分野 | 基礎分野 | 区分 | 科学的思考の基盤 | 科目コード | |
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授業科目 | 看護物理学 | 科目責任者 | 大森 理恵 |
1単位 |
講義 |
15時間 |
8回 |
1学年 前期 |
[授業の概要] 人体やその生活環境の中に見られる現象を具体的な例として、科学的知識や基礎的な物理法則を学ぶ。 |
[授業の目的] 1. 身近な物理的現象を理解するための基礎的知識や基本法則を理解する。 2. 広く物理現象に興味を持ち、観察し、科学的に解釈するセンスを養う。 3. 様々な医療の場面を科学的に理解し、より良い実践方法について学修する。 |
[到達目標] 1. 力のモーメントを利用して日常動作に必要な力を節約したり安定性の向上を図れることを理解し、看護動作の改善等に役立てることができる。 2. 身近な現象の中で圧力がどのような役割をはたしているのかを理解し、環境や人体における圧力現象について説明できる。 3. 自然環境の物理量(大気圧・血圧・熱・温度・音・光・放射線など)について理解し、生命活動を維持させていくための対処について説明できる。 |
[DPとの関連] DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる |
[時限と時間] |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 4 | 28 | 日 | 4 | 【講義・演習】 物理量と単位、身の周りではたらく力、問題演習 |
事前学習:日常で使う単位や身近にはたらく力の例をいくつか列挙する。 事後学習:SI単位と常用単位の関係をまとめる。身の周りではたらく力についてまとめる。 |
20分 | 大森理恵 | |
2 | 5 | 19 | 日 | 4 | 【講義・演習】 重力と安定性、力のモーメント、体位変換への応用、問題演習 |
事前学習:どんな姿勢になると転倒するか、体の動きを観察する。 事後学習:安定の条件を説明し、安定性を増すための工夫を考える。 |
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3 | 5 | 26 | 日 | 4 | 【講義・演習】 圧力の定義、圧力を表すいろいろな単位、血圧とその測定、問題演習 |
事前学習:天気図をみて数地点の気圧の値をメモする。水中で体が感じる水圧と水深の関係を想像する。 事後学習:一定の深さでの水圧の値を計算し、いろいろな単位で表す。 |
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4 | 6 | 2 | 日 | 4 | 【講義・演習】 温度と熱、熱と物質の状態、熱の伝わり方、問題演習 |
事前学習:体温が高いと熱があるというが、熱とは何か考える。 事後学習:温度変化や状態変化に伴う熱量を計算する。3通りの熱伝導についてまとめる。 |
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5 | 6 | 9 | 日 | 4 | 【講義・演習】 静電気と電流、電力、電気回路、問題演習 |
事前学習:自宅の1ヶ月の電気使用量を調べておく。 事後学習:電気使用量の各項目について説明する。 |
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6 | 6 | 16 | 日 | 4 | 【講義・演習】 波、音と光とは、音や光の性質、問題演習 |
事前学習:池に小石を落とした時の水紋を観察する。 事後学習:波を特徴づける物理量を整理し、音や光の性質との関係についてまとめる。 |
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7 | 6 | 23 | 日 | 4 | 【講義・演習】 原子と原子核、放射線の基礎、問題演習 |
事前学習:知っている放射線の名前を列挙する。 事後学習:放射線とは何か、物体にどう影響しどう防護できるかまとめる。 |
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8 | 6 | 30 | 日 | 4 | 【演習】 試験・まとめ |
[成績評価と基準] 授業参加状況と筆記試験の総合評価 授業への取組み姿勢(事前学習10%、事後学習10%)及び、筆記試験(80%) |
[履修上の注意] 前回の学修内容を復習した上で毎回の講義に臨むこと |
[教科書] 「系統看護学講座 基礎分野 物理学」 豊岡了 内山豊美 大鷲雄飛 著 医学書院 |
[参考書・参考資料] 「完全版ベッドサイドを科学する -看護に生かす物理学ー」 平田雅子 著 学習研究社 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 基本的には講義日の講義前後の時間で対応する。(連絡は、平日9:00-17:00 : rohmori@dokkyomed.ac.jp まで) |
[備考] ・講義資料はLMSに掲載する。 ・講義内にLMSにて事前、事後学習の確認テストを行う。 |