授業科目
(英名)
ジェンダーとセクシュアリティ
(Gender and Sexuality)
授業科目コード NN101104J
科目責任者 中島 潤
担当教員 中島 潤 保・助・養の受験資格

保健師 : 選択

助産師 : 選択

養教一種: 選択

担当形態 単独  施行規則に定める科目

科目区分又は事項


1単位
選択
講義
15時間
1学年 1セメスター 基盤科目
[授業の概要]
「ジェンダー」および「セクシュアリティ」の概念を手がかりに、現代の社会や文化の様々な事象について学修する。性差、性役割(性規範)など性別に関する社会的な知識や考え方を学び、家庭・学校・職場・社会的活動・メディアなどにおける男女間の社会的不平等を理解する。また、身体的・心理的・社会的側面からその多様性を理解し、自分と人々に対するかかわりについて学修する。
[授業の目的]
「DP5.グローカルな視野で、多様性を尊重することができる」力を養うために、「ジェンダー」および「セクシュアリティ」の概念を手がかりに、現代の社会や文化の様々な事象について学修する。
[到達目標]
1.ジェンダーやセクシュアリティのテーマを自分事としてとらえ、看護の実践や自らの生活につなげられるよう、日常的な関心を形成し、自らの意見を述べられる。
2.すべての性にかかわる構造的な問題について、多面的に課題をとらえ、自らの意見をもって省察的な実践に活かす。
3.性の多様性、ジェンダーギャップ、リプロダクティブヘルス&ライツなどの現代的諸課題/諸テーマについて認識する。
4.患者やその家族、同僚等について、それぞれの多様性を尊重して対応できる素地を持つ。
5.自身のキャリア(仕事を含めた生き方の全体)について、多様性の中の一人として主体的に考え、選択する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 19 3
【講義】 オリエンテーション:性の「ふつう」ってなんだろう? 事後学習:授業の到達目標に向けて、どのように講義に臨むかを言語化すること。 20分 中島 潤
2 4 26 3
【講義】 性の「ふつう」を問い直す①ジェンダー・セクシュアリティとは?「性の多様性」とは? 事前学習:配布資料を読み、コメント課題の準備をしておくこと。
事後学習:講義中に指示するコメント課題を提出すること。
各回30分
3 5 10 3
【講義】 性の「ふつう」を問い直す②ジェンダー・セクシュアリティと教育/労働/家庭/個人
4 5 17 3
【講義】 性の「ふつう」を問い直す③ジェンダー・セクシュアリティと医療福祉
5 5 24 3
【講義】 主体的に行動する個人になるために①「ハラスメント」について考えよう
6 5 31 3
【講義】 主体的に行動する個人になるために②「差別」について考えよう
7 6 21 3
【講義】 主体的に行動する個人になるために③「特権」について考えよう
8 6 28 3
【講義】 まとめ:あらためて「ふつう」ってなんだろう?~知識を実践につなげるために~

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
学期末レポート課題60%、日常の授業で書いて提出してもらうコメント課題40%とします(提出期限・内容は、受講状況を勘案した上で、授業内でお伝えします)。
成績評価は、授業の内容をふまえているか、自分自身の見解が言語化できているかどうかを基準として判断いたします。本科目の成績再評価は実施しません。
[履修上の注意]
受講にあたっては、授業に積極的かつ主体的に参加し、思考と探求を深めることを求めます。授業を通して、ジェンダー・セクシュアリティのテーマを知識として学ぶだけではなく、一人ひとりを尊重した看護の実践や、生活者としての行動を考えるきっかけとして活用できるようになることを目指します。授業中のワークでは、自分自身の意見を積極的に言語化し、他の受講者の発言からも学ぶ姿勢を重要視します。授業中に提示する学習課題および授業内容については、レジュメや資料の保管と日常的なノートづくりを行ってください。
[教科書]
授業前・授業時に必要に応じて資料を配布します。各自で管理し、授業の際には必ず持参してください。
[参考書・参考資料]
・ユネスコ編 浅井春夫他訳 2020『国際セクシュアリティ教育ガイダンス : 科学的根拠に基づいたアプローチ』明石書店
・橋本紀子ら 2017『ハタチまでに知っておきたい性のこと (大学生の学びをつくる)第2版』大月書店
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
授業終了後、もしくはメールにて対応いたします。(アドレスは授業時に受講者にお伝えします。)
[備考]
・授業中は、全受講者が安心し、集中して学べる環境を大切にします。共に学びあうことを楽しみ、積極的に参加する人の受講を期待します。授業は学習者と共につくりあげるものと考え、受講者の理解度・到達度・関心事項をふまえ、常に授業計画を練り直しながら進めるため、本シラバスの授業計画とは異なる内容を取り扱う場合があります。受講者は、それらをふまえて受講しているとみなして授業を進めます。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックします。
・受講に際して事前に相談や配慮が必要なことがある方は、看護教務課を通してお伝えください。必要に応じてご連絡を取ります。