授業科目
(英名)
人体の機能Ⅰ
(Human Physiology I)
授業科目コード NN205103J
科目責任者 神作 憲司
担当教員 神作 憲司、福島 央之、前川 正夫 保・助・養の受験資格

保健師 : 必修

助産師 : 必修

養教一種: 必修

担当形態 一部複数  オムニバス 施行規則に定める科目

科目区分又は事項
養護に関する科目

「微生物学、免疫学、薬理概論」
2単位
必修
講義
30時間
1学年 2セメスター 専門基盤科目
[授業の概要]
生体の正常機能と調節に関する基本的な知識を学修する。ここでは、血液、免疫、循環、呼吸、消化、尿、内分泌、生殖について、ヒトの体が正常時にどのように働くか、人体の構造と関連付けて総合的に理解する。
[授業の目的]
「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、人体の血液、免疫、循環、呼吸、消化、尿、内分泌、生殖の機能について学修する。
[到達目標]
1.血液:酸素や炭酸ガスの運搬、血液凝固と線溶、血液型、血液浸透圧の維持、生体防御等の血液のもつ機能と血液成分の生成について理解し、説明する。
2.循環:生体ポンプとしての心臓と血管系の働き、心電図及び血圧を一定に維持する仕組みについて理解し、心臓の電気現象、毛細血管における物質交換や血圧・血流調節の機序を説明する。
3.消化・吸収:生命維持のため、食物に含まれる栄養素を体内に取り込む仕組みについて理解し、各消化管における運動と消化液の分泌とその調節及び栄養素の吸収の機序を説明する。
4.呼吸:組織における細胞呼吸のために必要な酸素を取り込み、組織で生じた炭酸ガスを排出する仕組みについて理解し、呼吸運動とその調節と肺胞におけるガス交換の機序について説明する。
5.消化・吸収:生命維持のため、食物に含まれる栄養素を体内に取り込む仕組みについて理解し、各消化管における運動と消化液の分泌とその調節及び栄養素の吸収の機序を説明する。
6. 尿生成:腎臓で水や電解質の排泄が調節されることにより、体液の量、浸透圧、pHが安定に保たれる仕組みについて理解し、腎臓における尿生成とその調節と排尿の機序及び腎臓が体液の恒常性を維持する機序について説明する。
7. 内分泌:内分泌系が各臓器の機能を協調させる仕組みについて理解し、ホルモンの作用機序と分泌調節機序を説明する。
8. 性と生殖:男性及び女性の生殖について、主にホルモンの作用を理解し、生殖器の機能と性周期を説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 10 10 2 【講義】 生命とは
細胞と細胞を取り巻く環境との応答、細胞内外の接点(イオンチャネルとポンプ、細胞内伝達系)について学ぶ。
事前に配付する講義資料を読んでおく。 各回30分 神作 憲司
福島 央之
2 10 17 1 【講義】 血液1
血液の成分と機能、赤血球、白血球の生成と破壊について学ぶ。
福島 央之
3 10 21 1 【講義】 血液2
血液凝固と線溶、血液型、免疫(生体の防御機構)について学ぶ。
前川 正夫
4 10 21 2 【講義】 循環1
生体ポンプとしての心臓について学ぶ。
循環器系疾患に関する最新の知見の紹介。
5 10 24 1 【講義】 循環2
心電図について学ぶ。
6 10 28 1 【講義】 循環3
血行力学と血圧の調整について学ぶ。
7 10 28 2 【講義】 呼吸1
肺機能の測定、ガス交換とガスの運搬について学ぶ。
呼吸器系疾患に関する最新の知見の紹介。
福島 央之
8 10 31 1 【講義】 呼吸2
呼吸の調節について学ぶ。
9 11 14 1 【講義】 消化吸収1
消化器系の運動と消化液分泌について学ぶ。
前川 正夫
10 11 21 1 【講義】 消化吸収2
栄養素の消化と吸収、排便反射について学ぶ。
11 11 28 1 【講義】 尿の生成と排泄1
糸球体における濾過、尿細管での再吸収と分泌について学ぶ。
12 12 5 1 【講義】 尿の生成と排泄2
浸透圧と細胞外液量の調節、体液pH の調節、排尿反射について学ぶ。
13 12 10 1 【講義】 内分泌・代謝1
視床下部、下垂体、甲状腺のホルモン、血漿カルシウムの調節に働くホルモンと骨代謝について学ぶ。
14 12 10 2 【講義】 内分泌・代謝2
副腎皮質、副腎髄質のホルモン、体温や糖代謝の調節に働くホルモンについて学ぶ。
15 12 12 1 【講義】 性と生殖
性ホルモンの分泌とその作用、配偶子形成と受精、卵巣周期と月経周期について学ぶ。
神作 憲司
福島 央之
前川 正夫

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
定期試験(90%)及び、授業への参加状況(リフレクションの内容、課題学習である小テストの点数)(10%)により評価する。
[履修上の注意]
講義を受ける前に、教科書の該当部分を通読しておくこと。
[教科書]
解剖生理学 人体の構造と機能1 坂井建雄・岡田隆夫 医学書院(電子教科書のみ)
[参考書・参考資料]
・解剖生理をおもしろく学ぶ  増田敦子 (著) サイオ出版
・看護の現場ですぐに役立つ 解剖生理学のキホン (ナースのためのスキルアップノート) 野溝明子 (著) 秀和システム
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
授業終了後、もしくは、E-mail(メールアドレスは講義時に告知する)、LMSにて、いつでも受け付ける。
[備考]
・講義の補足資料等はLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した課題学習やLMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。