分野 専門基礎分野 区分 疾病の成り立ちと回復の促進 科目コード
授業科目 ★看護につながる病気の理解Ⅳ 科目責任者 白井 薫(看護師)
1単位
講義
30時間
15回
2学年 前期
[授業の概要]
この授業は、国試に頻出する代表的な疾患について、1年次に学んだ「人体の構造と機能」「子どもの成長発達」が、どのような状態のもとで正常から異常へと移行していくのか、疾病の成り立ちをどのように見極め治療していくのかについて学習する。そして疾病の予防と回復の促進に繋がる看護実践の視点を習得し、看護アセスメントの基盤とする。
[授業の目的]
「人体の構造と機能」「子どもの成長発達」を基盤に、その正常性が疾病によってどのように障害されるのか、その①原因・誘因 ②症状とその病態生理 ③検査と診断 ④治療 ⑤看護実践の視点 について学習する。
[到達目標]
1. 基盤となる「人体の構造と機能」「子どもの成長発達」について説明できる。(事前学習)
2.  代表的な疾患の ①<原因・誘因> について説明できる。
3. 代表的な疾患の ②<症状とその病態生理> について説明できる。
4. 代表的な疾患の ③<検査と診断>について説明できる。
5. 代表的な疾患の ④<治療> について説明できる。
6. 代表的な疾患の ⑤予防と回復の促進に向けた<看護実践の視点> について説明できる。
[DPとの関連]
DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる
回数 曜日 時限 授業内容 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 【講義】 先天異常
染色体異常
①ナーシングチャンネル:小児看護学「①乳児の脳の発達と反射」を視聴してくる。 30分
2 【講義】 新生児期疾患
低出生体重、黄疸
①ナーシングチャンネル:小児看護「NICU・GCUの看護」を視聴してくる。
②胎児の成長、低出生体重児の分類、新生児呼吸障害についてまとめる。
3 【講義】 代謝性・内分泌系の疾患
Ⅰ型糖尿病
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第17巻 内分泌系」を視聴してくる。
②内分泌・ホルモンについてまとめる。
4 【講義】 アレルギー疾患
気管支喘息、食物アレルギー、リウマチ性疾患
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第9巻 呼吸器系[1]」、「第5巻 生体の防御機構」を視聴してくる。
②1)アレルギー反応の分類、2)アナフィラキシーショックについてまとめる。
5 【講義】 小児の感染症 ①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第5巻 生体の防御機構」を視聴してくる。
②1)脱水症、2)予防接種、3)出席停止基準についてまとめる。
6 【講義】 呼吸器系の疾患
肺炎、細気管支炎、クループ症候群
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第9巻 呼吸器系[1]」を視聴してくる。
②気管支・肺の構造についてまとめる。
7 【講義】 循環器系の疾患
先天性心疾患、川崎病
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第7巻 循環系[1]」を視聴してくる。
②1)肺循環・体循環、2)チアノーゼについてまとめる。
8 【講義】 消化器系の疾患
食道閉鎖症、肥厚性幽門狭窄症、胆道閉鎖症
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第18巻 消化器系」を視聴してくる。
②小児外科の対象疾患となる消化器疾患についてまとめる。
9 【講義】 腸重積症、巨大結腸症、鎖肛
10 【講義】 血液・造血器系の疾患
白血病、血友病、特発性血小板紫斑病
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第6巻 血液」を視聴してくる。
②骨髄穿刺についてまとめる。
11 【講義】 悪性新生物
脳腫瘍、神経芽腫
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第12巻 神経系[2] 中枢神経系」を視聴してくる。
②大脳・中脳・小脳・延髄についてまとめる。
12 【講義】 腎・泌尿器系の疾患
急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第19巻 泌尿器系」を視聴してくる。
②腎臓の解剖・構造、尿生成の仕組みについてまとめる。
13 【講義】 筋・神経系の疾患
てんかん、脳性麻痺、筋ジストロフィー
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第11・12巻 神経系[1][2]」、「第15巻 運動系[2] 筋系」を視聴してくる。
②1)神経変性疾患の概念、2)運動系(錐体路系、錐体外路系、脊髄小脳系)の機能についてまとめる。
14 【講義】 運動器系の疾患
先天性股関節脱臼、骨折、先天性内反足
①ナーシングチャンネル:人体の構造と機能「第14巻 運動系[1] 骨格系」を視聴してくる。
②小児の四肢痛を主訴とする疾患についてまとめる。
15 【講義】 精神機能障害
発達障害
①ナーシングチャンネル:自閉症とともに「第1巻 自閉症とともに生きる ⑨幼児の活動」、「第2巻 自閉症の人を理解する」を視聴してくる。
【講義】 試験


[成績評価と基準]
課題レポート(30%) 筆記試験(70%)により総合的に評価する。
[履修上の注意]
この授業は、1年次に学んだ「身体の正常な構造と機能」「子どもの成長発達」について理解した上で臨むことが必須となります。そのためにシラバスに示した【事前学習】を行い授業に臨んで下さい。さらに各自の理解に合わせて、主体的に学習してください。
[教科書]
1.系統看護学講座 専門分野 小児看護学[2] 小児臨床看護各論 医学書院
[参考書・参考資料]
1.ナーシングチャンネル 
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)]
授業日に対応する。
[備考]
1.課題レポートはLMSに提出する。提出期限を過ぎた場合は提出できないので、評価対象とならない。必ず期限内に提出すること。