授業科目 (英名) |
生化学 (Biochemistry) |
授業科目コード | NN205105J |
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科目責任者 | 堀端 康博 | ||
担当教員 | 堀端 康博 | 保・助・養の受験資格 |
保健師 : 必修 助産師 : 必修 養教一種: 必修 |
担当形態 | 単独 | 施行規則に定める科目 科目区分又は事項 |
養護に関する科目 栄養学(食品学を含む。) |
1単位 |
必修 |
講義 |
15時間 |
1学年 2セメスター 専門基盤科目 |
[授業の概要] 人体を理解する基礎として、生体の最小基本単位である細胞の役割とたんぱく質や糖の代謝、ホルモンや酵素の働き、体液と電解質、血液、免疫の働きなど、生体内部の働きを系統的に学修する。 |
[授業の目的] 「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、生体の最小基本単位である細胞の役割とたんぱく質や糖の代謝といった生体内部の働きを系統的に学修する。 |
[到達目標] 1.生体が取り入れた糖、脂質、アミノ酸からどのようにエネルギー(ATP)を獲得するのかを理解し、説明する。(DP-2 ◎) 2.生体の構成や代謝にかかわる糖、脂質、アミノ酸、核酸が何からどのように生合成されるのか理解し、説明する。(DP-1 ○) 3.糖、脂質、アミノ酸、核酸の代謝がお互いどのようなつながりを持っているのか理解し、説明する。(DP-1 ○) 4.生体全体からみて、エネルギーをどのように貯蔵するのか、貯蔵したエネルギーをどのように利用するのか、その仕組みやホルモンによる調節を理解し、説明する。(DP-1 ○) |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 11 | 26 | 水 | 1 |
【講義】 糖質の代謝(1) 1)「代謝」とは生命維持に欠かせない生体の化学反応である 2)代謝の担い手「酵素」について 3)糖質とは何か 4)糖質の構造、分類、役割(単糖、オリゴ糖、多糖など) |
事前学習: 1)教科書:「Ⅰ代謝総論」、「2生命維持に必要な栄養素の構造と性質」、「3酵素」、「4-1糖代謝」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「Ⅰ代謝総論」、「2生命維持に必要な栄養素の構造と性質」、「3酵素」、「4-1糖代謝」を再度読み理解する。 2)「プリント」を読み理解する。 3)講義で配布する「問題1、問題2」を理解する。 |
45分 | 堀端 康博 | |
2 | 12 | 3 | 水 | 1 |
【講義】 糖質の代謝(2) 1)糖質(デンプン)の消化と吸収(アミラーゼ、ラクターゼ等) 2)グルコースからのエネルギーATP産生 3)グルコースの分解(解糖) 4)クエン酸回路、電子伝達系、酸化的リン酸化によるATP産生 5)グルコースの合成(糖新生) 6)グリコーゲンの合成と分解およびその調節機構 |
事前学習: 1)教科書:「5エネルギー代謝の統合と制御」を読み理解する。 2)教科書:「Ⅰ代謝総論」、「2生命維持に必要な栄養素の構造と性質」、「3酵素」、「4-1糖代謝」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「5エネルギー代謝の統合と制御」を再度読み理解する。 2)教科書:「Ⅰ代謝総論」、「2生命維持に必要な栄養素の構造と性質」、「3酵素」、「4-1糖代謝」を再度読み理解する。 3)「プリント」を読み理解する。 4)講義で配布する「問題3、4」を理解する。 |
45分 | ||
3 | 12 | 10 | 水 | 2 |
【講義】 脂質の代謝(1) 1)脂質とは何か 2)脂質の構造、分類、役割(脂肪酸、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、糖脂質、エイコサノイド等) |
事前学習: 1)教科書:「2生命維持に必要な栄養素の構造と性質」の脂質の項目を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「2生命維持に必要な栄養素の構造と性質」の脂質の項目を再度読み理解する。 2)「プリント」を再度読み理解する。 3)「プリント」の復習問題を解き、理解する。 |
45分 | ||
4 | 12 | 17 | 水 | 2 |
【講義】 脂質の代謝(2) 1)脂質(中性脂肪)の消化と吸収(胆汁、リパーゼ等) 2)脂肪酸からのエネルギーATP産生 3)脂肪酸の分解(β酸化) 4)脂質の合成(ケトン体、脂肪酸、コレステロール、エイコサノイド) 5)脂質の輸送(リポタンパク質) |
事前学習: 1)教科書:「4-2 脂質代謝」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「4-2 脂質代謝」を再度読み理解する。 2)「プリント」を再度読み理解する。 3)「プリント」の復習問題を解き、理解する。 |
45分 | ||
5 | 12 | 24 | 水 | 2 |
【講義】 アミノ酸の代謝(1) 1)アミノ酸およびタンパク質とは何か 2)アミノ酸の構造、分類(必須脂肪酸、非必須脂肪酸等) |
事前学習: 1)教科書:「2-4アミノ酸とタンパク質」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「2-4アミノ酸とタンパク質」を再度読み理解する。 2)「プリント」を学習し、理解する。 |
45分 | ||
6 | 1 | 7 | 水 | 2 |
【講義】 アミノ酸の代謝(2) 1)タンパク質の消化と吸収(ペプシン、トリプシン等) 2)アミノ酸からのエネルギーATP産生 3)アミノ酸の分解と合成(アミノ基転移反応) 4)尿素回路によるアンモニアの排除 5)アミノ酸からの含窒素化合物の生成(チロキシン、カテコールアミン、ヒスタミン等) 6)先天性アミノ酸代謝異常症(フェニルケトン尿症など) |
事前学習: 1)教科書:「4-3タンパク質とアミノ酸の代謝」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「4-3タンパク質とアミノ酸の代謝」を再度読み理解する。 2)「プリント」を学習し、理解する。 |
45分 | ||
7 | 1 | 14 | 水 | 2 |
【講義】 核酸と遺伝情報 1)核酸とは何か 2)DNAとRNAの構造(リン酸、デオキシリボース、塩基等) 3)遺伝情報とタンパク質の合成(転写、翻訳) 4)核酸の分解と尿酸 5)痛風 |
事前学習: 1)教科書:「2-5核酸とヌクレオチド」、「4-4核酸・ヌクレオチドの代謝」、「6遺伝情報」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「2-5核酸とヌクレオチド」、「4-4核酸・ヌクレオチドの代謝」、「6遺伝情報」を再度読み理解する。 2)「プリント」を学習し、理解する。 |
45分 | ||
8 | 1 | 21 | 水 | 2 |
【講義】 ポルフィリンの代謝 1)ポルフィリンとは何か 2)ヘモグロビン 3)ヘムの分解とビリルビンの代謝 4)胆汁酸の生成と役割 5)黄疸 |
事前学習: 1)教科書:「4-3-6ヘムの合成とビリルビンの代謝」、「4-2-6コレステロールの利用」を読み理解する。 事後学習: 1)教科書:「4-3-6ヘムの合成とビリルビンの代謝」、「4-2-6コレステロールの利用」を再度読み理解する。 2)「プリント」を学習し、理解する。 |
45分 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 授業参加度(講義についてのリフレクション等)10%、定期試験80%、毎回の講義での小テスト10%により評価する予定。 |
[履修上の注意] 高校で学習した生物と化学の基礎について事前に復習しておくこと。教科書(ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能② 臨床生化学 MCメディカ出版)は必ず購入する。教科書は生化学について簡単かつ詳細にまとめており、予習や復習に活用すること。分子のレベルから理解できるよう心がけること。 |
[教科書] ナーシング・グラフィカ 人体の構造と機能② 臨床生化学 MCメディカ出版(電子教科書) |
[参考書・参考資料] 特になし |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 講義後などに受け付ける。メールでも対応可。連絡先は、医学部生化学講座の堀端康博 (E-mail: horibata@dokkyomed.ac.jp)。 |
[備考] ・講義内で実施した小テストについて、講義で回答・解説する。 ・最新の知見を交えながら講義する。 ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |