授業科目 (英名) |
化学 (Chemistry) |
授業科目コード | NN102108J |
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科目責任者 | 梅澤 規子 | ||
担当教員 | 梅澤 規子、奥田 竜也 | 保・助・養の受験資格 |
保健師 : 選択 助産師 : 選択 養教一種: 選択 |
担当形態 | 複数(全コマ) | 施行規則に定める科目 科目区分又は事項 |
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1単位 |
選択 |
講義 |
15時間 |
1学年 1セメスター 基盤科目 |
[授業の概要] 高等学校までに履修した「化学」の知識を基盤に、様々な物質を構成する原子・分子の構造や性質、物質相互の反応について知る。看護学や生化学、栄養学、薬理学等の看護に関連する分野を学ぶ上で必要不可欠な化学の知識を学修する。 |
[授業の目的] 「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、看護学や生化学、栄養学、薬理学など、看護に関連する分野を学ぶ上で必要不可欠な化学の知識を学修する。 |
[到達目標] 1.輸液製剤の成分と濃度について、科学的観点から説明する。(DP-1○、DP-2◎) 2.溶液の濃度を種々の単位(%濃度・電解質濃度・浸透圧濃度)で計算する。(DP-2◎) 3.生体内のpHホメオスタシスについて、化学平衡の観点から説明する。(DP-1○、DP-2◎) 4.栄養素や核酸など、有機化合物の基本的な構造と性質について説明する。(DP-1○、DP-2◎) |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 5 | 20 | 火 | 3 |
【講義】 輸液製剤の成分と濃度① ・[最新]医療事故調査報告から薬剤の誤投与に係る医療事故について ・単位の基本 ・国際単位と慣用単位 |
事前学習:SI基本単位、SI接頭語について調べる。%濃度、モル濃度の定義を確認し、計算できるようにしておく。 事後学習:様々な医療事故の事例を調べ、看護職に求められる科学的な素養について考える。 |
各回20分 |
梅澤 規子 奥田 竜也 |
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2 | 5 | 28 | 水 | 1 |
【講義】 輸液製剤の成分と濃度② ・溶液の濃度を表す単位(%濃度、モル濃度) ・医療で使用される単位(電解質濃度、浸透圧濃度) |
事後学習:%濃度、電解質濃度、浸透圧濃度の定義について整理し、これらの濃度を求められるようにしておく。また、輸液製剤の成分と濃度が科学的な観点からどのように調製されているか説明できるようにする。 | |||
3 | 6 | 4 | 水 | 1 |
【講義】 pHのホメオスタシス① ・酸塩基の定義 ・酸塩基平衡異常(アシドーシス・アルカローシス) ・体のpH調節機構 |
事後学習:アシドーシス・アルカローシスの原因とその治療法について調べる。酸塩基平衡異常の患者を看護する際に科学的に気をつけるべきことを考える。 | |||
4 | 6 | 11 | 水 | 1 |
【講義】 pHのホメオスタシス② ・緩衝作用 ・生体内の緩衝系について(炭酸緩衝系、リン酸緩衝系、アミノ酸緩衝系) |
事後学習:炭酸緩衝系・リン酸緩衝系・アミノ酸の緩衝作用について整理し、どのような化学反応が起きているか説明できるようにする。 | |||
5 | 6 | 18 | 水 | 1 | 【講義】 前半のまとめ | 事後学習:前半の学修内容を復習し、不明な点をなくしておく。 | |||
6 | 6 | 25 | 水 | 1 |
【講義】 有機化合物① ・食生活と健康の関わりについて ・[最新]生活習慣病に関連するガイドラインについて ・有機化合物の基本構造とその名称 |
事後学習:食生活と健康に関するガイドラインにどのようなものがあるか調べる。有機化合物の構造の描き方とその名称についてまとめる。 | |||
7 | 7 | 9 | 水 | 2 |
【講義】 有機化合物② ・官能基とその性質について ・栄養素の基本構造 |
事後学習:官能基の名称とその性質についてまとめる。栄養素の基本構造とその性質についてまとめる。 | |||
8 | 7 | 16 | 水 | 2 |
【講義】 有機化合物③ ・栄養素の構造から見る消化経路 ・構造から見る核酸、医薬品 |
事後学習:栄養素の構造を理解した上で、その消化経路が説明できるようにする。核酸や医薬品など栄養素以外の有機化合物についても、構造の観点から性質を予測できるようにする。 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] ・期末試験(60 %)、毎回の確認問題(40 %)を総合的に評価する。 ・確認問題は原則講義時間内に解答して提出する。確認問題はグループで教え合いながら進めていく。 ・成績再評価は実施しない。 |
[履修上の注意] ・高校で「化学基礎」を履修していることが望ましい。履修していなくても受講可能だが、元素記号・原子量・物質量について理解し、%濃度やモル濃度の計算ができることを前提として講義を進めるため、事前に自主学修しておくこと。第1回、第2回は計算演習が主体である。 |
[教科書] 系統看護学講座 基礎分野 化学(第7版) 奈良雅之著 医学書院(電子教科書) |
[参考書・参考資料] 1.看護学生のためのウォーミングアップ―数学、物理、生物、化学、小論文 平田雅子・平田昌・石関直子 サイオ出版 2.ナースが書いた看護に活かせる輸液ノート 渡辺朔太郎 昭林社 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 不在の場合もあるので事前にアポイントを取ることを推奨する。また、講義時間内の質問を歓迎する。 連絡先:E-mail:numezawa@dokkyomed.ac.jp、医学部教室棟3階A307(原則平日9時~17時) |
[備考] ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |