授業科目
(英名)
慢性期看護学
(Chronic Care Nursing)
授業科目コード NN206238J
科目責任者 佐藤 佳子
担当教員 佐藤 佳子、須坂 洋子、戸沢 智也 保・助・養の受験資格

保健師 : 必修

助産師 : 必修

養教一種: 必修

担当形態 オムニバス 施行規則に定める科目

科目区分又は事項


1単位
必修
講義
15時間
2学年 4セメスター 専門基盤科目
[授業の概要]
慢性的な健康障害をもつ人とその家族の特徴を理解し、慢性状態、慢性期の急性増悪のリスクについて学修する。また、慢性期看護に有用な理論や概念を活用しながら、セルフケア、セルフマネジメント及び生活の再構築、その人らしく在ることについて、必要な看護を学修する。
[授業の目的]
「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、慢性的な健康障害をもつ人とその家族を対象に、セルフケア、セルフマネジメント及び生活の再構築、その人らしく在ることについて、必要な看護を学修する。
[到達目標]
1.慢性的な経過をたどる疾患の特徴と治療経過を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
2.慢性的な健康障害をもつ人への支援の基盤となる理論や概念を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
3.慢性的な疾患の急性増悪となる因子を理解し、予防的な対応を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
4.慢性的な健康障害をもつ人が、自分らしい生活の実現に提供できる看護を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
5.疾病が、健康障害をもつ人とその家族のその人らしい生き方に及ぼす影響を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
6.対象者に必要な資源を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
7.慢性的な健康障害をもつ人の全人的な苦痛の緩和、より安楽・安寧に過ごせるための看護支援を説明する。(DP-2◎、DP-4〇)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 11 13 4 【講義】 ガイダンス 慢性期看護援助論の学修の進め方
1. 慢性期看護の特徴
2. 慢性期看護に関連する看護理論
事前学習:
既習の成人看護学で学修した成人期の特徴、および理論・概念について復習する。
30分 佐藤 佳子
2 11 20 4 【講義】 <急性発症し慢性の経過をたどる人の看護①>
脳血管疾患を発症した人への看護を学修する。
事前学習:
脳神経系の解剖、機能、脳血管疾患・治療に関して復習する。
事後学習:
脳血管疾患が日常生活に及ぼす影響を考える。
30分 須坂 洋子
3 11 27 4 【講義】 <急性発症し慢性の経過をたどる人の看護②>
虚血性心疾患を発症し、心不全状態となった人への看護を学修する。
事前学習:
心臓・血管系の解剖、機能、心臓・血管系の疾患・内科的治療に関して復習する。
事後学習:
心不全が日常生活に及ぼす影響を考える。
30分 戸沢 智也
4 12 4 4 【講義】 <身体機能の衰退をたどる人の看護>
ニコチン依存症により、慢性閉塞性肺疾患を発症した人への看護を学修する。
(最新の禁煙支援を含む)
事前学習:
呼吸器の解剖、機能、呼吸器の疾患・治療に関して復習する。
事後学習:
①呼吸器疾患をもつ人の療養生活について考える。
②喫煙者の抱える病いを考える。
30分 戸沢 智也
5 12 11 4 【講義】 <身体の衰弱により終末期に向かう人の看護①>
慢性腎臓病により、腎代替療法を必要とする身体に移行する人への看護を学修する。
事前学習:
腎臓の解剖、機能、腎疾患・治療に関して復習する。
事後学習:
①腎不全が日常生活に及ぼす影響を考える。
②内部障害及び重複疾患をもつ人のスティグマを考える。
30分 戸沢 智也
6 12 18 4 【講義】 <身体の衰弱により終末期に向かう人の看護②>
神経筋疾患(難病)を発症した人への看護を学修する。(最新の神経難病患者への支援を含む)
事前学習:
神経筋疾患の病態・治療に関して復習する。
事後学習:
神経筋疾患が日常生活に及ぼす影響を考える。
30分 須坂 洋子
7 12 25 4 【講義】 <内部障害を持つ人の看護>
炎症性腸疾患を発症した人への看護を学修する。
事前学習:
炎症性腸疾患の病態・治療に関して復習する。
事後学習:
炎症性腸疾患が日常生活に及ぼす影響を考える。
30分 佐藤 佳子
8 12 25 5 【講義】 <身体症状が日常生活を左右する人の看護>
自己免疫疾患を発症した人への看護を学修する。
(最新の免疫抑制剤治療を受ける患者への支援を含む)
事前学習:
自己免疫疾患の解剖、機能、免疫抑制剤(ステロイド剤)治療の作用・副作用に関して復習する。
事後学習:
自己免疫疾患が日常生活に及ぼす影響を考える。
30分 佐藤 佳子

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
定期試験60点、各単元の小テストまたは課題:8回×5点=40点 により評価する。
欠席した場合、各単元の小テストまたは課題は0点とする。
[履修上の注意]
①1年次科目の「成人看護学」で学んだ「成人期にある人とその家族」が基盤となるため、成人各期の特徴、成人保健の動向と対策、行動・ライフスタイル・職業・生活環境などが健康状態に及ぼす影響を復習し、授業に臨む。
②前期科目「病態治療内科学」で学んだ慢性疾患の病態・治療を基盤に授業を進めるため、事前課題として取り組み授業に臨む。
③事後学習を行い疑問点を明確にした上で、次の授業に臨む。
④小テストは、看護援助に関するものに加え、疾患の病態・治療に関する内容を問う場合もある。
[教科書]
系統別看護学講座シリーズ 医学書院(電子教科書)
[参考書・参考資料]
ナーシング・グラフィカシリーズ 成人看護学①成人看護学概論 メディカ出版
既習科目(病態治療内科学、看護過程展開論、フィジカルアセスメント、成人看護学など)の授業資料
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
オフィスアワー
 ●科目責任者
  佐藤佳子 講義日 12:00~13:00  E-mail: y-satoh@dokkyomed.ac.jp
 ●科目担当者
  須坂洋子 講義日 12:00~13:00 E-mail: h-susaka@dokkyomed.ac.jp
  戸沢智也 講義日 12:00~13:00 E-mail: t-tozawa@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・eナーストレーナー、ナーシングスキル等を利用した演習や事前・事後学修を行う。
・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。また、事前学習してきた内容を発表し、学修を深める。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した小テストやLMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。