授業科目 | 緩和ケア・終末期看護 | 科目コード | 30340 |
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科目責任者 | 頓所 佳代 |
1単位 |
講義 |
30時間 |
2学年 後期 専門分野 |
[授業概要] 緩和ケア・終末期にある対象者及び家族の理解を深め、全人的苦痛の緩和とその個人がもつ力を支える援助、個人の希望を実現させQOLを高めるための看護について学習する。そして、人が生きる意味について考え、自己の死生観を養う内容とする。また、ケアの対象者及び家族に対して、多職種で支援することの重要性について学習する。 |
[学習目標] 1. 緩和・終末期にある対象を理解することができる。(DP2) 2.全人的苦痛の緩和と、対象者がもつ力を支える援助について理解することができる。(DP2) 3.終末期にある対象者や家族をチームで支援することの重要性を理解できる。(DP3) 4.命の重要性や生きる意味について考え、自己の死生観を養う。(DP1・4) |
回数 | 月 | 日 | 曜日 | 時限 | 授業内容 | 授業方法 | 授業計画 | 授業外学習 | 担当者 | |
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事前学習・事後学習 | 時間 | |||||||||
1 | 10 | 2 | 水 | 3 |
【講義】 人間の生と死について考える(死生観) 1) 生と死とはなにか 2) 死にまつわる歴史と文化 3) 死の準備教育(よりよく生きるための教育) |
専任教員 頓所佳代 |
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2 | 10 | 2 | 水 | 4 |
【講義】 緩和ケア・終末期ケアとは 1) 緩和ケア・終末期看護の歴史・定義・特徴 2) 日本の緩和・終末期看護の現状と課題 |
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3 | 10 | 9 | 水 | 1 |
【講義】 緩和・終末期にある対象の特徴と理解 1) 患者の全人的苦痛の理解(トータルペイン) 2)身体的苦痛とは 3)精神的苦痛とは ・キューブラ・ロス 4)社会的苦痛とは 5)霊的苦痛とは(スピリチュアルペイン) |
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4 | 10 | 16 | 水 | 1 |
【講義】 終末期における緩和ケアの実際 1) 身体的苦痛を緩和するための援助 (疼痛/呼吸困難/倦怠感) 2)疼痛のアセスメントと看護 (オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬などの理解) |
埼玉医療センター 看護部看護師 |
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5 | 10 | 16 | 水 | 2 |
【講義】 終末期における緩和ケアの実際 1)精神的苦痛を緩和するための援助 (傾聴的コミュニケーション) |
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6 | 10 | 23 | 水 | 1 |
【講義】 終末期における緩和ケアの実際 1)社会的苦痛の緩和 2)スピリチュアルペインの緩和 |
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7 | 10 | 23 | 水 | 2 |
【講義】 緩和ケアにおけるチームアプローチ 1) チームアプローチの必要性と看護師の役割 2)患者の希望を支える看護 |
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8 | 10 | 30 | 水 | 2 |
【講義】 緩和ケアにおける倫理 1) 死をめぐる倫理的課題 2) アドバンス・ケア・プランニング 3) 意思決定支援 4) 安楽死・尊厳死 5) 鎮静(セデーション) |
専任教員 頓所佳代 |
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9 | 11 | 13 | 水 | 1 |
【講義】 看取りとグリーフケア 1) 臨死期の援助 家族ケア・遺族ケア 1) 家族のニード 2) 予期悲嘆、悲嘆、グリーフワーク 医療従事者のストレスマネジメント |
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10 | 11 | 13 | 水 | 2 | ||||||
11 | 11 | 20 | 水 | 1 |
【講義】 看護師が行う死後のケア |
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12 | 11 | 20 | 水 | 2 |
【講義】 臨終後のケア/臨終後の一般的な流れ |
さがみ典礼 | ||||
13 | 11 | 27 | 水 | 3 |
【講義】 非がん疾患の緩和ケア (神経疾患、慢性心不全、COPD、認知症) 療養の場と緩和ケア |
専任教員 頓所佳代 |
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14 | 11 | 27 | 水 | 4 |
【講義】 死生観を考える |
【事後学習】 死生観レポート |
60分 | |||
15 | 1 | 29 | 水 | 1 |
終講試験 |
[評価方法] 筆記試験(80%)、課題レポート(20%) |
[履修上の注意] |
[教科書] ナーシング・グラフィカ成人看護学6緩和ケア:宮下光令編;メディカ出版 |
[参考書・参考資料] |
[備考] 当科目においては、医療機関において実務経験を有する看護師(看護師等の資格を有する者)が担当し、実務経験をもとにリアリティある教材や教育手法を用い看護実践の場で活用できる知識や技術を学びます。 |