授業科目 (英名) |
人間工学 (Human Factors Engineering for Nursing) |
授業科目コード | NN102110J |
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科目責任者 | 大森 理恵 | ||
担当教員 | 大森 理恵 | 保・助・養の受験資格 |
保健師 : 選択 助産師 : 選択 養教一種: 選択 |
担当形態 | 単独 | 施行規則に定める科目 科目区分又は事項 |
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1単位 |
選択 |
講義 |
15時間 |
1学年 2セメスター 基盤科目 |
[授業の概要] 人間工学は、「人と物(器具)」や「人と空間」の好ましい対応関係を追及する学問である。日々の労働や日常生活を、道具・機械・環境と、人間の形態・心理・行動特性等の相互関係という人間工学的な視点から学び、労働や日常生活が、より安全に、より確実に、より快適になるような考え方、改善方法について学修する。 |
[授業の目的] 「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、日々の労働や日常生活を人間工学的な視点から学び、労働や日常生活が、より安全に、より確実に、より快適になるような考え方、改善方法について学修する。 |
[到達目標] 1.力のモーメントを利用して日常動作に必要な力を節約したり安定性の向上を図れることを理解し、看護動作の改善に役立つことを説明する。 2.人間を取り囲む自然環境の物理量(圧力、熱・温度、電気、音・光、放射線など)について理解し、様々な医療場面を科学的に説明する。 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 11 | 28 | 木 | 2 |
【講義・演習】 物理量と単位、身近な力 ・SI単位と常用単位 ・数値の表し方と単位変換 ・いろいろな力とその表し方 |
事前学習:日常使う単位や身近にはたらく力の例をいくつか列挙する。 事後学習:SI単位と常用単位について整理する。身の回りではたらく力をまとめる。 |
各回20分 | 大森 理恵 | |
2 | 12 | 5 | 木 | 2 |
【講義・演習】 力とそのつり合い、物体の安定性 ・合力と分力 ・重力と重心 ・物体が安定する条件 ・安定性を増すための工夫 |
事前学習:どんな姿勢になると転倒するのか観察する。 事後学習:安定の条件を説明し、安定性を増すための工夫についてまとめる。 |
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3 | 12 | 12 | 木 | 2 |
【講義・演習】 力のモーメントと体位変換 ・力の回転作用 ・体位変換への応用 |
事前学習:安定の条件を満たすとなぜ転倒しないのか考える。 事後学習:体位変換における看護動作の効果を説明する。 |
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4 | 12 | 19 | 木 | 2 |
【講義・演習】 圧力 ・圧力の単位 ・大気圧と静水圧 ・血圧とその測定原理 ・気体ボンベの扱い |
事前学習:日本付近の天気図をみて高気圧、低気圧の値をメモする。 事後学習:静水圧の値を計算し、色々な単位で表す。 |
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5 | 12 | 26 | 木 | 2 |
【講義・演習】 温度と熱、熱の伝わり方 ・温度を測る ・温度変化と熱量 ・物体の状態変化と熱量 ・熱の伝わり方 |
事前学習:体温が高いと熱があるというが、熱とは何か考える。 事後学習:温度や状態の変化に伴う熱量を計算する。3通りの熱伝導について説明する。 |
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6 | 1 | 9 | 木 | 2 |
【講義・演習】 静電気と電流 ・原子と電気 ・帯電と電流 ・電気回路(抵抗、電源、電圧、電力、電力量) |
事前学習:自宅の1ヶ月の電気使用量を調べておく。 事後学習:電気使用量に関する各項目の意味を説明する。 |
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7 | 1 | 16 | 木 | 2 |
【講義・演習】 音と光 ・音と光は「波」 ・波の表し方(速さ、波長、振動数、周期、波形) ・音と光の性質 |
事前学習:水面に小石を落としたときの水面の様子を観察する。 事後学習:波を特徴付ける物理量と音・光の性質との関係などについてまとめる。 |
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8 | 1 | 23 | 木 | 2 |
【講義・演習】 放射線の基礎 ・原子・原子核といろいろな放射線 ・RIと半減期 ・放射線の物質への影響(被ばくと防護、放射線の利用) |
事前学習:知っている放射線の名前を列挙する。 事後学習:放射線とは何か、物体にどう影響しどう防護できるかまとめる。 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 定期試験は行わない。事前学習(10%)、毎授業ごとの講義内容に即した課題への取り組みと小テスト(70%)、事後学習レポート(20%)で評価する。事後学習レポートは次回講義時間前までに提出する。 |
[履修上の注意] 高校までの理科科目の履修状況に依らず、本科目を履修することが可能である。ただし、前回の講義内容を復習したうえで各回の講義に臨むこと。 |
[教科書] 指定しない。各回の講義終了後には講義資料をLMSに掲載する。 |
[参考書・参考資料] 系統看護学講座 基礎分野 物理学 豊岡了 内山豊美 大鷲雄飛 著 医学書院 完全版 ベッドサイドを科学する ー看護に生かす物理学ー 平田雅子 著 学習研究社 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 基本的には毎回の講義前後の時間で対応する。 その他、メールで対応する。 E-mail: rohmori@dokkyomed.ac.jp |
[備考] ・事前、事後学習の確認はLMSを通して行うことがある。 ・関連する看護師国家試験問題も取り入れながら進めてゆく。 ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |