授業科目
(英名)
がん看護援助論
(Cancer Nursing)
授業科目コード NN310223Jキ
科目責任者 越雲 美奈子
1単位
必修
講義
15時間
2学年 4セメスター 専門科目
[授業の概要]
がんおよびがんの治療によって全人的苦痛を抱える者とその家族を対象にした看護援助について学修する。
がん看護に関連する概念を理解し、対象の生活の安寧とその質を高めるための看護について学修する。さらに、集学的治療を受ける対象に対する看護、およびこれらにともなう倫理的問題について学修する。
[授業の目的]
がんおよびがんの治療によって全人的苦痛を抱える者とその家族を対象にした看護援助について理解する。
(看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる)
[到達目標]
1.がん看護に特徴的な概念を用いて、がん患者の特徴を説明する。
2.がん患者の治療法の選択における看護師の役割を説明する。
3.がん治療に伴う有害事象と症状緩和のためのケアについて説明する。
4.がんの治療による患者とその家族の生活への影響を理解し、セルフケア支援について説明する。
5.がんの痛みに対するアセスメント・マネジメント方法を理解し、QOLを高めるための看護支援について説明する。
6.がんサバイバーの特徴を理解し、がんサバイバーが直面する課題と必要な看護支援を説明する。
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 11 28 2 【講義】 ガイダンス、がんの特徴
①がんの特徴
②がんを取り巻く状況、がん対策基本法(最新)
③「がんを患う」とは
事前学習:
「『がんを患う』こと」について課題レポート①を提出する。
提出期限は11月22日(金)17時
事後学習:がん対策基本法について調べる。
30分 ゲストスピーカー
渡邉 友子
(茨城がん体験談スピーカーバンク)
越雲 美奈子
2 12 5 1 【講義・演習】 がん患者の特徴、がんの診断期にある対象とその家族に対する看護
①がん患者の身体的・精神的・社会的特徴
②がん患者と家族が抱える「不確かさ」
③がんの診断と治療法選択の特徴・意思決定における困難と看護
④がん治療の特徴
事前学習:がんの特徴について前提テスト①を受ける。 60分 越雲 美奈子
3 12 12 1 【講義・演習】 がんの治療期にある対象とその家族に対する看護(1)がん薬物療法
①がん薬物療法の特徴
②有害事象(副作用)の発生機序と出現時期
③患者の準備教育
④がん薬物薬物療法を受ける対象への支援(グループワーク)
事前学習:がん薬物療法の特徴について、前提テスト②を受ける 
事後学習:がん薬物療法を受ける対象へのセルフケア支援について、課題レポート②を提出する。
提出期限は講義の中で説明する。
60分 越雲 美奈子
4 12 19 3 【講義・演習】 がんの治療期にある対象とその家族に対する看護(2) がん放射線療法 (3)リハビリテーション
①放射線療法の特徴
②有害事象の発生機序と出現時期
③患者の準備教育
④がん放射線薬物療法を受ける対象への支援(グループワーク)
⑤がんリハビリテーション
事前学習:がん放射線療法の特徴について、前提テスト③を受ける。
事後学習:がん放射線療法を受ける対象へのセルフケア支援について、課題レポート③を提出する。
提出期限は講義の中で説明する。
60分
5 12 26 3 【講義・演習】 がんの治療期にある対象とその家族に対する看護(3)造血幹細胞移植
①造血幹細胞移植の特徴
②移植関連合併症の種類と出現時期
③患者の準備教育
④セルフケア支援
⑤造血幹細胞移植後の長期フォローアップ
事前学習:テキストの造血幹細胞移植に関する箇所(授業内に提示)を読んでくる。
事後学習:講義の学びを記載する。提出方法は講義内で説明する。
60分 ゲストスピーカー
山咲 朱里
(獨協医科大学病院 看護師)
越雲美奈子
6 1 9 3 【講義・演習】 がんの治療期にある対象とその家族に対する看護(4)がんゲノム医療・遺伝性腫瘍
①がんゲノム医療および遺伝性腫瘍、遺伝子検査の特徴
②がんゲノム医療の対象の身体的、心理社会的特徴
③がんゲノム医療・遺伝性腫瘍における倫理的課題と意思決定
事前学習:以下のURL内を読み、前提テスト④を受ける。
『https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment
/genomic_medicine/genmed02.html』
がん情報サービス『がんゲノム医療 もっと詳しく』
事後学習:治療法選択・意思決定における看護師の役割に関する課題レポート④を提出する。
提出期限は講義の中で説明する。
30分 須坂 洋子
7 1 16 3 【講義・演習】 がんの痛みを有する対象とその家族に対する看護
①がん性疼痛の特徴
②がん性疼痛のアセスメント
③がん性疼痛のマネジメント
④QOLを高めるための看護支援
事前学習:
がん性疼痛の特徴について、前提テスト⑤を受ける。
30分 小西 敏子
8 1 20 3 【講義・演習】 がんサバイバーの特徴と課題、まとめ
①がんサバイバーの特徴(小児・AYA世代を中心に)
②がんサバイバーが直面する課題
③長期フォローアップ(最新)
④「がんとともに生きる」とは
事前学習:がんサバイバー、AYA世代について調べる。
事後学習:「がんとともに生きる」ことについて、課題レポート⑤を提出する。
提出期限は講義の中で説明する。
45分 越雲 美奈子

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
 定期試験:40%、前提テスト/課題レポート:40%、授業参加度(グループワークへの参加状況、リフレクションの内容)20%により評価する。
 前提テストの範囲、事前学習内容は、前もってLMS等で提示する。
 欠席した日に出された課題は0点とする。また、期限後に提出された課題レポートは評価しない。
[履修上の注意]
 がん医療・看護に関連するマスコミの話題、新聞・雑誌、手記などの記事に関心を持ち、積極的に現代のがん医療・看護について知る努力をすること。
[教科書]
 系統看護学講座 別巻 がん看護学(電子教科書)
[参考書・参考資料]
 適宜紹介する。
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
 科目責任者 (越雲 美奈子)
  オフィスアワー:水曜日12時~13時
  E-mail:m-koshi@dokkyomed.ac.jp
  その他、講義終了後においても、質問を受け付ける。
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。
・講義前に実施した前提テストやLMSに挙げられた質問について、講義・LMSなどで回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。