授業科目
(英名)
国際社会の動向
(Trends in International Society)
授業科目コード NN103218J
科目責任者 桐木 雅史
担当教員 桐木 雅史、Chris Smith、Peter Kimani、小松 渡、竹内 高明、松岡 佐知、藤澤 隆一、能登 慶和、石川 純子 保・助・養の受験資格

保健師 : 選択

助産師 : 選択

養教一種: 選択

担当形態 一部複数  オムニバス 施行規則に定める科目

科目区分又は事項


1単位
選択
講義
15時間
2学年 3セメスター 基盤科目
[授業の概要]
現代では、国家の境界を越えた政治・経済の枠組みが広がり、地球規模の災害や環境問題、政治・経済・文化・医療・宗教などの諸分野における問題を国際的に協力して解決に当らねばならない課題が増加している。国際社会における日本の立場や役割を理解し、医療者としての基盤となるものの見方、考え方を身につけるために目まぐるしく変動する国際社会の動向について学修する。
[授業の目的]
「DP5.グローカルな視野で、多様性を尊重することができる」力を養うために、国際社会における日本の立場や役割を理解し、医療者としての基盤となるものの見方、考え方を身につける。
[到達目標]
1.多様な国際的テーマについて知ることで、ニュースで接する事象にも興味を持つことができる。(DP-1〇)
2.多様な文化を知ることで相互理解と協調をめざす姿勢を身に付けられる。(DP-3○)
3.講義で学んだ知識をSDGsの視点から説明できる。(DP-5◎)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 5 20 3 【講義】 グローバルな課題としてのNTDs(顧みられない熱帯病)
(“NTDs: Neglected Tropical Diseases” as a global issue)
NTDsを含む感染症に対する国際社会の取組は、MDGs(ミレニアム開発目標)および現行のSDGs(持続可能な開発目標)の課題のひとつでもある。発端となった日本の首相の提言から現在までの流れを最新情報を含めて概観する。
事前学習:「顧みられない熱帯病(NTDs)」に含まれる疾患(群)の一覧表を書籍またはインターネットで探して見ておく。

事後学習:講義において指示する。
30分 桐木 雅史
2 5 27 3 【講義】 【講義】 From Studying English to Using English
1. English as Communication, Not Perfection (英語はテストのためではなく、伝えるためのもの)
2. Stop Studying, Start Practicing (勉強から練習への意識転換)
3. Why English Matters for Nurses in Japan Today (なぜ今の日本で看護師に英語が必要なのか)
Assignments:
Includes short discussion activities to help students reflect on why English practice is important for their future careers.
30分 Chris Smith、
Peter Kimani
3 6 3 3 【講義】 【講義】 地球的環境問題の変遷
(The transition of global environmental problems)
環境問題は、多岐にわたっており、それらの問題解決には、国際的な協力が必要不可欠である。講義では、環境問題のメカニズムを理解すると同時に、国際的な対策の変遷について、最新の締約国会議(COP - Conference of the Parties)などを含め、理解していく。
事前学習:地球的環境問題に対する国際的取り組みには、どのような組織があり、変遷を遂げてきたか、その概略を説明できるようにする。
事後学習:自身の事前学習で得られた知見と講義で得られた知見を総合して、地球環境問題について、他の人に一つでも説明できるようにする。さらに自身ができる環境問題の対策についても考察する。
30分 小松 渡
4 6 10 3 【講義】 【講義】 アウトブレイク
(Outbreak)
世界は幾度も感染症のアウトブレイクを経験してきた。2003年に起きたSARSの事例で未知の病気に遭遇した現場で起きたことを紹介し、その後の国際的な感染症監視体制の変化や、最新の事例を解説する。
事前学習:「PHEIC」とは何か。これまでに該当した疾患は何かを調べる。
事後学習:講義において指示する。
30分 桐木 雅史
5 6 24 3 【講義】 【講義】 チョルノブィリ原発事故被災者を対象とした日本のNPOによるウクライナでの医療支援
(Japanese NPOs' medical aid in Ukraine for the Chornobyl Nuclear Power Plant (NPP) accident victims)
1986年4月、ウクライナ北部で発生した原発事故の大規模な環境・健康影響、それに対し日本の市民団体が現地の被災者や医療従事者と協力して行った支援につき、現在の戦時下での支援の最新情報を交え考察する。
事前学習:1986年に起こったチョルノブィリ原発事故と、現在に至るその医学的・社会的影響について概要を調べる。
事後学習:チョルノブィリ原発事故後に現地で採られた措置と福島第一原発事故後の日本の対応を比較するとともに、民間団体による外国での医療支援のあり方を説明できるようにする。
30分 竹内 高明
6 7 1 3 【講義】 【講義】アジアの伝統医学を通して見る国際社会の動向
(Asian Medicine in Global and Local Societies)
本講義では、アーユルヴェーダや漢方医学などのアジアの伝統医学を手がかりに、医療と文化・社会・国際社会との関係について、その最新の動向を踏まえ、考察する。医療人類学の視点から、病気や治療の捉え方の多様性、医療体系の多元性を概観し、グローバル化や国際保健政策、科学的根拠(EBM)、医療の標準化と伝統医療の関係について具体例を通して検討する。
事前学習: 1) 自分や家族が使ったことのある医療・健康法を一つ挙げる (例:漢方薬、湿布、民間療法、サプリメント、宗教的行為など) 2)それを使った理由を考える(病院に行く前/後だったか、勧められた、安心そうなど) 3) それは「科学的」「伝統的」「経験的」のどれに近いと思うか
事後学習: 講義で紹介されたアジアの伝統医療(アーユルヴェーダ・漢方など)をふまえ、西洋医学とは異なる医療観をもつ患者に対して、看護職としてどのような配慮が必要だと思うか。具体的な場面を一つ想定して考える。
30分 松岡 佐知
7 7 7 4 【講義】 【講義】 感染症を通してみる国際社会の動向
(World trends from the viewpoint of infectious diseases)
人類が紀元前から戦ってきたパンデミックの歴史を振り返り、発展途上国ばかりでなく先進国においても脅威となっている「新興感染症」、「再興感染症」、「世界3大感染症」の現状分析とワクチン開発やその制御に向けた対策に関する最新の知見を紹介する。併せて、環境破壊や温暖化、都市化による過密、交通機関の発達など、現代における感染症拡大の社会要因について整理するとともに、人類が感染症治療のために創生した抗菌薬の不適切使用による薬剤耐性菌問題などが、われわれの社会経済にどのような影響を及ぼしてきたのか、最新の分析事例を交えて概説する。
事前学習: エボラウイルス病、トリインフルエンザウイルスなどをはじめとする新興・再興感染症の実態や新型コロナウイルス感染症について、新聞その他のメディアを通して概要を調べる。
事後学習: 今後、感染症がもたらす社会に対するインパクトや、グローバルな国際保健協力のあり方・取り組みなどを説明できる。
30分 藤澤 隆一
8 7 16 2 【講義】 【講義】 SDGs時代の国際社会において、医療者はなぜ国境を越えて学ぶのか― ドイツの医療・看護を手がかりに考える ―
(Why Healthcare Professionals Learn Beyond Borders: Global Trends and SDGs with a Focus on Germany)
本講義では、国際社会の動向をSDGsの視点から捉え、医療者に求められる国際的な視野について考察する。
特に、少子高齢化や医療人材不足といった日本と共通する課題を抱えるドイツの医療・看護の最新の事例を取り上げ、国際社会における日本の立場や、医療者が海外から学ぶ意義について理解を深める。また、言語や文化の違いが医療実践に与える影響についても考察し、グローカルな視点から多様性を尊重する姿勢を養う。
事前学習: SDGs(特に目標3・8・10・17)の概要について、配布資料または指定資料を用いて確認する。
日本およびドイツにおける少子高齢化や医療人材に関する課題について、簡単に調べ、共通点や相違点を整理する。☞他職種連携、マグネット認証、シェアードガバナンスについても調べておく。
「将来、日本で医療者として働くうえで、海外の医療・看護から学ぶことにはどのような意義があるか」について、自身の考えを簡潔にまとめておく。
事後学習: 授業内で行ったリフレクション課題をもとに、国際社会の動向をSDGsの視点から整理し、日本の医療者が海外(ドイツ)から学ぶ意義について、自身の考えを文章としてまとめる。
授業で取り上げたドイツの医療・看護の事例について、日本の医療・看護との共通点および相違点を振り返り、なぜその違いが生じているのかを制度的・文化的背景の観点から考察する。
国際的な視野をもつ医療者として、自身が今後どのような学修を行っていく必要があるかについて振り返る。
30分 能登 慶和、石川
純子、
桐木 雅史

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
 授業参加度 (課題の提出)30%、全授業終了後のレポート(基準を共有して各講師が採点) 70%により総合的に評価する。
 レポートの内容、提出についてはLMS上に提示する。
[履修上の注意]
・本講義や国際ニュースで扱われる国の位置を地図上で確認すること。 
・事前学習(Preparation)、事後学習(Assignment)に取り組むこと。
・「国際看護学演習」の履修希望者は、本科目を必ず履修すること。また、4年次の海外研修(ドイツ)を希望する学生は、本科目を履修しておくことを推奨する。
[教材(教科書)]
 各講師の配布資料
[教材(参考書・参考資料)]
 新聞、英字新聞(The Japan Times, The Japan News)等
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
 科目責任者 桐木雅史(微生物学講座/E-mail:kirinoki@dokkyomed.ac.jp)あるいは各講師に直接問い合わせ下さい。
 尚、科目責任者の研究室は総合教育研究棟8階804号室です。
[備考]
・外国人講師による授業もありますが、受講生の熱意・興味を重視しますので、英語に自信のない学生でも全く問題はありません。
・日本を客観視し、グローバルな視野が会得できます。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。