授業科目
(英名)
教職概論
(Outline of the Teaching Profession)
授業科目コード NN611101J
科目責任者 東 宏行
担当教員 東 宏行 保・助・養の受験資格

保健師 : 自由選択

助産師 : 自由選択

養教一種: 必修

担当形態 単独  施行規則に定める科目

科目区分又は事項
教育の基礎的理解に関する科目

教職の意義及び教員の役割・職務内容(チーム学校運営への対応を含む。)
1単位
自由選択
講義
15時間
1学年 1セメスター 養護教諭課程自由科目
[授業の概要]
受講生がこれまでに持ってきた教師像をふりかえることからスタートし、教師という仕事の職業特性、現代の教師に求められる役割と資質能力、教師の資質と職務の概要、教員の服務の特徴について、概説を行う。そのうえで、教員の採用と研修、地域や保護者とのかかわりと働き方改革、チーム学校の中の教師について、グループ別の調査、ディスカッション等の演習を通して理解を深める。関連法令についての解説や、中央教育審議会答申等から教職に求められていることを考察する演習も取り入れて授業を展開する。
[授業の目的]
「DP4.プロフェッショナリズムを身に付け、倫理的行動をとることができる」力を養うために、教職に関する制度や法令、働き方改革の現状や課題等を含めた、教職をとりまく現状に関する基礎的知識を修得する。また、教員免許制度、採用と研修、職務内容、服務について基礎的な知識を獲得し、教職の特性、教職の意義と役割、教師に求められる資質能力についての理解を深める。最新の中央教育審議会答申等から教職に求められていることを考察する能力や、地域保護者とのかかわりをイメージできる能力を身につけ、チームとして組織的に対応する必要性や意義を理解できるようにする。
[到達目標]
1.教師のという仕事の特性を根拠を示して説明する。
2.教職員の職務内容と服務に関して、法令解釈を踏まえて説明する。
3.教職員の採用と研修制度を理解し、学び続けることの重要性を説明する。
4.学校内外の専門家等と連携するチームとして組織的に対応する必要性や意義を説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1
4 16 3 【講義】 教師という仕事の特性と存在意義:受講生がこれまでに持ってきた教師像をふりかえる。その上で、「教師」「教員」「先生」「教諭」「教職員」等、多様な呼称で呼ばれる意味を概説し、公教育において、教員免許状が持つ意味を解説する。  事前学習:シラバスを読み、教育という言葉について、各自のイメージをまとめておく。
事後学習:今回の授業内容をふりかえり、レジュメ(ワークシート)を完成させておく。
各回15分~30分 東 宏行
2 4 30 1 【講義】 教師の職業特性:教師のライフコース研究の成果を紹介する。他の職種と比べた職業特性や教員文化について、各種調査から見えてくる特徴を概説する。 事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。
事後学習:今回の授業内容をふりかえり、レジュメ(ワークシート)を完成させておく。
3 5 7 1 【講義】 現代の教師に求められる役割と資質能力:教育職員免許法を含め、教員免許制度の概略と特徴を概説する。また、教師の不祥事をめぐり、教育委員会がどのような施策を行っているのか、現状を解説する。
4 5 14 1 【講義】 教師の資質と職務の概要:児童生徒への指導だけでなく、学級経営、学校経営や保健室経営の他、多様な校務分掌があることを概説する。また、中教審答申(例えば「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」等)をテキストとして、教師に求められている資質能力について解説する。
5 5 14 2 【講義】 教員の服務の特徴:教育公務員特例法等の、教職員に関する法令を概説する。また、教職員の非違行為に関する処分について、懲戒処分や分限処分を含む処分の量定についても説明する。特に2023年度より施行された「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律」やその背景についても触れる。
6 5 21 1 【講義・演習】 教員の採用と研修:教員採用の現状としくみ、採用後の教員研修の現状について調べ、生涯にわたって学び続けることの必要性を考えるための演習を行う。グループ別に特定の地域の研修内容を調査し、共有する。
7
5 28 1
【講義・演習】 地域や保護者とのかかわりと働き方改革:教師は、地域や保護者とどのような場面でかかわっているのかを概説する。また、働き方改革の進捗状況について、グループ別に調査し共有する。 事前学習:授業受講前に、前回の授業内容を復習しておく。
事後学習:今回の授業内容をふりかえり、レジュメ(ワークシート)を完成させておく。また、最終回に向けて、全体を通じての質問事項を整理しておく。
8
6 4 1 【講義・演習】 チーム学校の中の教師:学校内外の専門家と連携した活動の実際を、事例を含めて概説する。チームとして組織的に対応する必要性や意義について、グループ別に調査とデイスカッションを行い、共有する。 事後学習:今回の授業内容をふりかえり、レジュメ(ワークシート)を完成させておく。また、全体を通じて学んだことを整理しておく。

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
授業への参加度とリアクションペーパーの内容(60%)
最終レポート(Final Report)(40%)で評価する
[履修上の注意]
パソコン(スマーフォンも可)・インターネットを使って調べ学習をすることがあります(事前に授業内で周知します)。
[教科書]
指定しない。適宜資料を配布またはデジタル資料を使用する。
[参考書・参考資料]
文部科学省中教審答申「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~」2022年12月
国立教育政策研究所編「教員環境の国際比較:OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2018報告書ー学び続ける教員と校長ー」(株)ぎょうせい、 2019年
国立教育政策研究所編「教員環境の国際比較:OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2018報告書[第2巻]-専門職としての教員と校長-」(株)明石書店、2020年
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
E-mail で受け付けます。メールアドレスは初回授業時に連絡します。
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した小テストやLMSに挙げられた質問について、講義内で回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。