授業科目
(英名)
日本国憲法と人権
(The Constitution of Japan and Human Rights)
授業科目コード NN103120J
科目責任者 永井 紹裕
担当教員 永井 紹裕 保・助・養の受験資格

保健師 : 必修

助産師 : 選択

養教一種: 必修

担当形態 単独  施行規則に定める科目

科目区分又は事項
教育職員免許法施行規則第66 条の6に定める科目

日本国憲法
2単位
選択
講義
30時間
1学年 2セメスター 基盤科目
[授業の概要]
国の基本法である日本国憲法について、憲法の基本原理とその根底をなす思想と人権について学修する。人々の生活に深く関わりのある現代的な課題を取り上げ、くらしとの関わりに留意しながら主権者としての判断能力を身につけられるよう学修する。
[授業の目的]
「DP4.プロフェッショナリズムを身に付け、倫理的行動をとることができる」力を養うために、日本国憲法の基本原理と思想、人権について学修する。
[到達目標]
1.日本国憲法の基本原理について説明する。
2.具体的事例の考察を通じて、人権論の全体像について説明する。
3.統治機構の基本構造及び国家の役割について説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 9 27 1 【講義】 ガイダンス・講義の進め方、憲法とは何か、人権とは何か 事前学習:教科書の該当ページ(3-18頁)を読み、わからない単語等を調べておく。

事後学習:授業中に課すコメントペーパーの内容を確認しておくとともに、レジュメや教科書をもとに、ノートに要点をまとめる。
各回60分 永井 紹裕
2 10 4 1 【講義】 憲法による人権保障とその限界
憲法における人権保障の範囲はどのように考えられているかについて考える。
事前学習:教科書の該当頁(前の講義で指示)を精読し、わからない単語等を調べておく。

事後学習:授業中に課すコメントペーパーの内容を確認しておくとともに、レジュメや教科書をもとに、ノートに要点をまとめる。
3 10 11 1 【講義】 人権保障の射程(外国人、法人)
外国人に対する人権保障の範囲と程度について、日本人の権利保障と比較しながら理解する。
4 10 18 1 【講義】 プライバシー権、自己決定権
憲法典に規定されていない人権は保障されるべきか。その根拠規定は何かについて考える。
5 10 25 1 【講義】 精神的自由権(思想・良心の自由、信教の自由)
精神的自由権の内容について理解する。なぜ精神的自由権の保障が重要だと考えられているかを理解する。
6 11 1 1 【講義】 精神的自由権(表現の自由)
精神的自由権のうち表現の自由の保障内容とその制限についてどのように考えられているかを理解する。
7 11 1 2 【講義】 経済活動の自由、財産権
経済的自由権の内容について理解する。近代と現代でその保障のあり方に関する考え方が変化したこととその背景を理解する。
8 11 15 1 【講義】 人身の自由と刑事訴追、実質的平等と社会権
なぜ日本国憲法には刑事訴追についての規定が多く規定されているのかについて理解する。また、社会権の内容について理解する。とりわけ社会権が保障されるべきだとされる背景について理解する。
9 11 22 1 【講義】 天皇制と平和主義
日本国憲法における天皇の位置づけを理解する。さらに、日本の安全保障政策の歴史と憲法の制約について理解する。とりわけ論争となった近時の自衛隊法改正をめぐる議論の内容を理解する。
10 11 29 1 【講義】 権力分立と統治機構
日本国憲法において国家権力がどのような仕組みになっており、それはどのような観点からなのかについ理解する。
11 12 6 1 【講義】 権力分立と立法機関(国会)
国民主権、参政権の観点から立法機関である国会の役割について理解する。国会で行われていることを理解する。
12 12 13 1 【講義】 権力分立と行政機関(内閣)
日本国憲法における行政権の役割を議院内閣制の観点から理解する。
13 12 20 1 【講義】 権力分立と司法機関(裁判所)
日本国憲法における司法権の役割について理解する。とりわけ「憲法の番人」と呼ばれている理由と意義について理解する。
14 1 10 1 【講義】 地方自治
日本国憲法の下での国と地方の役割分担について理解したうえで、近時話題になっている道州制などの議論の意義を理解する。
15 1 24 1 【講義】 これまでのまとめ

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
平常点(確認テスト、小テスト、レポート等)40%、定期試験60%
[履修上の注意]
教科書の該当箇所を事前に読んでおくこと(初回以外は前の回の講義で指示する)。
[教科書]
安西文雄ほか『憲法学読本(第3版)』(有斐閣、2018年)
[参考書・参考資料]
特に指定しないがいくつか初回の講義で紹介する。
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
電子メールにて受け付ける(メールアドレスは授業中に伝える)。ただし、課題・成績評価に関係する事項は、事務室(看護教務課)を通じて対応する。
非常勤なのでオフィスアワーは設けられないため、授業の前後等に質問すること。
[備考]
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。