授業科目 (英名) |
精神看護援助論 (Psychiatric Nursing) |
授業科目コード | NN310325Jキ |
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科目責任者 | 石川 純子 |
1単位 |
必修 |
講義・演習 |
30時間 |
3学年 5セメスター 専門科目 |
[授業の概要] 精神障がい者および精神疾患を有する者を対象にした看護援助について学修する。 精神の健康障害をもつ対象とその家族の特徴を理解し、精神科看護に有用な理論や概念を活用しながら、精神疾患を有することから生じる生活上の困難や自立支援のための看護援助について学修する。また、精神障がい者を取り巻く環境や処遇を理解し、自立支援のため看護援助について学修する。 |
[授業の目的] 精神障がい者および精神疾患を有する者を対象にした看護援助について理解する。 (看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる) |
[到達目標] 1. 精神科看護の目的と精神科医療における看護師の役割について説明する。(DP-2◎) 2. 精神科看護に活用される看護理論と概念について説明する。(DP-2◎) 3. 精神機能とその障害について説明する。(DP-2◎) 4. 精神機能が障害された者への看護について説明する。(DP-2◎) 5. 患者-看護師関係について説明する。(DP-2◎) 6. 精神疾患を有する者の事例をアセスメントする。(DP-2◎) |
クラス | 回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | |||||||||
合同 | 1 | 4 | 15 | 火 | 3 |
【講義】 オリエンテーション 精神科看護の目的、精神科医療における看護師の役割と機能 |
事前学習:「メンタルヘルス看護支援論」、「病態治療学Ⅲ」、「薬理学:中枢神経作用薬」、「社会保障論」、「保健医療福祉行政論」等の関連する既習の講義資料を復習しておく。 事後学習:講義内容をまとめておく。 |
60分 |
石川 純子 |
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合同 | 2 | 4 | 15 | 火 | 4 | 【講義】 精神科看護に活用される看護理論と概念①:セルフケア理論とその活用について学ぶ。 |
事前学習:LMS上に提示されている動画をあらかじめ視聴し、内容をまとめておく。 事後学習:講義内容に基づき、実践Ⅰで配布された事例の情報をオレムアンダーウッドの枠組みで分類整理する。 |
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合同 | 3 | 4 | 22 | 火 | 3 | 【講義】 【講義】精神科看護に活用される看護理論と概念②:最新の研究成果を踏まえ、ストレングス、エンパワーメント、リカバリーの概念と精神看護学における意義について学ぶ。 |
事前学習:LMS上に提示されている動画をあらかじめ視聴し、内容をまとめておく。 事後学習:講義内容に基づき、事例のストレングスマッピングシートを記入する。 |
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4 | 4 | 22 | 火 | 4 | 【講義】 精神機能とその障害:精神機能とその障害について学ぶ。 |
事前学習:教科書の該当箇所を熟読しておく。 事後学習:講義内容を復習する。また、事例を読み、事例における精神機能の障害と日常生活への影響をまとめておく。 |
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合同 | 5 | 4 | 25 | 金 | 2 | 【講義・演習】 【講義】統合失調症を持つ者への看護①:最新の研究成果を踏まえ、入院治療が必要な統合失調症を持つ者の看護について学ぶ。 |
事前学習:「メンタルヘルス看護支援論」、「病態治療学Ⅲ」、「社会保障論」、「保健医療福祉行政論」等の関連する既習の講義資料を復習するとともに、教科書の該当箇所を熟読しておく。また、精神保健福祉法の入院形態、通信・面会等に関する資料を読み、学習しておくこと。 事後学習:事例を読み、入院治療が必要な統合失調症をもつ対象の日常生活への影響と看護についてまとめる。 |
石川 純子 佐藤 貴紀 |
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合同 | 6 | 5 | 2 | 金 | 2 |
【講義・演習】 統合失調症患者の看護過程① 情報整理 |
事前学習:事例を読み、わからない用語は調べておく。 事後学習:①事例を読み、わからない用語について自己学習し、まとめる。 ②関連する科目の授業内容を復習し、理解しておく。 |
佐藤 貴紀 関根 正 石川 純子 |
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合同 | 7 | 5 | 9 | 金 | 2 | 【講義】 【講義】統合失調症を持つ者への看護②:最新の研究成果を踏まえ、地域生活を送る精神障害者への支援(アウトリーチも含む)について学ぶ。 |
事前学習:「メンタルヘルス看護支援論」、「病態治療学Ⅲ」、「社会保障論」、「保健医療福祉行政論」等の関連する既習の講義資料を復習するとともに、教科書の該当箇所を熟読しておく。 事後学習:事例を読み、統合失調症を持つ対象の地域生活を送る上での日常生活への影響と必要な支援についてまとめる。 |
石川 純子 佐藤 貴紀 |
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8 | 5 | 13 | 火 | 3 | 【講義・演習】 【講義】統合失調症を持つ者への看護③:最新の研究成果を踏まえ、精神障害者の家族に対する支援(アウトリーチも含む)について学ぶ。 |
事前学習:「メンタルヘルス看護支援論」、「病態治療学Ⅲ」、「社会保障論」、「保健医療福祉行政論」等の関連する既習の講義資料を復習するとともに、教科書の該当箇所を熟読しておく。 事後学習:事例を読み、統合失調症を持つ対象の家族の日常生活への影響と必要な支援についてまとめる。 |
関根 正 | |||
9 |
5 | 13 | 火 | 4 |
【講義・演習】 統合失調症患者の看護過程② 情報整理 |
事前・事後学習:①事例を読み、わからない用語について自己学習し、まとめる。 ②関連する科目の授業内容を復習し、理解しておく。 |
佐藤 貴紀 関根 正 石川 純子 |
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10 |
5 | 20 | 火 | 3 |
【講義・演習】 統合失調症患者の看護過程③ 情報整理 |
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11 | 5 | 20 | 火 | 4 |
【講義・演習】 統合失調症患者の看護過程④ アセスメント |
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12 | 5 | 27 | 火 | 3 |
【講義・演習】 統合失調症患者の看護過程⑤ アセスメント |
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13 | 5 | 27 | 火 | 4 | 【講義・演習】 精神科看護に活用される看護理論と概念③:人間関係論とその活用について学ぶ。 |
事前学習:既習の「人間関係論」を復習し、更にLMS上に提示されている動画をあらかじめ視聴し、内容をまとめておく。 事後学習:講義内容に基づき、「人間関係論」が「精神看護学実習」においてどのように活用できそうか、自分の考えをまとめる。 |
石川純子 | |||
14 | 6 | 3 | 火 | 1 | 【講義・演習】 看護師・患者関係とプロセスレコード:援助者としての自己活用の技法や治療的関わりについて学ぶ。 |
事前学習:既修の「人間関係論」を復習し、関連する内容を自分なりにまとめておく。 事後学習:記憶に残る対人関係場面についてプロセスレコードに記載する。 プロセスレコードの記載を通じて、自分の関わり方の特徴と課題についてまとめる。 |
佐藤 貴紀 石川 純子 |
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15 | 6 | 3 | 火 | 2 | 【講義・演習】 摂食障害・アディクションを持つ人への看護:最新の研究成果を踏まえ、アルコール依存症を持つ人や家族に対する看護について学ぶ。 |
事前学習:教科書の該当箇所を熟読しておく。 事後学習:アルコール依存症を持つ人や家族の日常生活への影響と必要な支援についてまとめる。 |
関根 正 石川 純子 |
Bクラス |
クラス | 回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業計画/授業外学習 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | |||||||||
合同 | 1 | 【講義】 精神機能が障害された人の理解 精神機能が障害された人の精神症状と生活上の困難を理解する。 |
天賀谷 隆 | |||||||
合同 | 2 | 【演習】 当事者体験の理解① 精神疾患をもつ人が語る体験を通して、精神障害とともに生きてきた「人」を知り、理解する。 |
事前学習:地域で生活している精神障害当事者の方々への質問内容をまとめておく。 | 天賀谷 隆 ゲストスピーカー 海発 規夫 |
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合同 | 3 | 【演習】 当事者体験の理解② 地域で生活している精神疾患をもつ人と直接交流し、精神障害者への理解を深め、自己の学習課題を明らかにする。 |
事後学習:「精神障害当事者との交流から学んだこと、及び今後の自己の学習課題」についてレポートにまとめ提出する。 | |||||||
合同 | 4 | 【講義】 パーソナリティ障害・神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害・精神作用物質関連障害をもつ人の看護 | 天賀谷 隆 | |||||||
合同 | 5 | 【講義】 治療的対人関係とプロセスレコード ①精神看護学で活用する対人関係モデルの特徴について学ぶ。 ②精神看護学における対人関係の意味を理解する。「治療的対人関係とは」「治療的コミュニケーション技法」「プロセスレコード」について学ぶ。 |
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合同 | 6 | 【演習】 プロセスレコード演習 プロセスレコードの検討を通して、患者-看護師関係における自己理解を深め、援助者としての自己活用の技法を学び、治療的関わりについて考察する。 |
天賀谷 隆 村田 ひとみ 木村 由美 |
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合同 | 7 | 【講義】 感情労働としての看護とケア | 天賀谷 隆 | |||||||
合同 | 8 | 【講義】 精神科の治療と看護 統合失調症の看護介入(急性期・回復期) |
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合同 | 9 | 【講義】 精神科治療の理論と看護 精神科薬物療法・認知行動療法・作業療法・SST・レクリエーション療法等について学ぶ。 |
事後学習:抗精神病薬の作用・副作用及びその観察点と、患者自身が服薬を継続できるように支えていく看護についてレポートにまとめて提出する。 | |||||||
B | 10 | 【演習】 統合失調症(回復期)の看護過程① 情報の整理とアセスメント |
事前学習:事前に配布した事例を読み、情報を整理しておく。 | 天賀谷 隆 村田 ひとみ 木村 由美 |
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B | 11 | 【演習】 統合失調症(回復期)の看護過程② 情報の整理とアセスメント |
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B | 12 | 【演習】 統合失調症(回復期)の看護過程③ 関連図を作成し、看護問題を抽出する。 |
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B | 13 | 【演習】 統合失調症(回復期)の看護過程④ 看護問題の優先度と計画の立案について学ぶ。 |
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合同 | 14 | 【講義】 精神科看護における倫理的問題 | 天賀谷 隆 | |||||||
合同 | 15 | 【演習】 まとめ これまでの講義から、精神 障害者が地域で生活するため に(退院するために)必要な 方策について検討する。 |
天賀谷 隆 木村 由美 |
[成績評価と基準] 授業参加状況(リフレクションの記述内容):40% 定期試験:45% 提出物(プロセスレコード、レポート):15% 提出物の提出期限や場所については、授業中に提示する。 |
[履修上の注意] 日頃から精神科医療に関する話題に興味や関心を持ち、最新の情報を取り入れることを心がけること。 主体的に学習し、理解を深めること。 |
[教科書] 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護学①精神看護の基礎 医学書院(電子教科書) 系統看護学講座 専門分野Ⅱ 精神看護学②精神看護の展開 医学書院(電子教科書) |
[参考書・参考資料] 看護学テキストNiCE 病態・治療論[12] 精神疾患 南江堂 改訂版 これからの精神看護学 (―病態生理をふまえた看護実践のための関連図) ピラールプレス 新ナーシングレクチャー精神疾患・高齢者の精神障害の理解と看護 中央法規 精神看護学 第3版 学生-患者のストーリーで綴る実習展開 医歯薬出版株式会社 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 全体にかかわる質問は、石川が窓口になる。 オフィスアワー 火曜日12 時~ 13 時 E-mail: j-ishikawa@dokkyomed.ac.jp 研究室: 研究室61(ドミトリーさくら1階) |
[備考] ・講義資料は事前にLMSに掲載する。 ・リフレクションは、指定の日時までにLMSに提出する。 ・演習時は、与えられた課題に基づいて小グループでディスカッションを行い、各々の意見を発表し合う。 ・質問は、授業、リフレクション、LMSでする。 ・質問については、次回の授業で回答・解説する。 ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |