分野 | 専門基礎分野 | 区分 | 疾病の成り立ちと回復の促進 | 科目コード | |
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授業科目 | ★看護につながる病気の理解Ⅰ | 科目責任者 |
1単位 |
講義 |
30時間 |
15回 |
2学年 前期 |
[授業の概要] この授業は、国試に頻出する代表的な疾患について、1年次に学んだ「人体の構造と機能」が、どのような状態のもとで正常から異常へと移行していくのか、疾病の成り立ちをどのように見極め治療していくのかについて学習する。そして疾病の予防と回復の促進に繋がる看護実践の視点を習得し、看護アセスメントの基盤とする。 |
[授業の目的] 「人体の構造と機能」を基盤に、その正常性が疾病によってどのように障害されるのか、その①原因・誘因 ②症状とその病態生理 ③検査と診断 ④治療 ⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 について学習する。 |
[到達目標] 1.基盤となる「人体の構造と機能」について説明できる。(事前学習) 2. 代表的な疾患の ①<原因・誘因> について説明できる。 3.代表的な疾患の ②<症状とその病態生理> について説明できる。 4.代表的な疾患の ③<検査と診断>について説明できる。 5.代表的な疾患の ④<治療> について説明できる。 6.代表的な疾患の ⑤予防と回復の促進に向けた<看護実践の視点> について説明できる。 |
[DPとの関連] DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 |
【講義】 呼吸器・アレルギー疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復の促進に向けた看護実践の視点 1)呼吸器感染症 肺炎、気管支炎、肺結核、インフルエンザ、COVID、SIRS |
事前学習:①ナーシングチャンネル「人体の構造と機能」第9巻呼吸器系 ②感染形式(飛沫、空気)、肺炎の分類についてまとめる。 事後学習:講義での配布資料を復習する。 |
30分 | ||||||
2 |
【講義】 呼吸器・アレルギー疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)間質性肺炎 2)肺線維症 3)胸膜炎 |
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3 |
【講義】 呼吸器・アレルギー疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)アレルギーのしくみ(分類Ⅰ~Ⅳ型含) 2)気管支喘息 3)慢性閉塞性肺疾患(在宅酸素療法含) |
事前学習:①ナーシングチャンネル同上 ②呼吸機能検査についてまとめる。 事後学習:講義の配布資料を復習する。 |
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4 |
【講義】 呼吸器・アレルギー疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)悪性腫瘍 肺がん、悪性胸膜中皮腫、縦隔腫瘍、 2)気胸(胸腔ドレナージ含) |
事前学習:①ナーシングチャンネル同上 ②肺がんの病理組織型、気胸と胸水についてまとめる。 事後学習:講義の配布資料を復習する。 |
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5 |
【講義】 呼吸器・アレルギー疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)関節リウマチ 2)全身性エリトマトーデス 3)強皮症、 4)シェグレーン症候群、 5)多発性筋炎、皮膚筋炎、6)ベーチェット病 |
事前学習:①ナーシングチャンネル「人体の構造と機能」第5巻 生体の防御機構 ②膠原病の概念と臨床的症状、レイノー現象についてまとめる。 事後学習:講義での配布資料を復習する。 |
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6 |
【講義】 循環器疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)高血圧 2)心不全(急性、慢性) |
事前学習:①ナーシングチャンネル「人体の構造と機能」第7巻 循環系(1) 第8巻 循環系(2) ②血圧の調節機構、高血圧の診断基準についてまとめる。 ③体循環と肺循環についてまとめる。 事後学習:講義での配布資料を復習すること。 |
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7 |
【講義】 循環器疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)不整脈(心電図波形判別)、ペースメーカー、除細動 |
事前学習:①ナーシングチャンネル同上 ②心臓刺激伝導系と心電図についてまとめる。 事後学習:配布資料を復習する。 |
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8 |
【講義】 循環器疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞) |
事前学習:①ナーシングチャンネル同上 ②狭心症・心筋梗塞時の心電図変化についてまとめる。 事後学習:講義での配布資料を復習する。 |
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9 |
【講義】 循環器疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)弁膜症(心音、弁置換術含) 2)大動脈解離 3)心筋梗塞(CABG) |
事前学習:①ナーシングチャンネル同上 ②心臓および弁膜の構造、冠状動脈の解剖、大動脈解離の分類についてまとめる。 事後学習:配布資料を復習する。 |
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10 |
【講義】 腎・泌尿器系疾患の原因・誘因、症状とその病態生理、検査と診断、治療、予防と回復に向けた看護実践の視点 1) ネフローゼ症候群 2) 糸球体腎炎 ・急性糸球体腎炎 3)尿路の感染症 ・腎盂腎炎 4) 全身疾患による腎障害 ・糖尿病性腎症 ・ループス腎炎 |
事前学習:①ナーシングチャンネル「人体の構造と機能」第19巻 泌尿器系 / 腎泌尿器 ②腎臓の機能と構造についてまとめておくこと。 事後学習:配布資料を復習すること。 |
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11 | |||||||||
12 |
【講義】 腎・泌尿器系疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)腎不全(透析療法を含む) ・急性腎障害⁽急性腎不全) ・慢性腎臓病(慢性腎不全) |
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13 |
【講義】 血液・造血器疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)造血機能障害 鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病、後天性免疫不全症候群(エイズ) |
事前学習:①ナーシングチャンネル「人体の構造と機能」第6巻 血液 / 血液・造血器 ②血液の成分(血球、血漿)、血球の形態と機能、正常値についてまとめる。 事後学習:講義での配布資料を復習する。 |
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14 |
【講義】 血液・造血器疾患の①原因・誘因、②症状とその病態生理、③検査と診断、④治療、⑤予防と回復に向けた看護実践の視点 1)造血器の腫瘍 白血病(急性、慢性)、多発性骨髄腫、骨髄移植、悪性リンパ腫 |
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15 | 6 | 25 | 火 | 4 | |||||
試験 |
[成績評価と基準] 筆記試験(100%) |
[履修上の注意] この授業は、1年次に学んだ「身体の正常な構造と機能」について理解した上で臨むことが必須となります。そのためにシラバスに示した【事前学習】を行い授業に臨んで下さい。さらに各自の理解に合わせて、主体的に学習してください。 |
[教科書] 系統別看護学講座 医学書院 成人看護学①[2]呼吸器 ②[3]循環器 ③[4]血液・造血器 ④[8]腎・泌尿器 ⑤[11]アレルギー・膠原病・感染症 |
[参考書・参考資料] 1.辰元宗人総監修:マインドマップでつながる!わかる! 学研 2.講師から推薦されたもの |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] 講義終了時、直接講師に質問する。 |
[備考] |