授業科目 | 哲学 | 科目コード | 10080 |
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科目責任者 | 渡邊 智寛 |
1単位 |
講義 |
30時間 |
1学年 前期 基礎分野 |
[授業概要] 医療技術の進歩に伴い、現代の医療現場はさまざまな生命倫理上の諸問題に直面している。高度な専門家である医療従事者が、古来より宣誓職業人として社会に対する重い責務を自らすすんで引き受けてきた経緯やその意味を、いま再確認する。人間の尊厳とは? 人が生きるとは?…常に真摯に向き合う姿勢が求められる。本講座では、生命倫理的問題の検討を通じて、看護師として、ひいては医療者としての倫理観を養う素地とする。 |
[学習目標] 1. 哲学的思考を理解し、自ら実践できるようになる。 2. 「自己」「他者」「存在」「認識」「関わり」「配慮」等の哲学上伝統的な概念を考察することで、人間存在のもつ意味への理解を深める。 3. 生命倫理的諸問題の多面性・多層性を学び、患者やその家族を理解することの契機とする。 4. 生命倫理的諸問題について看護師としての立場から検討し、自らの見解を引き出すことができる。 |
Aクラス |
クラス | 回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業方法 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||||
A | 1 | 4 | 哲学とは何か――自分と他者・自分と社会 | 【講義】 |
【講義】 哲学とは何か――哲学の誕生と倫理学 |
渡邊智寛 | |||||
A | 2 | 4 | 哲学と医療従事者――プロフェッショナルの意味と責任 | 【講義】 |
【講義】 倫理学の基本問題――義務論・目的論・徳倫理学 |
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A | 3 | 4 | 生命倫理学とは①――その誕生の背景 | 【講義】 |
【講義】 生命倫理学とは何か――生命倫理的諸問題、医療専門職の社会的責任 |
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A | 4 | 4 | 生命倫理学とは②――問題の基本構図 | 【講義】 |
【講義】 生命倫理学誕生の背景――人体実験、医療技術、医師―患者関係 |
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A | 5 | 4 | 生殖補助医療をめぐる諸問題 |
【講義】 人工妊娠中絶①――日本の現状、歴史的経緯、国際比較、関係法規 |
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A | 6 | 4 | 中絶と出生前診断をめぐる諸問題 |
【講義】 人工妊娠中絶②――生存権と選択権、優生思想と新優生思想、中絶と社会 |
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A | 7 | 4 | グループ発表①(前2 回の講義を受けて) |
【講義】 生殖補助医療①――人工授精、体外受精、代理出産、望む子を得ること |
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A | 8 | 5 |
グループ発表②~⑧ *各回の発表テーマは発表者と教員が相談のうえ決定する。主に以下のテーマから選択するが、場合によってはそれ以外のテーマ設定もあり得る。 自己決定権とパターナリズム/自律尊重と共同体の利益/QOLの問題/遺伝子治療/遺伝子改良、エンハンスメント/脳死と臓器移植/終末期医療(緩和ケア)/尊厳死、リビングウィル/優生思想 …など |
【講義】 生殖補助医療②――選択的出産、受精卵を用いた研究、変質する親子関係 |
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A | 9 | 5 |
【講義】 遺伝子操作①――子のデザイン、遺伝子エンハンスメント、遺伝子取引 |
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A | 10 | 5 |
【講義】 遺伝子操作②――遺伝子組み換え作物・動物、食を通じた世界支配 |
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A | 11 | 5 |
【講義】 脳死と臓器移植①――パーソン論、脳死と社会的死 |
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A | 12 | 5 |
【講義】 脳死と臓器移植②――判定基準の問題、臓器移植の新要件、脳死は死か |
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A | 13 | 5 |
【講義】 安楽死・尊厳死・治療停止①――安楽死・尊厳死とは、事例、安楽死許容条件 |
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A | 14 | 5 |
【講義】 安楽死・尊厳死・治療停止②――リヴィング・ウィルとDNAR、死の迎え方と社会〃 |
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A | 15 | 4 |
総括――患者・家族・医療従事者 | 【講義】 |
【講義】 総括 |
Bクラス |
クラス | 回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業方法 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | ||||||||||
B | 1 | 5 | 哲学とは何か――自分と他者・自分と社会 | 【講義】 |
【講義】 哲学とは何か――哲学の誕生と倫理学 |
渡邊智寛 | |||||
B | 2 | 5 | 哲学と医療従事者――プロフェッショナルの意味と責任 | 【講義】 |
【講義】 倫理学の基本問題――義務論・目的論・徳倫理学 |
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B | 3 | 5 | 生命倫理学とは①――その誕生の背景 | 【講義】 |
【講義】 生命倫理学とは何か――生命倫理的諸問題、医療専門職の社会的責任 |
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B | 4 | 5 | 生命倫理学とは②――問題の基本構図 | 【講義】 |
【講義】 生命倫理学誕生の背景――人体実験、医療技術、医師―患者関係 |
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B | 5 | 5 | 生殖補助医療をめぐる諸問題 |
【講義】 人工妊娠中絶①――日本の現状、歴史的経緯、国際比較、関係法規 |
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B | 6 | 5 | 中絶と出生前診断をめぐる諸問題 |
【講義】 人工妊娠中絶②――生存権と選択権、優生思想と新優生思想、中絶と社会 |
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B | 7 | 5 | グループ発表①(前2 回の講義を受けて) |
【講義】 生殖補助医療①――人工授精、体外受精、代理出産、望む子を得ること |
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B | 8 | 4 |
グループ発表②~⑧ *各回の発表テーマは発表者と教員が相談のうえ決定する。主に以下のテーマから選択するが、場合によってはそれ以外のテーマ設定もあり得る。 自己決定権とパターナリズム/自律尊重と共同体の利益/QOLの問題/遺伝子治療/遺伝子改良、エンハンスメント/脳死と臓器移植/終末期医療(緩和ケア)/尊厳死、リビングウィル/優生思想 …など |
【講義】 生殖補助医療②――選択的出産、受精卵を用いた研究、変質する親子関係 |
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B | 9 | 4 |
【講義】 遺伝子操作①――子のデザイン、遺伝子エンハンスメント、遺伝子取引 |
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B | 10 | 4 |
【講義】 遺伝子操作②――遺伝子組み換え作物・動物、食を通じた世界支配 |
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B | 11 | 4 |
【講義】 脳死と臓器移植①――パーソン論、脳死と社会的死 |
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B | 12 | 4 |
【講義】 脳死と臓器移植②――判定基準の問題、臓器移植の新要件、脳死は死か |
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B | 13 | 4 |
【講義】 安楽死・尊厳死・治療停止①――安楽死・尊厳死とは、事例、安楽死許容条件 |
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B | 14 | 4 |
【講義】 安楽死・尊厳死・治療停止②――リヴィング・ウィルとDNAR、死の迎え方と社会〃 |
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B | 15 | 5 |
総括――患者・家族・医療従事者 | 【講義】 |
【講義】 総括 |
[評価方法] 期末試験 |
[履修上の注意] 本講座において、説明を「よく聞き、正確に理解し、しっかり覚える」ことは重要だが、最重要ではありません。むしろ、問題を「正確に把握し、しっかりと引き受け、よく考える」ことを心掛けてください。 |
[教科書] なし(ハンドアウトを配布) |
[参考書・参考資料] 必要な資料があれば適宜指示します。 |
[備考] |