授業科目 (英名) |
高齢者看護支援論 (Gerontological Nursing) |
授業科目コード | NN310215Jキ |
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科目責任者 | 辻 容子 |
1単位 |
必修 |
講義・演習 |
30時間 |
2学年 3セメスター 専門科目 |
[授業の概要] 高齢期にある者とその家族を対象に、QOLを支えるための看護支援について学修する。 家族形態や社会的役割の変容、加齢に伴う心身の機能低下、および避けられない死に直面し老いを生きる高齢者を理解し、様々な生活の場で暮らす高齢者とその家族に対する看護支援について学修する。さらに、高齢者の権利擁護と倫理的課題について学修する。 |
[授業の目的] 高齢期にある者とその家族を対象に、QOLを支えるための看護支援について理解する。 (看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる) |
[到達目標] 1.高齢期にある人のライフサイクルからみた特徴を説明する。 2.高齢期にある人とその家族のライフスタイルの特徴を捉えた看護活動の場と役割機能を説明する。 3.高齢期にある人の心身の変化によりおこる生活機能への影響を理解し、日常生活援助と家族への支援方法を説明する。 4.高齢期にある人とその家族のQOLを支えるための看護の方法を理論を用いて説明する。 5.目標志向型思考の看護展開を理解し、看護計画立案について説明する。 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 5 | 13 | 月 | 2 |
【講義】 ガイダンス 高齢者の看護展開について 高齢者の健康の捉え方 |
事前学習 実践看護学概論で学修した高齢期の特徴について復習する。シラバスを読み、科目の概要を知る。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。 |
30分 | 辻 容子 | |
2 | 5 | 20 | 月 | 4 |
【講義】 高齢者との出会い 高齢者のヘルスアセスメント CGA ICFモデル |
事前学習 前回の復習と、今回の資料と教科書の該当箇所を読んでくる。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。小テストの復習をする。 |
30分 | ||
3 | 5 | 27 | 月 | 4 |
【演習】 在宅で生活する高齢者の生活についての理解を深める。 高齢者疑似体験を通して身体的・心理的特徴を理解する。 |
事前学習 在宅で生活する高齢者の生活を考え、日常生活での若者との違いを抽出する。 事後学習 体験した内容を課題レポートとして提出する。詳細はMoodle参照 |
30分 |
阿蘇 寿徳 髙瀬 淳 辻 容子 梶原 絢子 |
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4 |
6 | 3 | 月 | 4 |
【講義】 老年期を支える理論・概念 ストレングスモデル、エンパワメント理論、認知症者のパーソン・センタード・ケア、コンフォート理論 |
事前学習 左記理論について自己学修する。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。 |
30分 | 辻 容子 | |
5 | 6 | 6 | 木 | 4 |
【講義】 高齢者へのコミュニケーションの援助 感覚機能、認知機能の変化を捉える。 |
事前学習 認知機能が低下した方の生活について考えたことをまとめる 事後学習 認知機能が低下した方の手記を考察し、まとめたものを提出する。 |
30分 | ||
6 | 6 | 10 | 月 | 4 |
【講義】 高齢者の薬物療法 加齢による生理学的変化、薬剤管理 |
事前学習 人体の構造 腎臓・肝臓を復習する。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。小テストの復習をする。 |
30分 | ||
7 | 6 | 13 | 木 | 4 |
【講義・演習】 事例展開・高齢者の活動・休息への援助① 高齢者の生活リズム、活動への支援に向けての準備、アセスメントの視点 高齢者の歩行・移動援助について 活動をアセスメントし、必要な看護を計画する。 |
事前学習 今回の資料と教科書の該当箇所を読んでくる。活動の評価に必要なフィジカルアセスメントを復習する。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。 |
30分 |
阿蘇 寿徳 髙瀬 淳 辻 容子 梶原 絢子 |
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8 | 6 | 17 | 月 | 4 |
【演習】 高齢者の活動・休息についての援助の実際② 高齢者の生活リズム、活動への支援に向けての準備、アセスメントの視点 高齢者の歩行・移動援助の実際 |
事前学習 前回の授業内容を復習しておく。今回の講義資料と教科書の該当箇所を読んでくる。 事後学習 演習中の課題をまとめ、提出する。 |
30分 | ||
9 | 6 | 20 | 木 | 2 |
【講義・演習】 事例展開・高齢者の食生活への援助① 食事に向けての準備、食事の意義、栄養状態など、アセスメントの視点 食事についてアセスメントし、必要な看護を計画する。 |
事前学習 前回の授業内容を復習しておく。今回の資料と教科書の該当箇所を読んでくる。食べることの評価に必要なフィジカルアセスメントを復習する。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。 |
30分 |
髙瀬 淳 阿蘇 寿徳 辻 容子 梶原 絢子 |
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10 | 6 | 24 | 月 | 4 |
【演習】 事例展開・高齢者の食生活への援助② 食事に向けての準備、食事の意義、栄養状態など、アセスメントの視点 食事についての援助の実際 |
事前学習 前回の授業内容を復習しておく。今回の講義資料と教科書の該当箇所を読んでくる。 事後学習 演習中の課題をまとめ、提出する。 |
30分 | ||
11 | 6 | 27 | 木 | 4 |
【講義・演習】 高齢者への排泄援助 排泄行動自立の意義、加齢による排尿の変化、アセスメントの視点 |
事前学習 前回の授業内容を復習しておく。今回の資料と教科書の該当箇所を読んでくる。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。体験した内容を課題レポートとして提出する。詳細はMoodle参照 |
30分 |
辻 容子 髙瀬 淳 阿蘇 寿徳 梶原 絢子 |
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12 | 7 | 1 | 月 | 4 | 【講義】 高齢者を支える家族・家族への支援 入院時から退院に向けて行う看護実践 |
事前学習 高齢者の家族と世帯について、「高齢社会白書」を用いて調べる。既習の社会サービスについて復習する。 事後学習 受講中に学修した内容を整理する。 |
30分 | 辻 容子 | |
13 | 7 | 8 | 月 | 3 |
【講義・演習】 高齢者のQOLを支えるための看護実践 高齢者の足の健康を維持するための支援とは |
事前学習 参考図書「実践! 介護フットケア」を精読し講義に参加する。 |
30分 |
ゲストスピーカー 西田壽代(足のナースクリニック代表) 辻 容子 阿蘇 寿徳 髙瀬 淳 梶原 絢子 |
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14 | 7 | 8 | 月 | 4 |
【演習】 高齢者の足の健康を維持するための実際 高齢者の活動意欲を高めるためのフットケア |
事前学習 参考図書「実践! 介護フットケア」を精読し講義に参加する。 事後学習 演習中の課題をまとめ、提出する。 |
30分 | ||
15 | 7 | 11 | 木 | 4 |
【講義】 高齢者の「その人らしさ」を支えるために必要な看護とは 最新の知見を含め、高齢者の生きがいを支えるための支援、意思決定支援を考える |
事後学習 全学習過程の振り返り |
30分 | 辻 容子 |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
[成績評価と基準] 成績評価は、定期試験50%、講義内で実施する小テスト10%、課題・レポート30%、授業参加度(ディスカッションでの発言、授業ごとのリフレクションの内容)10%。 レポートの内容・提出方法についてはMoodle上に提示する。 |
[履修上の注意] 1.既習の以下の科目の知識と理解があることを前提に教授する。 ①人体の機能 ②人間発達論 ③実践看護学概論 ④ヘルスプロモーション論(高齢者) 2.事前学習の内容は、教科書を読み、重要箇所にマーカーする。 3.Moodleに提示された事前学習課題に取り組み、講義に持参する。 |
[教科書] 系統看護学講座 老年看護学 医学書院(電子教科書) 系統看護学講座 老年看護 病態・疾患論 医学書院(電子教科書) ナーシング・グラフィカシリーズ, 老年看護学②高齢者看護の実践, メディカ出版 |
[参考書・参考資料] 生活機能からみた老年看護過程(第4版)医学書院 ウェルネスの視点にもとづく老年看護過程 第2刷 医歯薬出版株式会社 実践! 介護フットケア 元気に歩く「足」のために (介護ライブラリー) 講談社 高齢者の生活機能の総合的評価 新興医学出版社 ICFをとり入れた介護過程の展開 第5刷 建帛社 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] オフィスアワー:水曜日12時~13時 メールでの質問は随時受け付ける。 メールアドレス:y-tsuji@dokkyomed.ac.jp |
[備考] ・講義資料は事前にMoodleに掲載するので確認する。 ・eナーストレーナー、ナーシングスキル等を利用した演習や事前・事後学習を行う。 ・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行う。 ・Moodleのリフレクション等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。 ・講義内で実施した小テストやMoodleに挙げられた質問について、講義・Moodleなどで回答・解説する。 ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |