体的・心理的特徴を理解する。また、急性期看護に有用な理論や概念を活用しながら、身体侵襲の予測、合併症の予防、生体機能の回復、苦痛の緩和について学修する。 |
[授業の目的] 「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、急性期にある患者および家族の身体的・心理的特徴を理解し、身体侵襲の予測、合併症の予防、生体機能の回復、苦痛の緩和について学修する。 |
[到達目標] 1.急性期にある患者のおよび家族の身体的・精神的・社会的特徴について説明する。(DP-2◎、DP-4〇) 2.急性期看護における場の特徴と倫理的課題を説明する。(DP-2◎、DP-4〇) 3.身体侵襲に対する生体反応とその回復過程を説明する。(DP-2◎、DP-4〇) 4.身体侵襲に伴う合併症を理解し、回復過程に応じたアセスメントの視点および必要な観察項目を説明する。(DP-2◎、DP-4〇) |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 11 | 10 | 月 | 2 |
【講義・演習】 ガイダンス、急性期看護の概念、急性期看護における場の特徴 1.ガイダンス 2.急性期看護の概念とその特徴 3.急性期看護における場の特徴、近年の変化 |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p.165-174)を参考に、①ストレッサーに対する反応のプロセス②危機の概念③脅威や喪失によって引き起こされる心理④術前の意思決定への支援⑤ストレス・不安・喪失への支援について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 | 迫田 典子 | |
2 | 11 | 14 | 金 | 4 |
【講義・演習】 1.急性期にある患者とその家族の心理的反応 2.急性期にある患者とその家族を理解するための概念 3.急性期看護と倫理的課題(DNAR、臓器移植と脳死) |
事前学習: 1.『クリティカルケア看護学』(p.37-50, 264-269)を参考に、①患者の権利と擁護②終末期における倫理③脳死と臓器移植,関連する法律と看護④危機的状態にある患者と家族への心のケア⑤危機的介入について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 | 迫田 典子 | |
3 | 11 | 17 | 月 | 2 |
【講義・演習】 身体侵襲による生体反応 1.神経・内分泌反応 2.サイトカインによる免疫反応 3.身体侵襲からの回復過程(ムーアの分類) |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p.1-9)を参考に、①神経・内分泌反応によるホルモンの働きとそのホルモンの働きによって生じる身体調整反応②サイトカインによる生体調整機能③生体反応の時間的推移(ムーアの分類)ごとの臨床所見について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 | 野口 貴史 | |
4 | 11 | 27 | 木 | 5 |
【講義・演習】 創傷治癒の過程と看護 1.創傷治癒過程 2.創傷関連の合併症を予防するための看護 |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p. 85-114)を参考に、①創傷治癒の過程②SSIの予防や早期発見について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 | 野口 貴史 | |
5 | 12 | 4 | 木 | 5 |
【講義・演習】 循環器系への影響と看護 1.身体侵襲が循環器系に及ぼす影響 2.循環器合併症を予防するための看護 |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p.11-36)を参考に、 ①手術侵襲が循環器系に及ぼす影響と身体徴候②循環器合併症を予防するための看護について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 | 迫田 典子 | |
6 | 12 | 8 | 月 | 2 |
【講義・演習】 呼吸器系への影響と看護 1.身体侵襲が呼吸器系に及ぼす影響 2.呼吸器合併症を予防するための看護 |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p.39-63)を参考に、①全身麻酔による呼吸への影響②患者の個別要因が呼吸にどのように影響するか③術前の呼吸器系への看護④術前の呼吸器系への看護、について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 |
村岡 智美 迫田 典子 |
|
7 | 12 | 15 | 月 | 3 |
【講義・演習】 消化器系への影響と看護 1.身体侵襲が消化器系に及ぼす影響 2.消化器合併症を予防するための看護 |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p.65-84)を参考に、①全身麻酔による腸管運動への影響②身体侵襲後の合併症として起こりえる麻痺性イレウス、機械的イレウスの病態③麻痺性イレウスを予防するための看護について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う |
30分 | 菱沼 秀一 | |
8 | 12 | 22 | 月 | 2 |
【講義・演習】 急性疼痛、身体侵襲とせん妄、科目のまとめ 1.急性疼痛への看護 1)急性疼痛が身体に及ぼす影響 2)急性疼痛に対する看護 2.身体侵襲とせん妄への看護 1)身体侵襲に伴うせん妄 2)身体侵襲後のせん妄に対する看護 3.科目のまとめ |
事前学習: 1.『周手術期の臨床判断を磨く』(p.117-160)を参考に、①急性疼痛の特徴と生体に及ぼす影響②痛みのアセスメント方法と看護支援③せん妄の特徴と発生要因・リスク・症状④せん妄を予防するための看護支援について要点をまとめる。 2.LMSで理解確認問題を解く。 事後学習: 授業の復習、不足部分の追加学修を行う。 |
30分 |
菱沼 秀一 迫田 典子 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 前提テスト:40%、期末テスト:50%、授業参加度(ディスカッションで発表する):10%により評価する。 欠席した場合、当日の前提テストは0点とする。 |
[履修上の注意] 1年次に履修した成人看護学の授業内容を復習し、授業に備えること。 事前学習を十分に行い授業に臨むこと。 |
[教科書] 鎌倉やよい、深田順子 周術期の臨床判断を磨く 医学書院 第2版(電子教科書) 系統別看護学講座別巻 臨床外科看護各論 医学書院 第8版(電子教科書) 系統別看護学講座別巻 クリティカルケア看護学 医学書院 第2版(電子教科書) |
[参考書・参考資料] 系統別看護学講座専門分野 成人看護学総論 医学書院 第16版 深田順子、鎌倉やよい 周術期の臨床判断を磨くⅡ 医学書院 第1版 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 科目責任者(迫田典子) 質問等がある場合は、事前に連絡の上、随時受け付ける。(研究室11) E-mail:n-sakoda@dokkyomed.ac.jp |
[備考] ・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。 ・eナーストレーナー、ナーシングスキル等を利用した演習や事前・事後学修を行う。 ・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。また、事前学習してきた内容を発表し、学修を深める。 ・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。 ・講義内で実施した小テストやLMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。 ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |