分野 | 専門基礎分野 | 区分 | 人体の構造と機能 | 科目コード | |
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授業科目 | 人体の構造Ⅰ | 科目責任者 | 北沢 祐介 |
1単位 |
講義・演習 |
30時間 |
15回 |
1学年 前期 |
[授業の概要] 看護の対象である人の体の仕組みを学び、日常生活行動をつかさどる原点を理解することを目的とする。この科目では解剖見学を取り入れそれぞれ臓器や器官の構造及びお互いの構造の位置関係と関連性などを、より具体的に理解し看護に生かせるように学習する |
[授業の目的] 1.人体の構成要素の名称がわかる 2.組織・器官系の構造を学び、それらがどのように関連しあっているかを理解する 3.人体解剖見学、図版を通し、器官系の全体的配置を理解する 4.人体解剖見学、図版を通し、人体の仕組みついて見識を深め看護実践に活用する |
[到達目標] 1.人体の部位、組織、器官を説明できる 2.骨格系を理解することで、頭蓋、脊柱、胸郭、上肢骨格、下肢骨格を説明できる 3.筋系を理解することで、頭部、頸部、胸部、腹部、骨盤部、上肢、下肢を説明できる 4.神経系を理解することで、中枢神経、末梢神経の機能を説明できる 5.外皮系を説明することで、皮膚構造と機能を説明できる |
[DPとの関連] DP1 専門職業人としての倫理観に基づく看護を実践できる DP2 看護の対象を総合的に理解し、科学的な知識・技術に基づいた看護を実践できる DP4 看護の発展や質の向上に貢献できるよう主体的学修能力を身につけることができる DP5 国際的視野をもち看護を実践できる |
[時限と時間] 1時限(9:00~10:30) 2時限(10:40~12:10) 3時限(13:00~14:30) 4時限(14:40~16:10) 5時限(16:20~17:50) |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||
1 | 4 | 30 | 水 | 1 |
【講義】 解剖学概論1: ①本講義のカリキュラムツリーおよびディプロマポリシーでの位置づけを理解し、看護学を学ぶ上で必要な基礎知識であることを学ぶ。 ②生物の階層構造を理解し、人体の構築を学ぶ。 ③体部および部位の位置を理解し、診断時に使用する基本用語を取得する。 ④体腔内の器官とその位置を理解し、触診に必要な基礎知識を学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
事前学習:moodleの模範解答を参照にして、講義資料の空欄を穴埋め(課題を提出)、文章全体に一通り目を通す。確認試験の範囲は、moodleにて事前説明がある。 事後学習:確認試験問題やmoodleの練習問題を解きながら、学んだ内容を整理する 準備する物:iPad(電子教科書)、配布資料(事前に配布した講義資料、補足資料)、5色以上【赤、青、緑、橙、紫】の色鉛筆(推薦)またはペン |
20分 | 北沢 祐介 | |
2 | 4 | 30 | 水 | 2 |
【講義】 解剖学概論2: ①解剖学的正位を理解し、位置表現や回転運動を学ぶ基礎を身につける。 ②体部および部位の位置関係について、文章で表現する方法を習得する。 ③回転運動の概念を理解し、それを正確に文章で表現する方法を学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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3 | 5 | 7 | 水 | 1 |
【講義】 骨格系1: ①骨の構造と連結を理解し、人体交連骨格標本の構築を学ぶ。 ②関節の基本構造と種類を理解し、それぞれの運動能を学ぶ。 ③骨格の構造を理解し、体部との関連性を把握する。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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4 | 5 | 7 | 水 | 2 |
【講義】 骨格系2: ①頭蓋の構成とその形状を理解し、意義を学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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5 | 5 | 21 | 水 | 1 |
【講義】 骨格系3: ①脊柱の構成とその形状を理解し、意義を学ぶ。 ②胸郭の構成とその形状を理解し、意義を学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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6 | 5 | 21 | 水 | 2 |
【講義】 骨格系4: ①上肢骨格の構成とその形状を理解し、意義を学ぶ。 ②下肢骨格の構成とその形状を理解し、意義を学ぶ。 ③骨盤の構成とその形状を理解し、男女間の違いを学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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7 | 5 | 28 | 水 | 1 |
【講義】 筋系1: ①回転運動の仕組み(骨格筋・関節・運動神経)を理解し、運動の定義を学ぶ。 ②頭部・頸部・体幹の主な筋を理解し、それぞれの運動について学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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8 | 5 | 28 | 水 | 2 |
【講義】 筋系2: ①上肢・下肢の主な筋を理解し、それぞれの運動について学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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9 | 6 | 4 | 水 | 1 |
【講義】 神経系1: ①神経系の区分を理解し、その概要を学ぶ。 ②神経系を構築する細胞を理解し、それぞれの役割を学ぶ。 ③神経系の発生過程を理解し、その構築について学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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10 | 6 | 4 | 水 | 2 |
【講義】 神経系2: ①脳の区分を理解し、それぞれの主な中枢機能について学ぶ。 ②脊髄の構造を理解し、脊髄神経との関連性を学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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11 | 6 | 11 | 水 | 1 |
【講義】 神経系3: ①脳の支配血管を理解し、脳への血流路について学ぶ。 ②中枢神経系の周囲を覆う組織の構造を理解し、その役割を学ぶ。 ③脳脊髄液の循環経路を理解し、中枢神経系の恒常性維持機構について学ぶ。 ④ヤコビー線の位置を理解し、腰椎穿刺時における脊髄神経麻痺の回避メカニズムを学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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12 | 6 | 11 | 水 | 2 |
【講義】 神経系4: ①末梢神経の構造と分類を理解し、その概要を学ぶ。 ②脳神経の種類を理解し、それぞれの主な支配内容について学ぶ。 ③脊髄神経の種類を理解し、主な支配内容および神経障害について学ぶ。 ④体性神経の主な伝達経路を学ぶ。 ⑤自律神経系を理解し、その特徴と伝達経路について学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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13 | 6 | 18 | 水 | 2 |
【講義】 外皮: ①皮膚と膜の違いを理解し、それぞれの特徴について学ぶ。 ②表皮の重層扁平構造を理解し、主な特徴を学ぶ。 ③真皮の構成成分を理解し、その主な特徴について学ぶ。 ④皮膚感覚の仕組みを理解し、体温調節機構について学ぶ。 ⑤皮膚の付属器(毛・汗腺・皮脂腺など)を理解し、それぞれの構造について学ぶ。 ●講義終了後、構造の基本名称および本日の重要なポイントについて確認試験を行う。試験終了後に質問等を受け付けます。 |
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14 | 9 | 17 | 水 | 1ー4 |
【講義・演習】 解剖見学実習: ①「人体の構造I・II」の合同実習として、これまで学習した臓器や器官の構造、そしてそれらの位置関係や相互の関連性を実際に確認し、理解を深める。 ②ご献体とそのご遺族の方々に対して敬意と感謝の念を持ち、看護に生かせるよう、実物を通じて学習する。 |
事前学習:実習前課題として「マイノート」を作成し、人体の各名称を再確認し、実習前に提出する。 事後学習:実習から学んだ内容をまとめ、感想文を作成してmoodleにて提出する。 |
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15 | 9 | 25 | 木 | 1 |
【講義】 試験・まとめ: ①試験は選択問題(マークシート形式)と筆記試験にて行う。 ②試験終了後の解説を理解し、学習内容を再確認かつ整理する。 |
事前学習:配布資料を中心に、練習問題を含め勉強する。 事後学習:試験で解答を間違えた問題について、再度学習し、確認する。 |
[成績評価と基準] ・成績は本試験(80%)と授業参加度(予習課題:5%、確認試験:10%、マイノート:5%)の総合評価とし、60点以上を合格とする。ただし最終的な合否確定は解剖見学実習の参加と感想文提出が必須となる。 ・授業参加度の内容および評価基準の詳細は事前にmoodleにて説明がある。授業参加度評価のみ本試験前にABC判定にて開示、その際に質問等も受け付ける。 ・確認試験の不合格者は、次回の講義開始迄に誤りを訂正しmoodleにて提出することで、最低合格点数として再評価される。 ・再試験による合否判定は、再試験結果のみとする。 |
[履修上の注意] ・「人体の構造Ⅰ・Ⅱ」の受講を希望する学生は、moodleの「人体の構造Ⅰ」の案内先のオンデマンド配信「献体と守秘義務について」を受講し、倫理的な課題に対する感想を記載した日時までに提出する必要がある。 ・本講義の受講前に、moodleの「★人体の構造1について」を必ず確認する。成績にも関連する内容もあるので必ず確認する。記載にない内容の質問は随時受け付ける。 ・ある程度の知識を前提として講義を行うので予習課題と基本用語の事前学習(インプット学習)が必要である。その確認として、講義内容を含め講義終了後に確認試験(アウトプット学習)を行う。 |
[教科書] ・解剖生理学 人体の構造と機能① 坂井建雄, 岡田隆夫 医学書院(電子教科書のみ) *教科書は「解剖生理学」であるが、本講義では「人体の構造」を中心に行う。ただし、関連性のある内容は紐づけして講義をする。 |
[参考書・参考資料] ・完全版 人体の全解剖図鑑 第1版 水嶋 章陽, 有賀 誠司, 伊藤 洋右 日本文芸社 ・ぜんぶわかる人体解剖図 第1版 坂井建雄, 橋本 尚詞 医学書院 ・看護師国家試験 解剖生理学クリアブック 第2版 日本生理学会教育委員会 医学書院 ・解剖生理学ワークブック 第1版 坂井建雄, 岡田隆夫 医学書院 ・Nursing Channel 人体の構造と機能 TSP(https://nur-ch.com/jintai/) |
[質問への対応(オフィスアワー・E-mail)] ・当日講義分の質問等は、moodle上の各コマの「リフレクション」にて当日中に受付ける。 ・期間外での質問等は、北沢宛メール(k-yusuke@dokkyomed.ac.jp)にて常時受け付ける。 ・直接対応を希望する学生は、予めメールでアポをとり平日(9:00-18:00)に限り医学部基礎棟1F解剖学 集会室(西口駐車場側)にて受け付ける。 |
[備考] ・講義資料は事前にmoodleに掲載し、学生の学修状況を確認する。 ・eナーストレーナー、ナーシングスキル等を利用した演習や事前・事後学修を行う。 ・講義内でmoodle等を用いて学生の理解度を確認し、補足説明をする。 ・講義内で実施した小テストやmoodleに挙げられた質問について、講義内で回答・解説する。 ・看護学実習記録は、コメントを記載した上で返却する。 ・成績評価の結果は、「授業評価の回答および成績評価の講評」に記載しフィードバックする。 |