授業科目
(英名)
人体の構造Ⅰ
(Human Anatomy I)
授業科目コード NN205101J
科目責任者 徳田 信子
担当教員 徳田 信子、上田 祐司、山口 剛、北沢 祐介、沢登 祥史 保・助・養の受験資格

保健師 : 必修

助産師 : 必修

養教一種: 必修

担当形態 一部複数  オムニバス 施行規則に定める科目

科目区分又は事項
養護に関する科目

解剖学・生理学
2単位
必修
講義
30時間
1学年 1セメスター 専門基盤科目
[授業の概要]
人体の構造についての基本的な知識及び各器官系統の具体的な構造を学修する。ここでは、“生命活動を維持・コントロールする仕組み”として内臓器系の構造を、“特殊感覚と皮膚感覚をコントロールする仕組み”として感覚器系の構造を理解する。
[授業の目的]
「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、人体の内臓器系、感覚器系の構造について学修する。
[到達目標]
1.体部表面にて胸部臓器・腹部臓器の位置関係を説明する。(DP-1○、DP-2◎)
2.呼吸器系を理解することで、呼気と吸気のしくみを説明する。(DP-1○、DP-2◎)
3.循環器系を理解することで、心臓や血管のしくみを説明する。(DP-1○、DP-2◎)
4.消化器系を理解することで、消化と吸収機構を説明する。(DP-1○、DP-2◎)
5.生殖器系を理解することで、役割や機能を説明する。(DP-1○、DP-2◎)
6.感覚器を理解することで、特殊感覚(視覚・聴覚・平衡感覚・味覚・嗅覚)や皮膚感覚のしくみを説明する。(DP-1○、DP-2◎)
7.人体を構成する器官などの基本的な英単語の意味を理解する。(DP-5)
8.人体を構成する構造を学ぶことで、看護の対象となる「人」の尊厳について考えることができる。(DP-4)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 15 1 【講義】 解剖学総論:
①解剖学を理解し、どのような基礎学問であるかを学ぶ。
②人体の階層性を理解し、人体の構成を学ぶ。
③系統解剖学を理解し、機能的な区分を学ぶ。
④体部位および体腔を理解し、内臓などの器官の位置を学ぶ。
●講義のPointについて、試験形式の問題を解きながら理解を深める。
「解剖生理学 人体の構造と機能1」の図1-1,2,3,4,5,6,7,9に目を通し、図の意味を把握する。
準備する物: iPad(電子教科書)
20分 徳田 信子
2 4 22 1 【講義】 呼吸器系1:
鼻腔、咽頭、喉頭の構造と、それらの呼吸に果たす役割を解説する。授業終了前には、確認のためオンライン小テストを行う。
事前配布された配布資料の空欄を埋めておく。事後には要点と用語の記憶に務める。
準備する物: iPad(電子教科書)、5色以上のペンまたは色鉛筆
30分 沢登 祥史
徳田 信子
3 5 12 1 【講義】 呼吸器系2:
気管、気管支、肺と肺胞の構造と、それらがどのように呼吸を可能としているかを解説する。授業終了前には、確認のためオンライン小テストを行う。
4 5 13 1 【講義】 循環器系1:
①循環器系の概要を理解し、生体の恒常性維持機構について学ぶ。
②心臓の位置を把握し、胸骨圧迫・聴診・触診時での基礎知識を習得する。
③心臓の構造を理解し、その機能や心疾患との関連性を学ぶ。
●講義終了後、心臓における構造名および本日の重要ポイントに関する確認試験を行う。試験終了後には、質問を受け付ける。
事前学習:講義資料の空欄について模範解答を参考に埋めながら文章を確認し、模写した配布資料を提出する。基本用語や重要Pointは講義終了後の確認試験で出題されるため、覚えるか理解しておくことが必要。
事後学習:確認試験で間違えた箇所を訂正し、内容を再確認する。その後、過去の本試験問題や国家試験問題と解きながら学習を深める。わからない点があれば、メールなどで質問すること。
準備する物:
・iPad(電子教科書)
・配布資料(講義資料・補足資料)
・5色以上のペンまたは色鉛筆
詳細はLMSで知らせる。
20分 北沢 祐介
徳田 信子
5 5 20 1 【講義】 循環器系2:
①冠状動脈が終動脈であることを理解し、心筋梗塞との関連を学ぶ。
②心筋の構成および刺激伝導系を理解し、心電図を読み取るための基礎知識を習得する。
③血管の構造を理解し、その役割について学ぶ。
●講義終了後、冠動脈の各血管名と刺激伝導系の特殊心筋名および本日の重要ポイントに関する確認試験を行う。試験終了後には、質問を受け付ける。
6 5 27 1 【講義】 循環器系3:
①心臓から出る主要動脈の経路や距離を理解し、脈拍や血圧診時での基礎知識を習得する。
②心臓に戻る主要静脈の経路を理解し、中心静脈カテーテルの経路や採血時での基礎知識を習得する。
③門脈循環を理解し、その存在意義を学ぶ。
④胎児循環を理解し、先天性心疾患および成人との血流の違いを学ぶ。
●講義終了後、全身の主要動脈の血管名および本日の重要ポイントに関する確認試験を行う。試験終了後には、質問を受け付ける。
7 6 3 1 【講義】 循環器系4:
①リンパ系の構成を理解し、循環器系としての役割を学ぶ。
②リンパ液の成分を理解し、乳白色であることを学ぶ。
③リンパ系における最新の生体防御機構を学ぶ。
④リンパ流の法則性を学ぶ。
●講義終了後、胸管と関連する脈管名および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後には、質問等を受け付ける。
8 6 10 1 【講義】 消化器系1:
①消化器系総論
②消化管各論 口腔、唾液腺
③消化管各論 咽頭、食道
事前学習、事後学習ともに共通課題とする。
準備する物: iPad(電子教科書)、配布資料(事前配布があれば)
15分 上田 祐司
9 6 17 1 【講義】 消化器系2:
①消化管各論 胃
②消化管各論 小腸
③消化管各論 大腸
10 6 20 1 【講義】 消化器系3:
①消化管付属器各論 胆嚢
②消化管付属器各論 膵臓
③消化管付属器各論 肝臓
11 6 24 1 【講義】 泌尿器系:
腎臓の位置と内部構造、腎小体と尿細管の構造、尿路(尿管、膀胱、尿道)の構成を説明し、それらがどのように水分と老廃物を排出し人体の恒常性を維持するかを解説する。授業終了前には、確認のためオンライン小テストを行う。
事前配布された配布資料の空欄を埋めておく。事後には要点と用語の記憶に務める。
準備する物: iPad(電子教科書)、5色以上のペンまたは色鉛筆
30分 沢登 祥史
徳田 信子
12 6 27 1 【講義】 内分泌系:
内分泌器官(下垂体、甲状腺、膵島、副腎)の構造を説明し、それらがどのようにホルモンを分泌し、ホルモンを通じて人体機能を調節しているかを解説する。授業終了前には、確認のためオンライン小テストを行う。
13 7 8 1 【講義】 生殖器系:男性生殖器(精巣、前立腺、陰茎)および女性生殖器(卵巣、子宮、膣)の構造を説明し、それらがどのように生殖を可能にするのかを解説する。授業終了前には、確認のためオンライン小テストを行う。
14 7 11 1 【講義】 感覚器系1:触覚器・視覚器
①皮膚の感覚受容器
②眼球の構造
③眼球付属器の構造
④視覚伝導路
●いくつかの項目を説明するごとに配布資料の空欄を埋める。
事前学習、事後学習ともに共通課題とする(担当教員の初回講義時に事前学習、事後学習および講義進行方法の説明をする。「履修上の注意」参照)。
準備する物: iPad(電子教科書)、配布資料(事前配布があれば)
30分 山口 剛
15 7 18 1 【講義】 感覚器系2:聴覚器・味覚器・嗅覚器
①耳の構造
②味覚器の構造
③嗅覚器の構造
●いくつかの項目を説明するごとに配布資料の空欄を埋める。
山口 剛
徳田 信子

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
 定期試験:95%、授業参加度(学習課題*の提出、リフレクションの記述内容など):5%により評価する。
 *欠席した場合、その日に出された課題は講義担当者に問い合わせてください。
 成績再評価は、再試験を実施し、再試験の点数のみによって判定を行う。
[履修上の注意]
・講義中は私語厳禁とし、スライド等の人体標本の写真撮影は禁止とする。
・初回時に事前学習、事後学習および講義進行方法の説明がある。(ただし、授業の方法は教員ごとに若干バリエーションがある。)
・連絡事項は随時LMSにて配信するので、学生は常に受信できる環境にする。
・休みの場合は講義をStream(on SharePoint)によるオンデマンド形式にて受講する。
[教科書]
 坂井建雄,岡田隆夫:解剖生理学 人体の構造と機能1,医学書院.(電子教科書)
*教科書は解剖生理学であるが、本講義では「人体の構造」を中心的に行う。
[参考書・参考資料]
 特になし
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
 科目責任者代理(北沢祐介):総合的な質問
 オフィスアワー:予めメールにてアポをとり、医学部基礎棟1F(西口駐車場側)の解剖学講座(集会室)にて受付ける。
 E-mail:k-yusuke@dokkyoumed.ac.jp
 ※講義内容の質問は、講義担当者または講義終了後のリフレクション(LMS)において、質問を受け付ける。
  試験の実施方法などについては、看護学部事務から回答してもらう場合もある。
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した小テストやLMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。