授業科目 (英名) |
日本国憲法と人権 (The Constitution of Japan and Human Rights) |
授業科目コード | NN103120J |
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科目責任者 | 黒川 亨子 | ||
担当教員 | 黒川 亨子 | 保・助・養の受験資格 |
保健師 : 必修 助産師 : 選択 養教一種: 必修 |
担当形態 | 単独 | 施行規則に定める科目 科目区分又は事項 |
教育職員免許法施行規則第66 条の6に定める科目 日本国憲法 |
2単位 |
選択 |
講義 |
30時間 |
1学年 2セメスター 基盤科目 |
[授業の概要] 国の基本法である日本国憲法について、憲法の基本原理とその根底をなす思想と人権について学修する。人々の生活に深く関わりのある現代的な課題を取り上げ、くらしとの関わりに留意しながら主権者としての判断能力を身につけられるよう学修する。 |
[授業の目的] 「DP4.プロフェッショナリズムを身に付け、倫理的行動をとることができる」力を養うために、日本国憲法の基本原理と思想、人権について学修する。 |
[到達目標] 1.憲法の基本概念および存在意義を修得する。(DP-4◎、DP-5○) 2.社会事象を、憲法の理念に基づいて批判的に考察する。(DP-4◎、DP-5○) |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 9 | 25 | 木 | 3 |
【講義】 ガイダンス(1) ①高校までの法学との違い ②法の解釈 ③六法、e-Gov法令検索 ④憲法を学ぶ意義 |
【事前学習】 中学校・高等学校の教科書や参考書にて、憲法をどのように学習したのかを振り返る。 |
各回60分 | 黒川 亨子 | |
2 | 9 | 25 | 木 | 4 |
【講義】 ガイダンス(2) ①法とは何か(道徳や倫理との違い) ②憲法とは何か(法律との違い) ③人権とは何か(「弱者に対する思いやり」との違い、憲法で人権を規定する意義) |
【事後学習】 ①レジュメに対応する教科書の該当部分を読み、要点を整理する。 ②<課題>に取り組む(課題の具体的内容や期限は、授業中に指示)。 |
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3 | 9 | 29 | 月 | 2 |
【講義】 憲法と立憲主義 ①憲法の意義 ・憲法尊重擁護義務(憲法99条) ・形式的意味の憲法と実質的意味の憲法 ②近代憲法の特質 ・自由の基礎法 ・制限規範 ・最高法規性 ③立憲主義と法の支配 ・法の支配と法治主義 ・立憲主義の展開 ・立憲主義の現代的意義 ④日本国憲法の特徴 ・大日本国憲法(明治憲法)との違い ・日本国憲法の成立過程 |
【事後学習】 レジュメに対応する教科書の該当部分を読み、要点を整理する。 |
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4 | 9 | 29 | 月 | 3 |
【講義】 日本国憲法の基本原理 ①日本国憲法の基本原理(憲法前文) ・国民主権、基本的人権の尊重、平和主義 ・基本原理の相互関係 ②人権と統治機構の関係 |
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5 | 9 | 29 | 月 | 4 |
【講義】 国民主権(1) ①主権の意味 ②国民主権の意味 ②国民主権と天皇制 ・大日本国憲法(明治憲法)との比較 |
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6 | 10 | 2 | 木 | 3 |
【講義】 国民主権(2) ①象徴天皇制[最新] ・「象徴」とは ・皇位継承 ・天皇の権能 ・天皇の公的行為 |
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7 | 10 | 2 | 木 | 4 |
【講義】 平和主義(1) ①日本国憲法の平和主義の特徴 ・憲法前文と憲法9条 ・世界における戦争廃絶の努力 ②戦争の放棄(憲法9条1項) ・「国権の発動たる戦争」 ・「武力による威嚇」 ・「武力の行使」 ③戦力の不保持(憲法9条2項前段) ・個別的自衛権と集団的自衛権 ・自衛隊の合憲性 |
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8 | 10 | 9 | 木 | 3 |
【講義】 平和主義(2) ①交戦権の否認(憲法9条2項後段) ②憲法9条と国際社会 ・憲法9条の現代的意義 |
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9 | 10 | 9 | 木 | 4 |
【講義】 基本的人権(1) ①人権宣言の歴史 ・国民権から人権へ ・自由権から社会権へ ・法律による保障から憲法による保障へ ・国内的保障から国際的保障へ |
【事後学習】 ①レジュメに対応する教科書の該当部分を読み、要点を整理する。 ②<課題>に取り組む(課題の具体的内容や期限は、授業中に指示)。 |
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10 | 10 | 23 | 木 | 3 |
【講義】 基本的人権(2) ①人権の観念 ・固有性、不可侵性、普遍性 ・人間の尊厳 ②人権の内容 ・自由権、参政権、社会権 ・日本国憲法における人権の分類 ・分類の相対性 |
【事後学習】 レジュメに対応する教科書の該当部分を読み、要点を整理する。 |
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11 | 10 | 23 | 木 | 4 |
【講義】 基本的人権(3) ①人権の享有主体 ・外国人の人権享有主体性 |
【事後学習】 ①レジュメに対応する教科書の該当部分を読み、要点を整理する。 ②<課題>に取り組む(課題の具体的内容や期限は、授業中に指示)。 |
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12 | 11 | 13 | 木 | 3 |
【講義】 基本的人権(4) ①基本的人権の限界 ・「公共の福祉」とは |
【事後学習】 レジュメに対応する教科書の該当部分を読み、要点を整理する。 |
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13 | 11 | 13 | 木 | 4 |
【講義】 基本的人権(5) ①包括的基本権(憲法13条) ・個人の尊重および幸福追求権 ・新しい人権(自己決定権など) |
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14 | 11 | 20 | 木 | 3 |
【講義】 基本的人権(6) ①法の下の平等(憲法14条) ・「平等」の概念 ・「法の下の平等」の意味 |
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15 | 11 | 20 | 木 | 4 | 【講義】 まとめ、レポート作成に関する指導 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 課題30%、レポート70%で評価する。 課題の提出期限は、授業中に指示する。レポートの提出期限は、最終授業日の2週間後(12/4(木))までとする。 成績再評価は実施しない。 |
[履修上の注意] 新聞を毎日読み、社会の動きに注目し、憲法や法律との関連を考えること。 授業中の積極的な質問は歓迎する。授業に関係のない私語は、厳禁(退室を命じる)。 |
[教科書] 毛利透『グラフィック憲法入門 第3版』(新世社、2024年)。 |
[参考書・参考資料] 特に指定しない。 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 非常勤講師のため、授業の前後に対応する。または、電子メールにて質問を受け付け、次回授業時に口頭にて回答する(メールアドレスは授業中に伝える)。 ただし、課題・成績評価に関係する事項は、事務室(看護教務課)を通じて対応する。 |
[備考] 成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |