授業科目 看護への扉 科目コード 30130
科目責任者 小林 佳志子
1単位
講義
30時間
1学年 前期 専門分野
[授業概要]
当科目は、看護活動を創造的に進められる基盤をつくる科目として位置付ける。「看護とは何か」を探求しつつ、看護の概要を捉え看護の役割や機能を理解する。また、看護の対象を生活者と捉えると共に看護の核となる主要概念について自ら考える機会を持ちながら理解につなげる。
[学習目標]
1.看護の概念を理解し看護の本質について説明ができる。
2.生活者としての看護の対象について説明できる。
3.看護の役割と機能について説明ができる。
4.人間の健康のとらえ方について説明できる。
5.医療チームの一員としての多職種連携について理解できる。
回数 曜日 時限 授業内容 授業方法 授業計画 授業外学習 担当者
事前学習・事後学習 時間
1 4 19 2 【講義】
1.看護とは何か
1)看護を学ぶ意義
2)看護学を構成する要素
3)看護の目的
4)看護ケアの本質
5)看護の技術
事前:テキスト~p.21まで読み、‘看護とは’を考えてくる。 専任教員
小林佳志子
2 5 15 1 【講義】
2.生活者としての対象
1)成長発達
2)基本的欲求
3)ストレスと適応
4)主体的存在
事前:「看護の基本となるもの」を読んで、看護の独自の機能とは何かをまとめる。
3 5 20 4 【講義】
5)生物体・生活体としての統合体
6)個人・家族・集団・地域としての対象
4 5 21 4 【講義】
3.健康と看護
1)健康の定義
2)ウエルネスの定義
3)健康レベル
4)ヘルスプロモーション
5)ノーマライゼーション
5 5 27 4 【講義】
4.環境と健康
1)内部環境・外部環境
2)環境と人間の相互作用
3)環境と健康の関係
6 5 28 4 【講義】
5.看護の方法
1)看護技術
2)看護のプロセス
3)多職種との協力
7 6 5 1 【講義・演習】
6.看護の役割と機能
 1)看護の役割
 2)看護活動の場
 3)看護の機能
事後:「科学的看護論」p.1~110を読んで、概略をまとめ自己の学びを書く。
8 6 12 1 【講義】
7.看護の成り立ちと概念の変遷
事前:テキスト「看護の変遷」を読む。
9 6 19 1 【講義】
8.看護と法的規則
9.保健医療福祉システムと多職種連携
1)保健医療福祉の変遷
 2)保健医療福祉システム
  3)多職種の連携・協働
事前:テキスト「保健医療福祉システム」、「看護の展開と継続性」を読む。
10 6 26 1 【講義・演習】
10.広がる看護活動、将来展望と課題
事前:テキスト「災害看護、国際看護」、「これからの看護の課題と展望」を読む。
11 7 3 1 【演習】
11.「看護であるもの 看護でないもの」を考える
1) グループディスカッションと製作
12 7 10 1
13 7 17 1 【演習】
2)「看護であるもの 看護でないもの」のプレゼンテーション
事後:制作物「看護であるもの 看護でないもの」をブラッシュアップし提出。
14 7 30 3 【講義・演習】
12. 看護の定義・目的・役割と機能の再考
事後:看護の定義・目的・役割と機能を再考し、自己の考えをレポートする。
15 9 9 2 【講義】
終了試験 まとめ


[評価方法]
課題及びグループワーク50%、修了試験50%の総合評価
[履修上の注意]
看護について、自分や家族が生活していく中で身近なこととして幅広く考え理解していきましょう。グループワークでは、自分と異なる見方や考え方を尊重し活発に意見交換をして学びを深めましょう。
[教科書]
ナーシング・グラフィカ基礎看護学1看護学概論:志自岐康子編;メディカ出版
科学的看護論第3版:薄井坦子著;日本看護協会出版会
看護覚え書:F.ナイチンゲール著;現代社
看護の基本となるもの:V.ヘンダーソン著;日本看護協会出版会
[参考書・参考資料]
初学者のための看護覚え書第1巻看護の現在をナイチンゲールの原点に問う:神庭純子著;現代社
新版ナイチンゲール看護論・入門看護覚え書を現代の視点で読む:金井一薫著;現代社
[備考]