授業科目
(英名)
放射線と看護
(Radiology and Nursing)
授業科目コード NN205216J
科目責任者 野口 貴史
担当教員 野口 貴史、中神 佳宏、江島 泰生、大島 弘子 保・助・養の受験資格

保健師 : 選択

助産師 : 選択

養教一種: 選択

担当形態 一部複数  オムニバス 施行規則に定める科目

科目区分又は事項


1単位
選択
講義
15時間
2学年 4セメスター 専門基盤科目
[授業の概要]
放射線の性質、放射線が人体や生活環境に与える影響、放射線防護の原則、診断・治療に用いられる放射線の種類と医療画像に関する基礎知識について学修する。さらに、放射線治療による有害事象を理解し、放射線治療を受ける患者と家族に対する看護について学修する。 
[授業の目的]
「DP2.科学的思考を備え、根拠に基づいた看護を実践できる」力を養うために、放射線の性質や放射線治療による有害事象などを理解し、放射線治療を受ける患者と家族に対する看護について学修する。 
[到達目標]
1. 放射線診断、放射線治療の意義を説明する。(DP-2◎)
2. 放射線の人体への作用機序を説明する。(DP-2◎)
3. 放射線の健康影響・リスクと被ばく線量との関係を説明する。(DP-2◎)
4. 放射線診断に伴う有害事象(造影剤の副作用等)を説明する。(DP-2◎)
5. 放射線診断に伴うリスクと看護を説明する。(DP-2◎、DP-3〇)
6. 放射線治療に伴う有害事象とその看護を説明する。(DP-2◎、DP-3〇)
7. 医療者自身の被ばく防護方策について説明する。(DP-2◎、DP-3〇)
8. 放射線被ばくに対する不安の理解と適切な対応について説明する。(DP-2◎、DP-3〇)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 11 4 2 【講義】 ガイダンス、放射線の性質
・放射線の特徴と活用方法
・放射線の生物学的影響
・医療における放射線防護
事後学習:
授業資料をまとめ要点を整理するとともに、疑問点を明確にする。
30分 中神 佳宏
野口 貴史
2 11 11 2 【講義】 地域保健活動における放射線リスクコミュニケーション
・放射線リスクコミュニケーション
・放射線災害時の保健技術
30分 中神 佳宏
3 11 19 4 【講義】 放射線治療の実際Ⅰ/総論
・放射線治療とは
・がん治療における放射線治療の役割
・放射線治療の手段
 (最新の治療:高精度放射線治療を含む)
30分 江島 泰生
4 11 26 4 【講義】 放射線治療の実際Ⅱ/各論
・放射線の治療計画
・放射線治療の有害事象
・代表的疾患の放射線治療
・緩和的放射線治療
30分
5 12 2 2 【講義】 放射線治療を受ける患者・家族の特徴と心理・社会的支援
・放射線治療に関する不安と患者心理
・放射線治療を受ける患者・家族の心理・社会的特徴とケア
 ①治療前
 ②治療中
 ③治療完遂後
30分 大島 弘子
6 12 9 2 【講義・演習】 放射線治療による有害事象と症状緩和のためのケア
・放射線治療計画の概略
・放射線治療を受ける患者のアセスメントの視点
・放射線治療における有害事象とケア
事後学習:
授業内容を復習し、次回の課題事例について、予測される有害事象とケア、日常生活指導について検討しておく。
30分
7 12 16 2 【講義・演習】 放射線治療を受ける患者・家族に対する教育、日常生活指導の実際
・事例を用いたグループワーク演習
事後学習:
グループワーク演習の結果から、放射線治療を受ける患者・家族に対する教育、日常生活指導について整理する。
60分
8 12 22 5 【演習】 放射線治療を受ける患者・家族に対する看護支援
・事例を用いたグループワーク演習
・本科目のまとめ
30分 野口 貴史

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
 定期試験 60%
 授業への参加度(グループワークへの参加状況、リフレクションの記載内容など) 40%
[履修上の注意]
 前期科目「病態治療内科学」「病態治療外科学」で学んだがんの病態・治療を前提に授業を進めていくため、しっかり復習しておくこと。
 以下の資料を読み、基本的な放射線に関する知識を身につけた上で授業に臨むこと。
  文部科学省:中学生・高校生のための放射線副読本~放射線について考えよう~
  https://www.mext.go.jp/content/20211213-mxt_kyoiku01-000019492_chuko.pdf
 事後学習を行い疑問点を明確にした上で、次の授業に臨むこと。
[教科書]
 特に指定しない。
[参考書・参考資料]
1.独立行政法人 放射線医学総合研究所:医学教育における被ばく医療関係の教育・学習のための参考資料
  https://www.qst.go.jp/uploaded/attachment/2906.pdf
2.環境省:暮らしの手引き+専門家に聞いた放射線10のヒント
  https://www.env.go.jp/chemi/rhm/shiencenter/pdf/kurashinotebiki_plus.pdf
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
科目担当者への質問は、科目責任者が対応する。
オフィスアワー:水曜日17時~18時(研究室10)
野口 貴史 E-mail:noguchi1@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。
・LMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。