授業科目
(英名)
公衆衛生看護方法論
(Methodologies of Public Health Nursing)
授業科目コード NN310226Jキ
科目責任者 横山 和世
2単位
必修
講義・演習
45時間
3学年編入 6セメスター 専門科目
[授業の概要]
保健師が行う公衆衛生看護技術について学修する。
地域および産業・学校等の特定集団において、保健師が個人・家族・集団を対象に支援を実施する上で求められる保健指導、訪問指導、健康教育、グループ・組織活動といった具体的な支援技術について学修する。
[授業の目的]
個人・家族・集団を対象に実施する具体的な公衆衛生看護技術を身につける。
(看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる)
[到達目標]
1.健康相談における公衆衛生看護活動の特徴を説明する。(DP-2◎)
2.家庭訪問における公衆衛生看護活動の特徴を説明する。(DP-2◎)
3.健康診査における公衆衛生看護活動の特徴を説明する。(DP-2◎)
4.健康教育における公衆衛生看護活動の特徴を説明する。(DP-2◎)
5.住民の主体的な健康づくりについて理解し、組織活動を説明する。(DP-2◎)
6.公衆衛生看護活動のPDCAサイクルに沿って、地域特性に応じた健康教育を企画・実施・評価する。(DP-2◎)
7.結核やエイズ対策における疾病管理と支援を説明する。(DP-2◎)
8.地域で生活する療養者の特長を理解し、様々な状況下の在宅療養者と家族への看護を説明する。(DP-2◎)
回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 10 15 1 【講義】 科目ガイダンス、<感染症保健>
感染症対策における疾病管理と支援①
・結核について説明する。
【事前学習】
教科書3、p.219-225「結核」を読む。
【事後学習】
結核に関する国家試験問題を解く。
30分 齋藤 道子
横山 和世
2 10 21 1 【講義】 <感染症保健>
感染症対策における疾病管理と支援②
・HIV感染症・エイズ・性感染症について説明する。
【事前学習】
教科書3、p.226-228「HIV感染症・エイズ・性感染症」を読む。
【事後学習】
感染症・エイズ・性感染症に関する国家試験問題を解く。
30分 齋藤 道子
3 10 29 1 【講義】 <感染症保健>
感染症対策における疾病管理と支援③
・新興・再興感染症、その他の感染症について説明する。
【事前学習】
教科書3、p.216-219、228-232「新興・再興感染症と予防」「腸管出血性大腸菌感染症、肝炎」を読む。
【事後学習】
新興・再興感染症、その他の感染症に関する国家試験問題を解く。
30分
4 11 14 3 【講義】 <公衆衛生看護方法論>
健康相談
・保健指導の技術である看護技術、相談技術、教育技術を駆使して実施する保健師の健康相談について、目的・特徴、方法を説明する。
【事前学習】
教科書1、p.114‐121の「健康相談」を読む。
【事後学習】
講義終了後に出題する健康相談に関する国家試験問題を解く。
30分 横山 和世
5 11 14 5 【講義・演習】 <在宅看護方法論>
①在宅移行期の看護の役割と在宅における多職種・多機関の連携を学修する。
②DVDの事例を通して考える。
(グループワーク)
【事前学習】
DVDを視聴し、分からない用語について調べる。
事後学習:①リフレクション
②授業の復習、不足部分の追加学修を行う。
30分 野澤 里美
甲州 優
木村 由美
関 由香里
黒田 美香
6
11 21 3 【講義】 <公衆衛生看護方法論>
家庭訪問
・個人や家族の自宅に出向いて、健康相談や保健指導を行う保健師の家庭訪問の目的・特徴、方法について説明する。
【事前学習】
教科書1、p.144‐153の「家庭訪問における保健指導」を読む。
【事後学習】
講義終了後に出題する家庭訪問に関する国家試験問題を解く。
30分 横山 和世
7 11 21 4 【講義】 <公衆衛生看護方法論>
健康診査
・地域保健活動における健康診査について、地区活動としての健康診査の目的、健康診査の企画・実施・評価、法律に基づく健康診査について説明する。
【事前学習】
教科書1、p.122‐131の「健康診査」を読む。
【事後学習】
講義終了後に出題する健康診査に関する国家試験問題を解く。
30分
8 11 21 5 【講義・演習】 <在宅看護方法論>
在宅療養者の日常生活的支援の実際
【事前学習】
在宅看護学の授業内容の復習をする。
【事後学習】
①リフレクション
②授業の復習、不足部分の追加学修を行う。
30分 ゲストスピーカー
鮎澤 みどり
(友志会訪問看護ステーションたんぽぽ所長)
野澤 里美
9
11 25 1 【講義】 <壬生の歴史と文化>
[最新]壬生の「名医」と「名薬」
-漢方の大家 河内全節と古川精一、そして良薬「太田胃散」-
事後学習:講義内容を復習し、重要点をノート等にまとめておくこと。授業内で提示するリフレクションに回答すること。 15分 中野 正人
10 11 28 3 【講義】 <公衆衛生看護方法論>
地域組織活動
・地域組織の育成・支援の定義・対象・目的と過程を概説し、活動支援の展開事例から保健師の役割を説明する。
【事前学習】
教科書1、p.222‐232の「地域組織活動にかかわる概念」を読む。
【事後学習】
講義終了後に出題する地域組織活動に関する国家試験問題を解く。
30分 横山 和世
11 11 28 4 【講義】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育
・保健師が行う健康教育の目的・特徴、方法について説明する。[最新]
・「個」と「地域」の健康課題を連動させた健康教育や、住民との協働を意識した健康教育の展開方法について説明する。
【事前学習】
教科書1、p.180‐189の「地域における健康教育の位置づけ」を読む。
【事後学習】
講義終了後に出題する健康教育に関する国家試験問題を解く。
30分
12 11 28 5 【講義・演習】 <在宅看護方法論>
神経難病の療養者とその家族の暮らしを支える看護援助
【事前学習】
LMSに提示する。
【事後学習】
①リフレクション
②授業の復習、不足部分の追加学修を行う。
30分 野澤 里美
甲州 優
木村 由美
関 由香里
黒田 美香
13 12 2 1 【講義】 <壬生の歴史と文化>
壬生の戊辰戦争(安塚の戦い)と「軍陣医学」
-藩医の活躍と国内初の「女性看護師」の登場-
事後学習:講義内容を復習し、重要点をノート等にまとめておくこと。授業内で提示するリフレクションに回答すること。 15分 中野 正人
14 12 5 3 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習①:健康教育計画書(目的・目標)の作成
・「個」の事例を束ね「地域」の健康課題を導き出す方法を学習する。
・地域の健康課題を解決するための一手法として健康教育を取り上げ、健康教育の目的・目標を設定する方法を学習する。
【事前学習】
教科書2、p.14-28を読む。
20分 横山 和世
加藤 典子
桐生 育恵
榊原 理恵子
二野屏 美佳
15 12 5 4 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習②:健康教育計画書(健康教育の概要)の作成
・健康教育の目的・目標に基づいて、健康教育を企画する方法を学習する。
【事前学習】
教科書2、p.56‐68を読む。
20分
16 12 12 3 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習③:経過発表
・健康教育計画書の作成経過を発表し、話し合いや質疑応答を通して、効果的な健康教育について再考する。
【事前学習】
教科書2、p.70‐84、p.196‐211を読む。
30分
17 12 12 4 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習④:健康教育計画書の作成(プラグラムの流れ)の作成
・健康教育の企画に基づいて、健康教育計画書を作成する方法を学習する。
18 12 19 3 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習⑤⑥:健康教育の教育媒体(教材)の作成
・健康教育の対象者や教育内容に合わせ、効果的な教育媒体(教材)の作成方法を学習する。
【事前学習】
グループで選択した健康教育のテーマに関する情報を収集する。
40分
19 12 19 4
20 1 9 3 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習⑦:健康教育のシナリオの作成
・健康教育の目的・目標を念頭に、健康教育を効果的に展開するための、シナリオの作成方法を学習する。
【事後学習】
自身が担当するシナリオを、ブラッシュアップする。
30分
21 1 9 4 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習⑧:健康教育のリハーサル
・健康教育のリハーサルを通して、健康教育を効果的に展開するための方法の改善と、自身の役割を明確化する。
【事後学習】
自身が担当するシナリオを暗記する。
30分
22 1 16 3 【演習】 <公衆衛生看護方法論>
健康教育演習⑨⑩:健康教育の実施
・企画した健康教育を実施し、学生が各々の役割を遂行することを通して、健康教育を評価する視点を学習する。
・健康教育の一連の過程を通して、保健師活動のPDCAサイクルについて学習する。
【事後学習】
教科書全体を活用し、演習で習得したことを論理的に理解する。
30分
23 1 16 4

回数 曜日 時限 授業計画/授業外学習 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間


[成績評価と基準]
・定期試験:50%、課題:50%
・課題の提出期限や場所については、授業中に提示する。
[履修上の注意]
・本科目は、他の科目(公衆衛生看護方法論、壬生の歴史と文化、在宅看護方法論)を統合して行う。授業担当者の指示に従うこと。
・事前/事後課題は、必ず取り組むこと。
<壬生の歴史と文化>
壬生町および壬生町立歴史民俗資料館のホームページを閲覧し、壬生町の概況と歴史を理解しておくこと。
[教科書]
<公衆衛生看護方法論>
1.標準保健師講座2 公衆衛生看護技術、医学書院(電子教科書)
2.PDCAの展開図でわかる 「個」から「地域」へ広げる保健師活動、守田孝恵編、クオリティケア
<感染症保健>
3.標準保健師講座3 対象別公衆衛生看護活動、医学書院(電子教科書)
<在宅看護方法論>
4.系統看護学講座 専門分野 地域・在宅看護論[1] 地域・在宅看護の基盤 医学書院(電子教科書)
5.系統看護学講座 専門分野 地域・在宅看護論[2] 地域・在宅看護の実践 医学書院(電子教科書)
[参考書・参考資料]
<壬生の歴史と文化>
・壬生町史 普及版 壬生の歴史(改訂版).壬生町教育委員会,2000
・しもつけ古墳群-下毛野の覇王、吾妻ノ岩屋から車塚へ-.壬生町立歴史民俗資料館,2011
・慈覚大師円仁.壬生町立歴史民俗資料館,1994.
・シリーズ藩物語 壬生藩.現代書館,2019.
・下野近代医学の原点「壬生の医療文化史」 先駆者の医術を訪ねて.獨協医科大学・壬生町立歴史民俗資料館,2014.
・壬生のヒポクラテスたち 医は仁術なり.「郷土の偉人顕彰作業」実行委員会,2019.
<在宅看護方法論>
・河野あゆみ(2023):地域・在宅看護過程第2版 医学書院
・戸村ひかり(2019):よくわかる退院支援 学研
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
科目責任者。メールアドレスは、授業時に提示する。
オフィスアワー:講義日の12:00~13:00
[備考]
・講義資料は事前にLMSに掲載し、学生の学修状況を確認する。
・講義内でLMS等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。
・講義内で実施した小テストやLMSに挙げられた質問について、講義内で回答・解説する。
・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。