授業科目
(英名)
病理学
(Pathology)
授業科目コード NN205110J
科目責任者 矢澤 卓也
担当教員 矢澤 卓也、矢澤 華子、柏木 維人、石井 順、岩本 雅美 保・助・養の受験資格

保健師 : 必修

助産師 : 必修

養教一種: 必修

担当形態 一部複数  オムニバス 施行規則に定める科目

科目区分又は事項


1単位
必修
講義
15時間
1学年 2セメスター 専門基盤科目
[授業の概要]
「病理学」とは、病気の原因とメカニズムを明らかにすることを目的とする学問である。様々な疾患の成因や素因、進展のメカニズムを理解するために必要な基本的事項について学修する。特に、細胞と組織の障害と再生、代謝障害、循環障害、炎症、感染症などのメカニズムについて学修する
[授業の目的]
「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、様々な疾患の成因や素因、進展のメカニズムを理解するために必要な基本的事項について学修する。
[到達目標]
1. 病理学総論に基づき、基本的な疾患概念および用語について説明する。(DP-1○、DP-2◎)
2. 各疾患の具体的な病態メカニズムを説明する。(DP-1○、DP-2◎)
3. 医療の場における病理診断および病理解剖の位置付けについて説明する。(DP-1○、DP-2◎)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 9 24 2 【講義】 病理学の概要、病因、細胞傷害と修復・再生ついて学ぶ。
事前学習:病理学の概要、病因、細胞傷害と修復・再生について教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、病理学の概要、病因、細胞傷害と修復・再生についてまとめる。
20分 矢澤 卓也
矢澤 華子
2 10 1 2 【講義】 循環障害
①充血とうっ血、旁側循環、出血、血液凝固と血栓症及び塞栓症について学ぶ。
②虚血と梗塞、浮腫、ショック及び高血圧について学ぶ。
事前学習:循環障害について、教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、循環障害についてまとめる。
20分 柏木 維人
3 10 8 2 【講義】 炎症と免疫
①炎症の基本病変、急性および慢性炎症の種類とメカニズム、肉芽腫性炎症、炎症の全身への影響について学ぶ。
②免疫担当細胞の種類、液性免疫と細胞性免疫、アレルギーの種類と自己免疫疾患、移植について学ぶ。
事前学習:炎症と免疫について、教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、炎症と免疫についてまとめる。
20分 柏木 維人
4 10 22 2 【講義】 感染症
人体における微生物の分布、病原微生物の種類とその特徴、感染経路及び潜伏期間、感染防御能、感染臓器と病原菌、AIDSと日和見感染症、抗菌化学療法、耐性菌、菌交代現象及び院内感染対策について学ぶ。
事前学習:感染症について、教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、感染症についてまとめる。
20分 柏木 維人
5 10 29 2 【講義】 代謝障害
脂質代謝異常、糖質代謝異常、たんぱく質代謝異常、核酸代謝異常及び生活習慣病について学ぶ。
事前学習:代謝異常について、教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、代謝異常についてまとめる。
20分 石井 順
6 11 19 2 【講義】 先天異常と遺伝子異常
①遺伝の生物学、先天異常の原因と分類、先天奇形、染色体異常による疾患ついて学ぶ。
②遺伝子の異常と疾患について学ぶ。
③先天異常、遺伝性疾患の診断と治療について学ぶ。
事前学習:遺伝の生物学、先天異常と遺伝子異常について、教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、先天異常と遺伝子異常についてまとめる。
20分 石井 順
7 11 26 2 【講義】 腫瘍1
腫瘍の疫学、腫瘍の分類と命名法、腫瘍の形態学的特徴、腫瘍の発育について学ぶ。
事前学習:腫瘍の疫学、腫瘍の分類と命名法、腫瘍の形態的特徴、腫瘍の発生と発育について教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、腫瘍の分類と命名法、腫瘍の形態的特徴、腫瘍の発生と発育についてまとめる。
20分 岩本 雅美
8 12 3 2 【講義】 腫瘍2
悪性腫瘍の進展形式及び進行度、早期癌と進行癌、腫瘍の原因と発生のメカニズム(多段階発癌、癌遺伝子と癌抑制遺伝子、ツーヒット説など)、最新の知見に基づいたがんゲノムの基礎について学ぶ。
事前学習:悪性腫瘍の進展形式及び進行度、早期癌と進行癌、腫瘍の原因と発生のメカニズム(多段階発癌、癌遺伝子と癌抑制遺伝子、ツーヒット説など)、がんゲノムについて、教科書や参考書を読み予習する。
事後学習:講義の復習を行い、悪性腫瘍の進展形式及び進行度、早期癌と進行癌、腫瘍の原因と発生のメカニズム(多段階発癌、癌遺伝子と癌抑制遺伝子、ツーヒット説など)、最新の知見に基づいたがんゲノムの基礎についてまとめる。
20分 矢澤 卓也
矢澤 華子

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
定期試験 95% と授業参加態度(質問に対する応答、リフレクションの記述内容および理解度など)5% により総合的に評価する。
[履修上の注意]
病理学は、実際に病気になった患者さんの身体に生じている変化を、細胞・組織・臓器の各レベルにおいて、肉眼像、顕微鏡像を通じて学ぶ学問領域である。身体に起きている病的変化を理解するためには、人体の正常構造および機能を理解している必要がある。病院実習で患者様を受け持った際に病理学の重要性に気づく学生が多く見られるが、後から勉強するのは時間的にも困難となる。これまでに学んだ人体の構造(解剖・組織学)と機能(生理学)が苦手だった学生は、病理学の講義と並行して復習していただきたい。
特に講義前に、教科書の該当部分を通読しておくこと。
また、教科書の各単元の最後に記載された[学習課題]や、教科書に付属している「病理学 整理ノート」を用いて自己学修することで理解が深まる。
[教科書]
カラーで学べる病理学 第6版 渡辺照男、浅田祐士郎 編集 ヌーヴェルヒロカワ
[参考書・参考資料]
系統看護学講座 専門基礎 病理学 医学書院
標準病理学 第7版 医学書院
ロビンス基礎病理学 第11版 エルゼビア
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
講義終了後に科目担当者が直接、またはE-mail(下記)で随時受け付ける。
また、オフィスアワー以外の時間で研究室に来室を希望する場合は、事前にメールで連絡する。
  オフィスアワー :月~金曜 随時
  E-mail: tkyazawa@dokkyomed.ac.jp(矢澤卓也)、
     hnyazawa@dokkyomed.ac.jp(矢澤華子)、
     k-kore@dokkyomed.ac.jp(柏木維人)、
     jishii@dokkyomed.ac.jp(石井 順)、
     m-iwamo@dokkyomed.ac.jp(岩本雅美)
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。