授業科目
(英名)
人間と歴史
(Humans through History)
授業科目コード NN103115J
科目責任者 菱沼 一憲
担当教員 菱沼 一憲 保・助・養の受験資格

保健師 : 選択

助産師 : 選択

養教一種: 選択

担当形態 単独  施行規則に定める科目

科目区分又は事項


1単位
選択
講義
15時間
1学年 2セメスター 基盤科目
[授業の概要]
日本や世界の国々・地域における歴史を学修し、その時代に生きた人間の考え方や思いを理解する。歴史的事象と人間の独自性・自律性への影響を考え、その知恵を現在や未来に活かす。
[授業の目的]
「DP5.グローカルな視野で、多様性を尊重することができる」力を養うために、日本や世界の国々・地域における歴史を学修し、その時代に生きた人間の考え方や思いを理解する。
[到達目標]
1.基礎的な日本史の知識を集積し、歴史を学ぶ方法を習得する。
2.歴史学の学修を通じて、実証的・客観的な分析に基づいた合理的な理解を導き出す意識と能力を身につける。
3.他者との協力により合意を形成させうる協業の力、それを第三者へ伝えることのできるコミュニケーションの力を得る。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 9 26 2 【講義】 【講義】 日本史を通覧する
現代に至るまでの経緯を教科書的にまとめてみましょう。高校までの歴史の勉強の復習と、これからの課題を考えましょう。
事後学習:授業終了後には、配布した資料を必ず見直し、要点をまとめておくこと。 30分 菱沼 一憲
2 10 3 2 【講義】 正倉院と薬物『種々薬帳』
正倉院に伝わる薬、また光明皇后の慈善事業を通して古代の医療を考える。
【講義】 歴史時代以前
無文字の時代が古墳時代以前です。文字で語られることの無い時代。権力が創出され、国家の枠組みができあがってくる経緯を考えてみます。
30分
3 10 10 1 【講義】 「医心方」とは
日本の現存最古の医学書である「医心方」の成立と伝来経路などを、森鴎外の『渋江抽斎』を参照しながら考える。
【講義】 古代史 律令国家の成立
日本という国が最初から存在していたわけではありません。それが形成されてゆく過程を「天皇」「日本」などあたりまえに存在するように思えるものから考えてみましょう。
30分
4 10 17 2 【講義】 「医心方」を読む
日本の現存最古の医学書である「医心方」の幾つかの編を紹介し、病とその治療法を学ぶ。
【講義】 中世史 武家政権
この時代は、鎌倉幕府・室町幕府・戦国大名と権力体が次々と変化してゆきます。その理由はなにか、考えてみましょう。
30分
5 10 24 2 【講義】 「病草子」を読む
平安時代末の古代から中世への転換期における病に対する認識を、絵画を通じて考える。あわせて「餓鬼草紙」を読む。
【講義】 中世史 起請文の死
中世社会は現代社会とどうちがうのか、いかに受け継いで現代に至っているのか。それを起請文という誓いの方法によって考えてみましょう。
30分
6 10 31 2 【講義】 発掘から見た江戸の病
百万都市江戸で流行した疾病を、発掘により出土した人骨などを通して考える。
【講義】 近世史 武士と武士道
武士とはいかにあるべきか、それが武士道ですが、もちろん歴史的に形成されたものです。各時代の違いもあります。日本人の精神の支柱ともされるこの哲学的価値観について考えてみましょう。
30分
7 11 14 2 【講義】 杉田玄白と『解体新書』
ターフェルアナトミアの翻訳の苦労を『蘭学事始』を通じて学び、日本医学の改新を考える。
【講義】 現代史 高度経済成長
文明の近代化は私たちの生活を豊かに快適なものとした。そこに至る過程では、公害や自然破壊などアメニティ・快適な生活環境の破壊を伴った。現代の豊かさを相対化してみましょう。
30分
8 11 21 2 【講義】 北里柴三郎と野口英世
近代医学の代表的日本人研究者の足跡を訪ね、その功績を検証する。なおこれまでの全8回の授業で配布した資料を全て見直し、本授業で提示したテーマ別にまとめておくこと。2時間
【講義】 全体史 日本料理の歴史
食事は栄養を補給するだけでなく、美味しいもの食べる娯楽であり、神に捧げたり、主人を饗応するなど社会を維持する手段でもあります。その歴史を考えてみましょう。
事後学習:これまでの全8回の授業で配布した資料を全て見直し、本授業で提示したテーマ別にまとめておくこと。 30分

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
「平常点」100%。授業への取り組み方と、毎回のレポートの内容を評価し、その総合により「平常点」を算出します。授業ごとに講義内容に即した課題を出しますので、個人、もしくは協業により課題に取り組み、その成果を個々人でレポートにまとめ提出して頂きます。期限は課題出題時に指示します。レポートは授業の内容が正確に反映され、独自に作成されていることを原則とし、授業内容の理解度の深さ、展開力・文章力により加点します。
[履修上の注意]
 1.常に講義内容の論点を把握するように努めること。
 2.不明なこと、あるいは興味を持ったことは自ら調べて、授業において発表をすること。
 3.配付した資料は、きちんと整理・ファイリングして保存すること。
[教科書]
 随時、資料をプリントして配布する。
[参考書・参考資料]
 随時、講義の中で紹介する。
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
 講義中や講義後に、随時受け付ける。メールアドレスは授業時に提示する。
[備考]
・講義内で実施した小テストに挙げられた質問について、講義などで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。