分野 専門基礎分野 区分 疾病の成り立ちと回復の促進 科目コード
授業科目 ★微生物学 科目責任者 石川 知弘(臨床検査技師)
1単位
講義
15時間
8回
1学年 前期
[授業の概要]
感染症患者は診療科の区別なく発生し、医療従事者の誤った知識・行動により伝播・拡散することがあるため、看護学生として正しく感染症について理解することが必要である。本科目では、感染症の理解のために、病原微生物の基本的性状、病原性とそれによって生ずる病態について、また感染症への対応手段として、宿主の防御機構や感染防御策・化学療法について解説する。
[授業の目的]
感染症の原因である微生物の分類や一般性状およびそれらによって生じる病気、感染経路を理解する。また、感染症対策として感染防御策やワクチン・化学療法について理解し、感染制御の基礎を理解することで、看護師として必要な微生物学的基礎知識を学修する。
[到達目標]
感染症とは何か(原因微生物の種類や一般性状、感染経路、病気など)、感染症対策・感染制御とは何か(ワクチン、化学療法、宿主免疫応答、滅菌法・消毒法、標準予防策など)について理解し、基礎を説明できる。
[DPとの関連]
DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる
回数 曜日 時限 授業内容 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 30 2 【講義】 微生物学総論I:微生物学の歴史、細菌・ウイルス・真菌・原虫の構造と感染機構、他 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
30分 石川知弘
(臨床検査技師)
2 5 14 2 【講義】 微生物学総論II:感染経路、化学療法、薬剤耐性、他 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
3 5 21 2 【講義】 微生物学総論III:感染制御(滅菌と消毒、ワクチン)、他 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
4 5 28 2 【講義】 微生物学総論IV:感染と免疫(宿主-病原体関係、自然免疫と獲得免疫) 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
5 6 4 2 【講義】 細菌学各論:病原細菌と細菌感染症 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
6 6 11 2 【講義】 ウイルス学各論:病原ウイルスとウイルス感染症 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
7 6 18 2 【講義】 真菌・原虫学各論:病原真菌・原虫と真菌感染症・原虫感染症 事前学習:事前学習用動画を視聴する。
事後学習:配布資料内の復習問題を解答することが求められる。
8 6 25 2 【講義】 試験・まとめ


[成績評価と基準]
授業参加状況および筆記試験 で評価する。
また各回の最初に事前学習動画に基づく小テストを実施し、その結果を最終成績評価に組み入れる。
[履修上の注意]
学習項目が多いので、講義では国家試験において重要な点および医療従事者として知っておいて欲しい点について重点を置く。きちんと理解するためには事前・事後学習が重要であり、講義配付資料の復習問題などを活用した日常的な能動的学習が求められる。質問は随時受け付ける。メールでも可。
[教科書]
系統看護学講座 専門基礎
 疾病の成り立ちと回復の促進3 微生物学 医学書院
[参考書・参考資料]
ナーシンググラフィカ⑤
疾病の成り立ち 臨床微生物・医動物  メディカ出版
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
メール(toishika@dokkyomed.ac.jp)は随時対応可。ただし、問題の単純な答え合わせの依頼ではなく、講義で理解しきれなかった点や疑問点等きちんとした質問の体裁を取っていること。
直接面会希望の場合は事前にメールで日時を設定する。毎回の講義終了後の質問はその限りではない。
[備考]
出席状況および筆記試験