授業科目
(英名)
母性看護支援論
(Maternal Nursing)
授業科目コード NN310212Jキ
科目責任者 西岡 啓子
1単位
必修
講義・演習
30時間
2学年 3セメスター 専門科目
[授業の概要]
マタニティサイクルを中心として女性とその家族を対象に、健康の保持・増進のための看護支援について学修する。
女性の身体的・心理社会的変化と、胎児・新生児の成長発達や胎外生活適応への過程、および性に関する健康課題と援助を学修する。
[授業の目的]
女性とその家族を対象に、母性看護の基盤となる考え方や支援方法について理解する。
(総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる)
[到達目標]
1.母性看護学の基盤となる概念を説明する。
2.女性の健康課題、必要な支援について説明する。
3.妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の身体的・心理的・社会的特性と生理的変化、および必要な支援について説明する。
4.妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の異常について、そのメカニズムと対象者に及ぼす影響、および必要な看護を説明する。
5.周産期の家族のもつ発達課題、家族の発達を支えるための援助を説明する。
6.人々のリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する社会問題、および対象者の社会生活を支えるための援助を説明する
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 5 13 3 【講義】 1.ガイダンス
2.出生前からのリプロダクティブヘルスケア(出生前診断について、最新の知見をもとに講義する) 
事前学習:教科書の該当ページを熟読する 20分 西岡 啓子
赤羽 由美
2 5 20 3 【講義・演習】 妊娠期における看護①
 ・妊娠期の身体的、心理・社会的特性
3 5 27 3 【講義・演習】 妊娠期における看護②
 ・妊婦と胎児のアセスメント
4 5 29 1 【講義・演習】 妊娠期における看護③
 ・妊婦と家族の看護
事前学習:LMS上のケースを読み、「課題」について指定の用紙にまとめてくること 30分
5 6 3 3 【講義・演習】 分娩期における看護①
1.分娩の要素
2.分娩の経過 
事前学習:教科書の該当ページを熟読する 30分
6 6 6 2 【講義・演習】 分娩期における看護②
1.産婦・胎児、家族のアセスメント
2.産婦と家族の看護
事前学習:LMS上のケースを読み、「課題」について指定の用紙にまとめてくること 30分
7 6 10 3 【講義・演習】 妊娠・分娩の異常
1.妊娠の異常と看護
2.分娩の異常と看護
事前学習:教科書の該当ページを熟読する 30分
8 6 12 4 【講義・演習】 産褥期における看護①
1.産褥期のフィジカルアセスメント
2.ケース:身体回復のケアについて考える
事前or事後学習:
提出方法・期限は、LMS又は講義内で提示する。

30分 赤羽 由美
西岡 啓子
9 6 17 3 【講義・演習】 産褥期における看護②
1.産褥期のフィジカルアセスメント
2.ケース:母乳哺育確立のためのケアについて考える
30分
10 6 21 3 【講義・演習】 産褥期における看護③
1.産褥期のメンタルヘルス
2.ケース:心理的安定に向けてのケアについて考える
30分
11 6 24 3 【講義】 新生児期における看護①
*新生児の生理とケア

30分
12 6 27 2 【講義】 新生児期における看護②
*新生児の生理とケア
30分
13 7 2 2 【講義・演習】 母性看護に必要な思考過程①
*ウェルネス・アプローチでの看護実践
30分
14 7 4 2 【講義・演習】 母性看護に必要な思考過程②
*ウェルネス・アプローチでの看護実践
15 7 10 4 【講義】 リプロダクティブヘルスケア
1.性暴力を受けた女性の看護
2.家族計画
3. 人工妊娠中絶と看護
事前学習:教科書の該当ページを熟読する 20分 西岡 啓子
赤羽 由美

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
成績評価は、定期試験 60%、課題 30%、授業参加度(リフレクションの内容や授業態度)10% とする。
・課題 30% とは、授業外学習内に記載されている “ 事前学習”“事後学習”、および授業ごとに設定される課題学習(授業内で提示する)である。欠席した場合は、その日の課題は0点となる。
[履修上の注意]
・事前事後学習および授業ごとに設定される課題学習を必ず行い、指定された日時に提出する。
・必ず講義前・講義後にLMS を確認する。
・本講義は、1年次に学修した「人体の構造Ⅱ」「実践看護学概論」の知識を活かして聴講することが望ましい。また、3年次の「実践看護学演習Ⅱ」および「母性看護学実習」の基盤となる内容である。
・講義時間の都合上、講義で取り扱っていない内容についても定期試験の範囲になる。「習っていないから」ではなく、自ら主体的に学ぶ姿勢で臨むこと。

[教科書]
系統看護学講座 専門Ⅰ 母性看護学概論 森絵美他 医学書院(電子教科書)
系統看護学講座 専門Ⅱ 母性看護学各論 森絵美他 医学書院(電子教科書)
[参考書・参考資料]
病気が見える vol.10 産科 井上裕美他 MEDIC MEDIA
 はじめての胎児心拍数モニタリング 友野康江 MC メディカ出版
 写真でわかる母性看護技術 平澤美恵子 インターメディカ
 写真でわかる助産技術 平澤美恵子 インターメディカ
 ウェルネス看護診断にもとづく母性看護過程 第 3 版 太田操 医歯薬出版株式会社
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
各担当教員のメールアドレスとオフィスアワーを通して連絡、質疑応答を行う。
 オフィスアワー:水曜日 12 時~ 13 時(研究室8)
 西岡啓子:E-mail:keinishi@dokkyomed.ac.jp
 赤羽由美:E-mail:yumi-a@dokkyomed.ac.jp
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・eナーストレーナー、ナーシングスキル等を利用した演習や事前・事後学習を行う。
・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・LMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載し、フィードバックする。