分野 | 専門分野 | 区分 | 看護実践を支える科目 | 科目コード | |
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授業科目 | ★老年看護学概論 | 科目責任者 | 臼井 えみ(看護師) |
1単位 |
講義 |
15時間 |
8回 |
1学年 後期 |
[授業の概要] 超高齢社会を迎え、高齢者の暮らしが多様化する中、高齢者の発達課題と身体的・心理的・社会的・スピリチュアル的特徴とは何かを学び、その人がその人らしい健やかな生活と安らかな死を支援できる。また、高齢者を生活者の視点で捉え、住み慣れた地域でより豊かな人生が送れるように、保健・医療・福祉がどのように連携・協働しているか専門的な知識・技術・態度を学修する。 |
[授業の目的] 高齢者の発達課題と身体的・心理的・社会的・スピリチュアル的特徴を学修し、看護の対象である高齢者を総合的に理解できる。さらに、高齢者とその家族・地域がもてる強み、資源に着目し、健やかで豊かな生活と安らかな死をめざし、地域包括ケアシステムにおける老年看護の役割について学修することを目的とする。 |
[到達目標] 1.老年看護学および老年看護の概念を説明できる。 2.老年期とは、成長発達の最終段階であり、人としての英知を統合し、穏やかに幸福な死を迎える段階であることを説明できる。 3.加齢に伴う身体的・心理的・社会的・スピリチュアル的特徴について説明できる。 4.高齢者を生活者の視点でとらえ、もてる力を活かし、より豊かな暮らしを支える保健・医療・福祉の連携・協働について説明できる。 5.高齢者の人権、生き方や価値観を尊重し生活者の視点で考えられる。 |
[DPとの関連] DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 10 | 8 | 火 | 1 |
【講義】 1.老年看護学の概要 1)老年看護学とは2)老年期の年齢区分と特徴3)加齢・老化について |
事前学習:①夏休みの課題「介護保険制度」について調べ、まとめる。②教科書「第1章 B P4〜7 」「C P11~12」を加齢・老化の違いや定義を意識しながら読む。 | 30分 | 臼井えみ(看護師) | |
2 | 10 | 21 | 月 | 1 | 【講義】 2.老年期にある高齢者の特徴1)加齢に伴う変化:①身体的 | 事前学習:教科書「第1章 B P7〜9」を加齢による身体的側面にはどのような変化が起こるかを意識しながら読む。 | 臼井えみ(看護師) | ||
3 | 11 | 6 | 水 | 1 |
【講義】 ②心理的③社会的 2)老年期の発達課題:①ハヴィガースト②エリクソン③ペック 3)ストレングス 4)スピリチュアル的特徴 |
事前学習:教科書「第1章 B P9〜12 」を加齢による心理的・社会的側面にはどのような変化が起こるかを意識しながら読む。さらに、高齢者の発達課題について、成人期の発達課題と何が違うかを、教科書「第1章C P13~16」を読む。 事後学習:事例を読み対象のストレングスは何かに視点をおきながら自己の考えをまとめる。 |
臼井えみ(看護師) | ||
4 | 11 | 11 | 月 | 1 |
【講義】 3.統計的特徴1)老年人口2)平均寿命3)通院率・受療率 4)死因(自殺も含む) 5)不慮の事故6)世帯構造 |
事前学習:第1章C 「P16~19」、第3章「Ⅽ P81」をストレングスの意味を考えながら読む。 事後学習:「国民衛生の動向」より高齢者の不慮の事故について調べ自己の考えをまとめる。 |
阿部洋子(看護師) | ||
5 | 11 | 18 | 月 | 3 |
【講義】 4.高齢者と暮らし 1)高齢者と家族の関係 2)就労(経済) 3)介護の実際 5.高齢者の権利擁護 1)スティグマ・エイジング・アドボカシー 2)高齢者虐待・身体拘束 3)成年後見制度 |
事前学習:教科書「第2章A P32~36」を高齢者の暮らしを意識しなら読む。「第2章B P36 ~67」を高齢者の現状と課題を意識しながら読む。 | 阿部洋子(看護師) | ||
6 | 12 | 3 | 火 | 2 |
【講義】 6.高齢者と社会参加 1)アクティブ・エイジング 7.高齢者を支える制度・政策1)高齢者社会における保健・医療・福祉の動向 2)新オレンジプラン |
事前学習:同上 | 鈴木大作(MSW) | ||
7 | 12 | 10 | 火 | 2 | 【講義】 3) 介護保険制度の現状と課題 |
事前学習:夏休みの課題を振り返る。 |
鈴木大作(MSW) | ||
8 | 1 | 22 | 水 | 1 |
【講義】 試験・まとめ |
臼井えみ(看護師) |
[成績評価と基準] 課題レポート(30%)・筆記試験(70%)の総合評価 |
[履修上の注意] ①看護学概論、基礎看護学の知識を活用する。 ②日本の高齢者を取り巻く状況を自らニュースや看護雑誌から把握する。 ③授業前にLMSを確認する。 |
[教科書] ①系統看護学講座 専門分野 老年看護学 医学書院 ②系統看護学講座 専門分野 老年看護 病態 疾患論 医学書院 |
[参考書・参考資料] ①高齢者看護セミナー 高齢者の特徴と日常生活看護のポイント メヂカルビュー社 ②個別性を重視した認知症患者にケア 医学芸術社 ③系統看護学講座 専門基礎3 社会保障・社会福祉 健康支援と社会保障度 医学書院 |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 授業の前後に確認する。 |
[備考] |