授業科目 (英名) |
文化人類学 (Cultural Anthropology) |
授業科目コード | NN101205Jキ |
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科目責任者 | 渥美 一弥 |
1単位 |
選択 |
講義 |
8時間 |
2学年 4セメスター 基礎科目 |
[授業の概要] 文化人類学は、人間の生活と文化の側面から“人間とは何か”について探究する学問である。人や人の生活を形成する文化を明らかにし、文化の多様性と普遍性を理解する。さらに日本文化と異文化を学ぶことで、生活習慣や健康、病気についての異なる考え方を理解し、人間のものの考え方の多様性について学修する。 |
[授業の目的] 人や人の生活を形成する文化を学び、文化の多様性と普遍性について理解する。 (国際的視野を持ち看護を実践できる) |
[到達目標] 1.グローバル化が進む現代社会の特徴と、「文化」および価値観の多様性を具体的に分かりやすく説明する。 2.文化相対主義について具体的に分かりやすく説明する。 3.「文化」の多様性と同時に、医療や身体をめぐる多様な価値観について具体的に分かりやすく説明する。 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 10 | 28 | 月 | 2 | 【講義】 「文化」とは?:異文化理解と自文化中心主義・文化相対主義について全員で討議する。 | 事後学習:日常生活の中で「異文化」を感じるのはどんな時か、それに対してこれまで自分がどのように考えていたか、省察する。 | 30分 | 渥美 一弥 | |
2 | 11 | 11 | 月 | 2 |
【講義】 言語と「文化」: ”Good morning.”は「おはようございます。」と同じ意味だろうか? 文化ごとによる言語の差異について討議する。 |
事後学習:配付資料を読み、他文化を理解することの難しさについて考えをまとめておく。 | 30分 | ||
3 | 11 | 18 | 月 | 2 |
【講義】 ジェンダー:「ピンクとブルー」「スカートとズボン」から何が考えられるか? ジェンダーの成立過程や認識の仕方について討議する。 |
事前学習:自分の身の回りに無意識に方向付けられたジェンダーについて考えをまとめておく。 | 30分 | ||
4 | 11 | 25 | 月 | 2 |
【講義】 婚姻と社会:結婚に必要なのは「愛」か「経済力」か? 婚姻が持つ生存戦略上の意味を討議する。 |
事後学習:配付資料を読み、親族関係・親子関係のあり方について考えをまとめておく。 | 30分 | ||
5 | 12 | 2 | 月 | 2 |
【講義】 ライフサイクルと通過儀礼:日本の「成人式」は通過儀礼か? 通過儀礼の文化人類学的意味について討議する。 |
事後学習:配付資料を読み、自分がこれまでに経験した、あるいはこれから経験する「儀礼」の意味について考えをまとめておく。 | 30分 | ||
6 | 12 | 9 | 月 | 2 |
【講義】 「病い」と「文化」:近代医学を奉じ、近代医療を実践する国々では、同じ治療法や薬品が用いられているのだろうか? 文化による認識の差異と医療実践における事例について討議する。 |
事後学習:配付資料を読み、「病い」にどのような文化的背景が存在するのか考えをまとめておく。 | 30分 | ||
7 | 12 | 16 | 月 | 2 |
【講義】 「病い」と「文化」:熱が出て咳が出ると、なぜ風邪をひいたというのか? 我々が「常識」だと感じている病に対する認識について討議する。 |
事後学習:配付資料を読み、西洋近代医療とは異なる「治療」の認識の仕方について考えをまとめておく。 | 30分 | ||
8 | 12 | 23 | 月 | 2 |
【講義】 「死」と「文化」:「生きる意味」と「死ぬ意味」 我々の文化と全くことなる死に対する概念を討議し、理解を深める。 |
事後学習:配付資料の「死」の事例を読み、我々の認識は本当に他者理解を可能にしているのか考えをまとめておく。 | 30分 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 授業中の発言内容や積極性、講義期間中に提出してもらうレポートの内容(70%)と他者の意見に耳を傾ける姿勢(30%)により評価する。 |
[履修上の注意] 特に指定した場合以外の予習は必要ないが、講義後に、講義内容や教科書内容を読み直し、自分の考えをまとめ、自分の認識のしかたについて再考してみること。 教科書は必ず購入すること。 |
[教科書] 渥美一弥 「共感」へのアプローチ:文化人類学の第一歩 春風社 2016年 |
[参考書・参考資料] シンジルト・梅屋潔共編 新版 文化人類学のレッスン 学陽書房 2017年 波平恵美子編 文化人類学[カレッジ版] 医学書院 2011年 濱本満・濱本まり子共編 人類学のコモンセンス 学術図書出版社 1994年 このほか、講義時に適宜参考文献を提示するので、興味・関心に応じて参照のこと。 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] E-mail にて受け付ける。詳細は初回講義時に説明する。 |
[備考] ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |