分野 基礎分野 区分 人間と生活・社会の理解 科目コード
授業科目 多様な文化の理解(文化人類学入門) 科目責任者 渥美 一弥
1単位
講義
15時間
8回
1学年 後期
[授業の概要]
現在、多くの人々が一生のうちに移動を繰り返し、国を越え文化の異なる地域を移動しながら生活するようになっている。ひとつの国や地域に文化的背景の異なる人々が共住することで、多くの文化が互いに接触する機会が増えている。自分が属する社会と異なる言語、文化、価値観を持つ多民族の人々に関心を寄せ、文化人類学の基礎的な視点を学び、異なる文化のとらえ方や枠組みについて学ぶ。
[授業の目的]
看護者は、国籍、人種・民族、宗教、信条などの性質にかかわらず、対象となる人々に平等に看護を提供するために、人や人の生活を形成する文化を学び文化や価値観の多様性と普遍性について理解する。
(国際的視野を持ち看護を実践できる)
[到達目標]
1.多様な文化や価値観を有する人々とのコミュニケーションについて知る
2.世界の諸民族の歴史とその民族の抱えている問題について説明できる
3.「文化」の多様性と同時に、医療や身体をめぐる多様な価値観について説明できる
4.異なる価値観の社会で生きることで生じる言語、文化、価値観および制度に関わる諸課題について説明できる
[DPとの関連]
DP1 専門職業人としての倫理観に基づく看護を実践できる
回数 曜日 時限 授業内容 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 12 4 3 【講義】 文化の定義 事後学習:日常生活で異文化を感じるのはどんな時は、それに対してこれまで自分がどのように考えていたか、省察する。 30分 渥美 一弥
2 12 11 3 【講義】 言語と文化 事後学習:教科書を読み、他文化を理解することの難しさについて考えをまとめておく。
3 1 8 3 【講義】 ジェンダー 事後学習:教科書を読み、ジェンダーという認識の仕方の成立ちについて復習しておく。
4 1 22 3 【講義】 婚姻・家族・コミュニティ 事後学習:教科書を読み、婚姻規則の成立の背景について考えをまとめておく。
5 2 5 3 【講義】 通過儀礼 事後学習:教科書をよく読んで、自分がこれまで経験した、あるいはこれから経験する「儀礼」の意味について考えをまとめておく。
6 2 12 3 【講義】 通過儀礼までのまとめテストとDVD視聴。
7 2 19 3 【講義】 宗教と世界観への対応 事後学習:教科書を読み、信仰体系について考えをまとめておく。
8 2 26 3 【講義】 試験・まとめ


[成績評価と基準]
全講義出席を前提として、授業中の発言内容や積極性、中間のまとめテストと最後の試験の内容(70%)と他者の意見に耳を傾ける姿勢(30%)により評価する。
[履修上の注意]
特に指定した場合以外の予習は必要ないが、講義後に、講義内容や教科書内容を読み直し、自分の考えをまとめ、自分の認識のしかたについて再考してみること。
[教科書]
渥美一弥:「共感」へのアプローチ:文化人類学の第一歩、春風社、2019.
[参考書・参考資料]
系統看護学講座 文化人類学 医学書院  この他、講義時に適宜参考文献を提示するので、興味・関心に応じて参照のこと。
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
E-mailにて受け付ける。詳細は初回、講義時に説明する。
[備考]