分野 専門分野 区分 看護実践を支える科目 科目コード
授業科目 ★母性看護学概論 科目責任者 佐藤 真奈(助産師)
1単位
講義
15時間
8回
1学年 後期
[授業の概要]
母性看護学概論では、「性と生殖」「ジェンダー」の視点をもって、女性の生涯にわたる健康と親になるということについて考えていきます。
近年、母子を取り巻く環境は著しく変化し、晩婚化、出産年齢の上昇、出生数の減少とともに現代の女性が、母親になることで抱える課題や問題について、日本の社会情勢や施策、法制度について、現在の母子を取り巻く環境から捉えていきましょう。
さらに、女性ホルモンの分泌からはじまる思春期、性機能が成熟する成熟期、性機能が衰退していく更年期、加齢に伴う変化が生じる老年期、それぞれのライフステージに焦点を当てて、女性の生涯を通じた健康について考えていきます。
[授業の目的]
「母性とはなにか」、女性の生涯にわたる健康を考えて行く上で必要となる母性看護学の概念を理解する。
[到達目標]
1.母性および母性看護学の概念について多角的に学び、母性看護学を学ぶ意義と主要な理論を理解する。
2.日本や世界の母子保健に関する統計とその背景にある事象を読み取り、その数字の意味を考えることができる。
3.思春期、成熟期、更年期、老年期の女性の身体的・心理的・社会的特徴と健康課題について理解する。
4.女性の健康をめぐる様々な問題や課題に対し、女性が自らの力で対処できるように支援する方法を理解する。
5.母性看護学領域における倫理的課題について理解する。
[DPとの関連]
DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる
回数 曜日 時限 授業内容 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 12 2 3
【講義】 1.母性看護の基盤となる概念
1)母性とは
2)セクシュアリティ
3)リプロダクティブヘルス/ライツ
4)ジェンダー
課題レポート:母子健康手帳体験について説明する

30分 佐藤真奈
(助産師)
2 12 9 3 【講義】 1.母子を取り巻く環境と現状・課題
1)母子保健統計(出生)
・出生数
・合計特殊出生率
・リプロダクティブヘルスに関する日本と世界の動向

事前学習:
テキスト・配布資料の該当するところを熟読する。
事後学習:学習内容を復習する。
3 1 20 3
【講義】 1.母子を取り巻く環境と現状・課題
1)母子保健統計(死亡)
・妊産婦死亡
・周産期死亡
・死産
・人工妊娠中絶
・新生児死亡
課題レポート提出
4 2 3 3 【講義】 1.母性を支える法律と施策
1)母子保健に関する法律と施策
2)女性の就労と母性保護に関する法律
3)少子社会における次世代育成支援に関する法律と施策
5 2 5 1 【講義】 1.女性のライフステージにおける看護
1)女性のライフサイクルにおける形態・機能の変化
2)現代女性のライフサイクル
染谷真弓
(助産師)
6 2 12 1
【講義】 1.女性のライフステージ各期における健康と看護
1)思春期女性の特徴・課題・健康問題
2)成熟期女性の特徴・課題・健康問題

7 2 19 1 【講義】 1.女性のライフステージ各期における健康と看護
3)更年期の特徴・課題・健康問題
4)老年期の特徴・課題・健康問題
8 2 26 1 【講義】 試験・まとめ
佐藤真奈
(助産師)
染谷真弓
(助産師)


[成績評価と基準]
課題レポート(20%)筆記試験(80%)で評価
[履修上の注意]
・自己学習をして臨むこと
・課題提出の期限を守ること
・授業前に授業資料の確認をすること
[教科書]
①森恵美他著:系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学[1]母性看護学概論 医学書院
[参考書・参考資料]
①母子保健の主なる統計 公益財団法人 母子衛生研究会
②国民衛生の動向 一般社団法人 厚生労働統計協会
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
授業終了時に受け付けます。
[備考]
講義資料は事前にLMSで配布する。